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村井良大:「華鬼 三部 響×桃子編」感想<盛大にネタばれ>(その3)

2009年12月10日 09時05分19秒 | 村井良大
(その1)と(その2)の文章おかしいところ直しました……。
いつも間違っててすいません。

タイトルの書いた通り、この記事は盛大にネタバレです。
本編をご覧になってから読むことをおすすめします。
むしろ、見ること推奨。映画の上映機関が終わってたらDVDで!!











続きです。

華鬼にやられた後の響はほとんど病院にいます。
ずっと入院です。
桃子もいつ退院するのって聞いても、エンジンかかったらな、としか答えません。

今度、華鬼を襲撃する時はもっと綿密に計画を立てると言ってましたが、そこまで綿密に立てないと(あるいは卑怯な手を使わないと)華鬼には勝てないということですね。
しかし、あくまで諦めないのが響のいいところ(?)

唯一の仲間と言える国一も華鬼の力を認めて、中国に鬼のルーツを探しに行っちゃいました。
その時の響は言葉に出さないけど、さびしそうでした。


入院中の響はいつも不機嫌です。
眉間にはいつも皺が寄ってます(笑)
大体、下から睨みつけるように桃子を見るんですよね。

それでも全然怖がらなくて平気な桃子は強いです(笑)


桃子は桃子で「神無と親友になって、情報を響に流す!」宣言をするんですが、その情報と言うのが


神無と華鬼は一緒に住んでいる。
夕食は神無が作っている。
休みの日に特に出かけることはない。

響、曰く


響「俺はあいつのストーカーじゃない」(会場笑)


ほんとですよね(笑)
響が欲しい情報は華鬼の弱点とか戦いに有利になる事柄ですもんね。
そんな風に言われても桃子はめげないんですけど(笑)


この入院シーンで響が他の女を遠ざける為に桃子とキスしてみせる、洗濯物をお願いするシーンが出てくるんですが、(その1)に書いたので割愛。


桃子は桃子なりに自分の境遇へのカウンターパンチとして、響に協力して、神無を陥れる方向にエネルギーを持っていったんですよね。
黙ってうじうじするより何かやってた方が気がまぎれますもんね。


最初の内は友達の振りをして水波含めて3人で仲良くしてたんですけど、それが段々本当に楽しくなってきます。
そういうのが自信になったのか、鬼頭である華鬼本人に「おっはよーございます!」とか声かけて。

そんな風に声をかけられたことのない華鬼はキョドってました。

それを見咎める神無を蹴落として自分が鬼頭の嫁(鬼の嫁の最高位)になろうとしてる四季子が

四季子「なんで、あんたなんかが挨拶すんのよ!」

とケチつけたら、

桃子「神無の友達として当然じゃない。あんた、まだ鬼頭の花嫁狙ってるの? そんなに華鬼に気に入られたいんだったら、しっぽでも振ってみたら?!」


桃子、グッジョーーブ!!
清清しいほどの罵倒っぷりです。

そのやりとりを偶然見てしまった水波が「元気だね」というと、桃子は大きくうなづきます。


で、桃子は神無を陥れるのをやめる、響の仲間からも抜ける決心がついて、響にそう伝えます。

この時も響は止めたりしないんですよね。
国一の時もそうなんですけど、無言の響のシルエットに「ああっ響っ言わないだけで寂しいんだよねっ」と思わされてしまうんです。


桃子が響の仲間を抜ける理由は、例の選定でいい人に出会えたからで、前の最低鬼と違って謙虚ですごいいい鬼です。
そんないい人が今まで相手がいなかったのは、本人曰く、最下層の鬼の家に生まれたので求愛もできないし、出来たとしても、保護翼(花嫁を助ける)をつけることもできないので大抵逃げられちゃうんだそうです。

今度の鬼さんはサッカー部の選手で、クラスにいたら、ふっつーにもてそうないい人なんですけどね。

その人に愚痴を言ったり、一緒にケーキを食べたりとほのぼのデートをする桃子は幸せそうです。

が。

私は内心「響はいいの?」とか思います(笑)
桃子にとっては全然眼中にないらしいですね。
かけらも響への恋心とか生まれなかったみたいです。
あんなにかっこいいのに!(笑)


そういうお約束じゃないところがあるので、三部はおもしろいんですけどね。


三部の最初では自分の夫の鬼に振られるわ、前から友達もいないわ、の桃子でしたが、ここに来て、神無という親友も現れたし、優しい彼氏もできたし、水波という友達もできたし。
このあたりも、響の仲間を抜けたくなっても仕方ないかなと思ってしまいます。


そんで、それをちゃんと響に直接言うところも偉いな~と思うのです。
そういうのって言いづらいじゃないですか。
響に会いづらくて病院に行かなくなっても仕方ないと思うんですよね。
それをきっちり言うところが桃子らしくて好きです。


でも、その幸せは長く続かなかったんですよね。
桃子の相手の鬼さんが、神無のことを好きなって告ってしまうのです……。


続きはまた今度。
(多分、その4で終わると思うんだけど……)

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