回転寿司の日記

日常の身辺雑記を紹介

志賀直哉②

2010-04-23 05:23:54 | 趣味
写真は直哉の書斎です。直哉は作家としてその作品数はどちらかと言うと寡作です。
持論として、「いいものを少しでもいいから残す。長い目で見たときそのほうが得だ」
との意味合いを阿川弘之に語っています。

そのせいか、立派な書斎を作っても、奈良時代殆ど彼はここで作品を残していません。
「暗夜行路」はここで完成となっていますが。
この屋敷も今の貨幣価値に換算すると、建築費・土地代で1億円近くかかっていると聞いたことがあります。では、そのお金はどこから工面したのか?
阿川弘之の「志賀直哉」によると、昭和初期に文学全集の刊行が盛んとなり、寡作といえども直哉には相当の印税が入ったと言われます。また資産家である父親の遺産もある程度寄与したのではないかと思います。

晴れた日は、窓から庭が見渡せ光が机に集中し、落ち着きのある佇まいです。

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