誰のせい、何のせいとか言っても解決は出来ない。
だが、私の……いや、不特定多数の人間の悲劇はその日からだと
私は思っている。
相模原障害者施設殺傷事件の起こった日。
2016年7月26日
植松死刑囚が起こした事は、とてつもない酷い
独りよがりの
犯罪行為だ。
しかしそれだけではない。
マスコミは、彼がどういう人間かという事を
バラエティーニュース番組
で、取り上げた。
「**を言った。」
「**をしていた。」
植松受刑者は、事件を起こす少し前までは
仕事をし、挨拶もきちんと出来る好青年だった。
ただ、プライベートな世界では
やんちゃと言われるグループの一人で、ドラックも
やっていた。
刺青を体に彫っていたという理由で解雇された。
だが世間一般では、措置入院したばかりの精神病患者
という情報が一人歩きする。
【精神的におかしく、**すという事を言う人間は危ない】
それが植松死刑囚と
普通の人間をわける
線引きに……。
世の中の不安は、形では見えずらい。
しかし、ネットの掲示板では
植松をののしる。
植松を神のように思う。
そして
世の中の他の精神的におかしい人間を
**すべき。
という意見が書きこまれた。
他にも植松同情論。
障碍者に対する悪口、逆に障碍者を憐れむ意見もありました。
私は、植松死刑囚をかなり否定した文を書きました。
その気持ちは、今も変わりません。
その事件で感じた不安
ネットで書かれたものも
そのままに。
不安は蔓延した。
メンタルの悩みを増長させるマスコミ。
精神科に通う人間は多く、その家族も更に多い。
そういう人々を差別している人間もまた多い。
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両方の、違う方向性の不安を
何故
国や保健所は
サポートしなかったのか?
特に相模原市住民の心のケアをしなければ
到底元の生活に戻ると思えなかった。
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人間の価値を他人が決め
命さえも奪うその考えも
伝染病のように広がったように思った。
私は、その衝撃的な思いを忘れないために
記録をここに残します……。
*一部加筆修正しました。