きえゆくなみ de JH4RAL/3

親知らずの治療は若いうちにしておきましょう!

作文練習(Ⅰ)

2009-09-20 15:03:27 | 作文練習
●はじめに

最近読んだ雑誌記事に対するコメントです
作文の練習が目的です
何かを主張しようと言う意図はありません
緊張感を持って取り組むために掲載します

●本文
消費期限の不正表示に対して、ある企業で人を増やしてチェックを多重化する改善が行われた。これに対して経営者は、逆に人を減らし、責任者を明確にすることによって不正に対するチェックを厳格に行うように指示したと言う記事を読んだ。
どちらの改善策も、人はミスをすることが前提であり、前者はチェックを多重化することで、後者は個人のチェック能力を高めることで、ミスの発生確立を下げる効果を狙っている。前者は組織の力を、後者は個人の力を高める考え方である。
前者は、ISOのように活動の証明が必要な場面で有効であるが、経費が必要であること、そして多重化することで責任の所在が不明確になることが懸念事項となる。後者は、個人の能力向上に有効であるが、能力向上に時間がかかること、そして改善の成果が個人の能力に依存しバラツキが発生してしまうことが懸念事項となる。
長期間に渡って組織を存続させるためには、個人の能力に依存させないプロセスを実現しておきたいが、行き過ぎたプロセスは組織を高固定費化させてしまうことになる。一方、組織が個人で構成されている以上、個人の能力向上無しに改善が達成できるとは考えにくい。ここで言う能力向上には、改善のために新しい技術を身につけるという内容も、改善の必要性や意義を熟知するという内容も含まれる。個人が改善に対して効果的に活動ができるようになるための能力の向上である。
この記事を最初に読んだ時、組織能力に注目するのか、個人能力に注目するのかで、改善の考え方が両極にあると思えたが、こうやってまとめてみると、個人の能力向上による改善は必須であり、その上で重要度に合わせて組織の能力向上をプラスするのが良いと思えてきた。
効果的な改善策を求めるためには、不足した能力が何であるかを正しく理解することが必要である。そのために、現場で活動する個人個人の考え方を知ること、これを日常的に実践できればと思う。
コメント
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