先日upしたイタリアの歌手、ガゼボもそうだったように懲兵制度のある国では
“軍人の経験がある” というのはごく当たり前のことかも知れません。
しかしジェームス・ブラントの場合は、少し事情が違うようです。
祖父、父、叔父が軍人という、イギリスの職業軍人の一家で育ったブラントは
イングランドのウィルトシャー出身で、1974年
イギリス陸軍航空隊に所属していた父の長男として、陸軍病院で生まれます。
子供の頃からピアノやバイオリンを習い
14歳でギターを始め、16歳でパイロットのライセンスを取得します。
1996年、社会学を専攻したブリストル大学を卒業後
サンドハースト王立陸軍士官学校で訓練を受け、イギリス陸軍に入隊します。
陸軍では大尉にまで昇格しますが、NATO平和維持部隊の将校(偵察部隊)として
紛争地帯のコソボに派遣され、内戦によって破壊し尽くされた国や
残酷な現状に希望さえ失ってしまった人々を目の当たりにし、まるで
その悲しみを吐き出すようにして、ミュージシャンになることを目指したのだそうです。
2002年に除隊し、ミュージシャンとしての活動を開始します。
04年のデビューアルバム『Back to Bedlam』(バック・トゥ・ベッドラム)と
デビューアルバムからシングルカットされた、05年リリースの『You're Beautiful』は
世界中で大ブレイク、イギリスを始めヨーロッパの国々で1位を獲得したそうですね。