新種牡馬考察 サトノクラウン

2021-02-11 21:28:00 | 血統
サトノクラウン
2019年度種付け料:100万円
2019年度種付頭数:207頭

あまり人気ないと思いますが、個人的にすごく血統が好きな馬で、種牡馬としても期待してます。ポイントは以下。

1. サトノクラウン自身が欧州系のかなりの良血馬です。欧州血統の馬は日本競馬への適性が不安なんですが、サトノクラウンは日本で実績をあげてるので安心です。競走成績からは2200以上で重馬場得意なスタミナ型のイメージがありますが、血統表だけ見てたらMiswakiとか入ってて、マイル寄りの産駒が出てもおかしくないかなと思います。

2. サンデーもKingmamboも持たないので、サンデー系でもキンカメ系でも繁殖牝馬を選びません。キンカメつけるとラストタイクーンのクラスができるくらい。

3. いまの日本競馬における超重要血脈である
Machiavellianを持っています。母父に持ってくるのが、ディープでもハーツでもダイワメジャーでもネオユニでもクロフネでもすべて相性良いです。

4. 特にディープとの配合が面白いと思います。サトノクラウンの父はMarjuですが、ディープ×Marjuはマルセリーナで実績がすでにあります。ディープの祖母バーグクレアとMarjuの祖母Welsh Flameはいずれも5代母がAloeで同じ牝系でかつCrepello、Court Martial、ハイペリオンなどすごく似た血統構成になっています。これに加えて、サトノクラウンの母はSir Ivor 4×4なので、サトノクラウン×母父ディープだとバーグクレア≒ Welsh Flame 4×4、Sir Ivor 6×6×6となります。上記のようにディープ×Machiavellian 持ちはヴィブロス・ヴァルシーナ姉妹など活躍馬出してます。

と、個人的には期待してるのですが、種付料も高くなく、繁殖牝馬の質はそれほど良くないですね。なかなか難しいかもしれませんが、サンデーとキンカメばかりの現状では大事にしていくべき血統ですので、なんとか活躍馬を出してほしいと思います。

注目馬は母父ヴィクトワールピサのワイオリの2020。Machiavellian 5×4のクロスが目立ちます。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新種牡馬考察 リアルスティール

2021-02-11 10:40:00 | 血統
今年の新種牡馬は種付料が高い大物がいません。あまり人気が出ない気がするので、逆に狙い目かなと思ってます。

リアルスティール
2019年度種付け料:200万円
2019年度種付頭数:177頭

個人的に一番期待しているのはリアルスティールです。ディープ×Storm Cat×Monevassia(=Kingmambo)というまったく隙のない世界的な超良血馬。仏ダービー馬スタディオブマンとほぼ同血ですので、血統的な裏打ちがあります。同配合のキズナが種牡馬として成功していることも心強いです。

相手の繁殖牝馬に求めたい血は普通にディープやキズナと相性の良い血統でいいと思ってます。特にキンカメはMonevassia=Kingmamboの全きょうだいクロスができるので面白いと思います。産駒一覧を見ていると母父Kingmambo系がかなり多いので、牧場もここは狙ってきているようです。他でいいなと思うのは、ニジンスキー、カーリアン、マルゼンスキー、クロフネ、フレンチデピュティ、Danzig、Unbridled、Gone West。母父クロフネもかなり多いです。Gone Westはディープとは相性良くないですけど、Storm Catと近い血統だからか、キズナとは相性良いんですよね。リアルスティールとも相性良いはず。Nureyev≒Sadler’s Wellsのニアリークロスは評価保留。今のところ合わないのではないかと思ってますが。

あとはリアルスティール自身が正統派すぎる血統なので、アクセントとして非ノーザンダンサーの強い血が少しほしいところ。Blushing Gloom、Never Bendとか。母父にサンデー系を持ってくるのはあまり好きな配合ではありませんし、母父サンデー系の産駒はあまり多くないようです。

ちなみに配合的にすごいなと思うのはアイムユアーズの20。父ドゥラメンテの兄ほどキツくはないですけど、Specialを5本入れながら少しずつズラしているところが面白いです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする