山帽子のとまり木

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ゆるりと遊んでお帰りください。

雲仙・ミヤマキリシマの咲く頃

2010年06月08日 | 山歩き、
そうか・・・・今年ももう そんな便りが聞かれるころになったか・・・と。
綺麗なもんだな~~~と思いながらそのHPをぼんやり見入ってていた。
元気な頃でしたら そんなこと考える前に 私の場合 既に山へすっ飛んでいたであろうが今年は個人的理由からまったく 山へなんぞ 考えてもいなかった。
ところが 週始めも過ぎたある日 山仲間である Hさんから 体調よかったら
「ミヤマキリシマのある どこかの山へは どうですか?? 」
お誘いのメール まったく予想もしていなかった メールに一瞬 動揺。
体調はまあまあだが 今年は 秋ぐらいから徐如に 山へでもと考えて
いただけに・・・・こころが揺れ動く。

 <山へのお誘い>の言葉を聞いて 生来の山の虫達が小さな声で私の耳元でささやく
    少しなら~~ ちょっとだけなら いいんじゃない!!・・と。

行きたい! 行って山の空気に触れてみたい!! 山仲間とも会ってみたい!!

もう心はすでに 山へ。 
車も既に 準備しているからと・・・再度連絡あり。

もう決まりです!!。

いくつかの山候補もあったが 自分の体調も考慮してもらい
手軽に 花&山歩きが出来る 長崎県・雲仙へ行くことになった。
雲仙には ロープウエイもあることだし雲仙は何度も行っているし 
行けるところまで行こうと・・・



早朝5時まえ いつもの待ち合わせ場所での幻想的な 朝焼け風景です。

Hさん達の待つ 合流場所まで向かう。
小一時間弱で Hさんたちと合流。今回は皆さんの配慮で 後ろ座席で
楽々 今までの出来ごとや つもり積もった話題で話しは尽きない。
快調に高速飛ばして 約3時間余りで 目的の仁田峠駐車場に到着。
駐車場はこのミヤマキリシマ満開時期とあって 満杯かと思いきや
以外と まだまだ余地スペースあり。しかし その間も続々と登山者&
ツアー観光客が 続々到着してきます。
さあ 我々も出発です。





ところが登山口駐車場一帯のミヤマキリシマは 先週あたり最盛期のようで
すでに花枯れ状態の花木が多いようです。見ごろ過ぎていた。
でも上部の 山はまだまだ いいだろうからと 気を取りなし ゆっくりと
妙見岳へ向かう、

登山靴の感覚&感触・・・久し振りです。
一歩一歩 確かめるように 歩を進める。
心配されたお天気もなんとか今日はもちそうです。



登山道には <コツクバネウツギ>も綺麗。




妙見岳中腹からの 雲仙温泉とゴルフ場
だんだんと名花ミヤマキリシマも 元気な花を見せ始めます。



今日は ロープウエイも大人気 フル稼働のようです。
乗車を待つ 長い行列も見えた。







ミヤマキリシマ・ヤマツツジ・ドウダンと 登山道には賑やかな花達が
次々と、 お花のトンネルも続きます。





やがてまもなく 妙見岳の稜線越しに 国見岳の山容が見え始めます。
これからが 今日のハイライトでした。
山腹から山頂にかけて 素晴らしい ミヤマキリシマの開花が
確認され これはいい時に来たな!!と。ニヤリ。
皆さん歓喜の声があがる。



天気も予想がいい方に 嬉しい<ハズレ>になってきました
青空に映える 名花





国見岳の直下まできました。今のところ 体調も問題ないようです。
この山へ向かうべきかなと一瞬躊躇したが 大丈夫ですか?と何度も
やさしくHさんが 気を使ってくれる。

ゆっくりなら 大丈夫そうなので せっかくここまできたことだし
登頂してみよう!と皆さんの最後尾から続いた。
この山腹の群落 凄いです。
山腹の向こうには 噴火の記憶もまだ残る 雲仙 平成新山の荒々しい姿も見えます。
わずかながら 白い噴気もまだまだ出して火山活動は続いています。



とうとう 山頂までたどり着きました。
いやいや 気分爽快です。
元気なころなれば 難なく登山出来た山 何度も登った山 幾多の経験も過去
会った山なれど今回だけは特別の思い 感慨深い思いが交錯します。
ああ自分もやっとこうして 山へ 来ることが出来る身体になったのかと
感無量の心境です。





山肌を埋め尽くす 名花ミヤマキリシマの大群落。
もう 見ごろ・見事の一言です。
対座する 雲仙普賢岳&平成新山も この時期ばかりは 心なしか
微笑んで いるかのように 素晴らしい ミヤマキリシマを見下ろしていたように
思えます。

この後は 他の山仲間は 普賢岳へ向かいます。自分は今日は無理しないと
決めていたので <紅葉茶屋>でひとまず お別れして 一人 あざみ谷を経由
して下山して ロープウエイの発着場のある 仁田峠 展望台で皆さんを待つことにします。



下山道の新緑がまた実にやさしく 美しい!
この雲仙には 今まで幾度も訪れているが 主として厳冬期の 霧氷観賞登山が
目的でしたので 頭上を覆いつくす 新緑の時期は初めてでした。
真冬は落葉で明るい登山道も 新緑・若葉のころは全く違う雰囲気で
これまた素晴らしいものです。





ナルコユリ・コガクウツギなども



  <ケハンショウツル> キンポウゲ科 センニンソウ属






登山道のいたるところにひと際 まっ白な綺麗な花を見せてくれた
<うしころし> 牛殺し・・・・物騒な名前の花木です。

別名 「カマツカ」
木質が硬く牛の鼻木として利用されていたことに由来するとか。
また 鎌の柄によく利用されるなどして <鎌柄> カマツカと
呼ばれているようである。

いずれにしてその利用方法から想像もできないような
美しい花で まるで雪が積もったように 花咲く姿は今が見ごろでした。



山歩きとは言っても 本格的な登山にはまだまだ ほど遠い体調ですが
なにはともあれ 友に誘われ 友に励まされ 友と戯れ・・・
じつに心地いいものになりました。

こうして 私の術後始めての山への 挑戦でした。
山仲間に誘われ 思い切って 参加できた復帰登山は 感激と感動が凝縮された山歩きに
なりました。

そしてほんの ちょっぴり・少しだけ自信にもなりました。

山&花も素晴らしかった。が  それ以上に 我が友 山仲間 の友情に 
感謝し 改めて <友よ 有難う!!>の言葉を 一人心で
噛みしめつつ こ雄大な 雲仙の山姿を眺める自分の姿がそこにあった。
























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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ヤッホー「雲仙」 (メタボねこ)
2010-06-08 10:32:57
おはようございます。日曜は暑いくらいのお天気で、きっとどちらかへ散策へお出かけと・・

思いきや「雲仙」までとは思いませんでした。
素晴らしい仲間に見守られて、「ミヤマキリシマ」の中登られた事
S会のメンバーとして嬉しいです。
本格的登山ですが、きっと心地良いお疲れだったのではないでしょうか。
「雲仙」へは樹氷の時期、同行させていただきましたが是非いつか素晴らしいお花の時期に
ご一緒させて下さい。
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雲仙岳 (山のウグイス)
2010-06-08 17:18:03
お久しぶりです。
雲仙岳で「山復帰」おめでとうございます。
ミヤマキリシマ良く咲いてますねーーー
大船山は、開花遅れか裏年か判断がつきません。
正直殆んど咲いていませんでした。
山帽子さんの行くところには、いつも花沢山ですね。
「牛殺し」始めて聞きました。ビックリ!!!
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REヤッホー「雲仙」 (山帽子)
2010-06-09 08:05:22
メタボねこさんへ
今年はこの時期は例年にない開花遅れで
皆さん戸惑っているようですが、今回の
雲仙は正解のようでした。自分もこの
ミヤマキリシマの頃の雲仙は初めてでしたが
親しい 山仲間の友人たちに 誘われて
思い切って出かけてきました。
なんとか 歩けたような次第です。
ミヤマキリシマの大群落はそれはみごとでしたよ。
来年あたり是非計画して行きましょうね。
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RE雲仙岳 (山帽子)
2010-06-09 08:11:02
山のウグイスさんへ
>雲仙岳で「山復帰」おめでとうございます~
有難うございます。
本格的な登山にはまだまだ 少し時間が必要ですが 今回は友人たちの配慮でどうにか 山歩きらしきことできて嬉しい一日でした。
今年はくじゅうの開花遅れていますね。
昨年のW会の星生新道のあのものすごい
ミヤマキリシマの開花が今だ感動が残っています。
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うれしい登山記拝見 (wagtail)
2010-06-09 11:56:12
人ごとなれど、ただただ嬉しさ一杯で読み下しました。
活力と新たな希望を与えてくれすてきな仲間と、たすばらしい自然と…。
山復帰にふさわしいミヤマキリシマの咲き誇る景色でした。
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REうれしい登山記拝見 (山帽子)
2010-06-09 21:36:19
wagtailさんへ
今回を始め 当初から私へのあたたかい&励ましの言葉などなど お会いしたこともない
wagtailから頂き もう感謝の言葉もありません。親しみは山仲間以上にも感じるwagtailさんになりました。
本当に有難うございます。
おかげ様でレポのように 素晴らしい友人たちに囲まれて背中押されて <山復帰>登山でした。改めて記念すべき良き日になりました。
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見事なミヤマキリシマ (genesislife)
2010-06-10 22:19:13
壮観ですね
群生するミヤマキリシマは圧巻です

昨日テレビで普賢岳の登山道が再開されるとの事でした
※実際に再開されるのは2~3年後だそうですが

それにしても牛殺し

可憐な姿に似合わぬ物騒な名前ですね
猛毒でもあるんでしょうか?
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RE見事なミヤマキリシマ (山帽子)
2010-06-11 09:00:42
genesislifeさんへ
やはりこの名花 ミヤマキリシマは九州山地の
誇りですね。今年は少し例年より遅れ気味の開花ですが くじゅう連山には 遠来の関東・関西など全国各地から 花観賞登山に訪れますよ。最近は 韓国、台湾からも多く それはそれは 各国の言葉など飛び交ってもうびっくりです、ただ 問題はオーバーユースによる
環境負荷が特に懸念材料です。
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Unknown (ベニマシコ)
2010-06-11 14:28:01
山帽子さん 法事のことで走り回っているうちに、随分山歩きができるようになったんですね。
良かったね。オメデトウ!!

九輪草から順次まとめて読ませていただきました。
山帽子さんが身体を気遣いながら、山を楽しんでいる様子が分かりとても嬉しく思いました。

貼っていただいた「牛殺し」可憐な素敵なお花ですね。
有難う♪
雲仙の山姿をしみじみ見つめる山帽子さんの様子が伝わってくるようで素敵な記録文になりましたね。
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雲仙岳登頂! (あずさ)
2010-06-11 23:12:38
山頂の清々しい空気と見事なミヤマキリシマを楽しんで来られましたね。
山仲間のお誘いで、念願の山歩きが早く訪れたこと、こちらまで嬉しくなっちゃいました。

きっと体調が良かったのですね^^
写真がとっても綺麗で素敵ですもの。
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