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ホームに降りて見回します。
「駅の周りにも何もない」
ウィガンのスタジアムはこの駅からは少し離れているみたいです。
辺りを見回しても自然が一杯な駅だけど、たくさんの人々がホームで列車を待っています。
「これから乗るのはロンドンのユーストン駅発の列車」
「降りたホームで8分待ち。」
「これはスーツケースを持っていても余裕だよ」
暫くすると見慣れたデザインの赤い列車が入って来ました」「ヴァージントレインだ」
ホームのたくさんのお客さんが一斉に乗車を始めます。
「まずチケットの指定席の番号の車両を探そう。」
「D、D、D・・・」Dの車両を見つけて乗車。
次々乗り込んで来るお客さんが後ろに並んでいます。
「スーツケースを棚に収めてる余裕がないよー」
狭い通路なので後ろの乗客の方に私を追い越して頂きます。
「スーツケースの場所は空いてるかな」
「上の段しか空いてない」「仕方ない 何とか乗せなきゃ」
そしてチケットに書かれているシートに着席。
「これから3時間位の鉄道の旅だね」
「湖水地方の景色なんかを楽しめたら嬉しいなあ」
ひたすらイングランドの田舎の風景を眺めています。
「もうすぐ到着時間」「車窓も少し街の風景に変わって来たよ」
「スピードも落ちて来ました。」「いよいよエジンバラ~」
ここでも周りに座っている方にチケットを見せて確認してみます。
「終着駅だから確認の必要はないんだけどね。」
「が~ん」
「なぜ」
「後ろの席の男性は頷いてくれない・・・」
「困ったような顔をしているよ」
そうしているうちに乗客の方は皆、降りる準備を始めました。
「終点ではあるみたい」
スーツケースを急いで下そうとしたら近くの男の子達が手伝ってくれました。
「サンキュー」ついでに聞いてみます。
「エジンバラ」やっぱり首を横に振っています。
そしてみんな降車
「どうしよう」
どうして皆さんが首を横に振るのか理由が分からないまま、出口に立ってプラットホームを見ます
「ガーン ここはグラスゴー」
「なぜ なぜよ~」
「さあ、どうしよう・・・」
「何も浮かんでこない」
咄嗟にプラットホームを歩いているサラリーマン風の男性に声をかけてみます。
「エクスキューズミー」
そしてエジンバラ行きのチケットを見せて「この電車、エジンバラ行くの」
わずかな望みをかけて今乗車している列車がエジンバラへ行くか尋ねてみます。
「ロンドンに戻ると思うよ。」
彼はそう言っているように聞こえます。
そしてついて来るように促してくれてるみたい。
「頼みの綱だ 降りよう。」
一緒にホームを歩くと彼は駅員を呼び止めてくれます。
そして私の代わりにエジンバラ行きを聞いてくれたみたい。
続く
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