回転寿司の日記

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天皇さんの涙

2011-01-15 18:00:39 | 趣味
先日、読売新聞に作家阿川弘之さんが長らく発表してきた、月刊誌文芸春秋の巻頭随筆「葭の髄から」が昨年9月をもって終了した、という記事を見ました。

早いもので、阿川さんはもう90歳という年齢(1920年生まれ)であり、体調不良かなにかでしばらく休筆してるのかと思っていました。

この「葭の髄から」の随筆集は、13年間で最後の「天皇のさんの涙」を入れると計4冊が刊行されたことになります。第1集が「葭の髄から」第2集が「人やさき 犬やさき 続 葭の髄から」第3週が「エレガントな象 続々 葭の髄から」となります。

この随筆シリーズは、文芸春秋でその都度みたり、刊行されると図書館で借りてみたりしました。ただ、今回「天皇さんの涙」がおそらく阿川さんの最後のまとまった著作になると思い
amazonで注文し本日それが届きました。

内容については、触れませんがいくつか、思い出というか感想を以下に書いてみたいと思います。

阿川さんといえば旧仮名遣いの作家です
授けられてるけれど、ちうど、・・・だう、など一連の作品は旧仮名遣いで書かれており、おそらく阿川さんが旧仮名遣いの最後の作家になると思います。

麻雀好き
麻雀仲間には結構漫画家が多く、藤子不二雄A、黒鉄ヒロシさん等も雀仲間です。

旧海軍を愛す
旧東京帝大を昭和17年に繰り上げ卒業し、海軍に入りポツダム海軍大尉として中国から復員。
作品に海軍3部作として「山本五十六」「米内光政」「井上成美」が有名。

鉄道マニア
内田百、宮脇俊三らが国内の鉄道紀行文が多いとすれば、阿川さんは海外の鉄道搭乗記が多いですね。個人的には「南蛮阿呆列車」のカナダ アガワ渓谷の旅行記が好きです。

好きな作品
やはり「山本五十六」特に昭和12年から14年8月までの海軍次官の頃の章ですね。
短編では「年年歳歳」です。
実は子供の頃5歳前後に阿川さんの本を読んでます。「きかんしゃやえもん」作者が阿川さんというのをつい最近知りました。

おいしいもの好き
食通です。それも和食、洋食問わずです。ドライマティーニの作り方を読んだとき、ハイカラな人だなと思いました。「食味風風録」という著作がありますが、これを読むと薀蓄というか食に対する見識の高さに驚かされます。

娘の阿川佐和子さん
今から30年近く前、情報デスクトゥデーという番組があり、佐和子さんがアシスタントをしていました。空母「カールビンソン」の特集があり、実際乗艦された阿川さんがゲストに招かれていました。佐和子さんが「海軍士官学校」と言うと、阿川さんは「海軍は兵学校です」と、すかさず訂正していたのが印象に残ります。

宮島茂樹
元祖「戦場カメラマン」(笑)宮島茂樹氏のファンであることが、「葭の髄から」を読んで知りました。宮島氏の仕事ぶりを高く評価され、非常に感動しました。

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