この本、「横浜王」というのは原三渓のことです。
妹が「三渓先生ステキすぎるから是非読んで!」としつこくすすめるので借りてみた。
原三渓、横浜市民なら名前だけはぜったい知ってる。
三渓園つくった金持ち。それ以上でもそれ以下でもない(笑)
いちおう歴史好きなワタシですら、生糸で儲けて富岡製糸場にもかかわってことくらいしか知らん。
三渓園は何かにつけて(地方から来た友人案内したりとか)訪れてるけれど、
あちこちから建物移築したり美術品収集したり好き放題道楽してんなー(((o(*゜▽゜*)o)))…と、どちらかというといけすかねぇ金持ちくらいに思ってた(笑)
。。。。。ぜんぜんちがった!!!
まったくおどろくほどに無欲な、私財を投げ打って横浜の復興ために尽くした人だった。
次の時代のために芸術家や文学者を育て、日本の芸術を残すために奔走した人だった。
そして震災で困窮する市民やとくに親を亡くしたこどもたちのために居場所を作った人だった。
横浜を愛するものとして知らなかったことがはずかしい(T ^ T)
で、熱がさめんうちに!!さっそく妹と三渓園いってきましたよ!!
何度もきてるはずなのにやたら浮き足立つオタク姉妹(笑)
何度も見たはずなのに、見るものすべてが輝いて見える(笑)
今までスルーしてきたものすべてじっくり鑑賞して3時間。
ここに配置されたものにはすべて意味がありました。
単なる成金の道楽ではなかった。はんせいしました。
この本自体はざんねんながら文章がチャラくて。。。。( ;´Д`)
内容はいいんだけれど。
ライトノベルか、失敗した翻訳小説みたいだった💦
タローがいうには、「キャラが立ち過ぎてるから漫画みたいなんじゃないの?」
んーなるほどするどいね。登場人物いちいちキャラ濃いわ。
構成はよかった。
主人公は若手実業家(チャラ男)で、原三渓の弱みを握って金を出させたい。
周辺人物に接触して三渓の黒い噂をゲットしようとするも、どいつもこいつも褒めちぎるばかり。
どこをつついてもボロが出てこない。
一体原三渓とはどんな人物?
満を持してラストに登場する三渓先生がステキすぎる。
三渓園はこれからも四季折々の美しさを愛でに訪れたいとおもいます( ´ ▽ ` )ノ