３０歳を過ぎてもう一段責任ある仕事に挑戦する機会があった。試験を受けて一次合格しましたが、いざとなると迷い出しました。
子供の頃、親の転勤で嫌な思いをしたことを思い出したからです。家族を連れていくか単身赴任か？母親は絶対行きたくないと言う。でも、最後まで地元に戻れない覚悟も必要だから、それなりの決断が必要でした。
随分と悩みましたが、結局私はこのままの生活を続ける選択をしました！人生には大きな重大な決断に迫られる時がある。この時は、結婚以来の決断となる。
子どもたちも大学に入学したり就職したりと人生の決断をし始めた頃。２００６年の夏、すでに就職していた息子がお盆でもないのに帰省してきました。私はなぜか海から陸を眺めたいと思い立ち、観光用のモーターボートに乗ることにしました。
妻と３人、沿岸をこのボートで巡りました。息子に何かあると感じながら。
やはり海から見る陸地は格別でした。いつもと視点が全く違いますから。新鮮な違う世界に見えます。
数年後息子は退職することになる。波乱の人生の幕開けです。しかし、この日の船出が彼にとって波乱になることなど誰にもわからない。親としては幸せを祈るしかない。
私はボートの後ろの波しぶきを見ていた。
私はボートの後ろの波しぶきを見ていた。
私自身も波乱の人生が待ち構えていることも知らずに、波しぶきを見ていた。
思い出ぽろぽろ！
