何ヶ月か前、テレビの情報番組でとりあげられていて気になっていた本です。
地元の中学校の図書館で偶然借りることができました!!
なんと、まだ誰も読んでない!!もったいない!!何をやっとるんだ中学生!!(笑)
井伏鱒二やら山本一刀やら、日本でも有名どころが次々と題材に選んでいる中浜万次郎。
江戸時代末期(幕末一歩手前)、アメリカに渡ったはじめての日本人。
その人生自体がドラマチックすぎるので、誰が書いてもまあおんなじようにおもしろいわけなんだけれど(^^;)
アメリカ人が小学校高学年~中学生くらいの青少年をターゲットに書いたというのと、
しかも何ヶ国語にも翻訳され、おかげで今世界中でジョン万次郎が有名人になっているらしい(笑)というので!!
オタクで歴女で日本をこよなく愛する腐女子といたしましては読まないわけにはまいりませんよね(^o^)/
感想はもう「スゴイ。」の一言に尽きるんですが、
なにがスゴイって、日本の少年の心の機敏をものすごく丁寧に描いている。
はじめて出会う物事について万次郎が示す反応が、いちいち「150年前の、日本の、土佐の、漁師の少年」だということ。
このアメリカ人女性は、どうしてこんなに「150年前の、日本の、土佐の、漁師の少年」になりきることができたのかな。
こんなに丁寧に、しかも鮮やかに描いていただいてありがとうと言いたくなるくらい。
万次郎の人生はほんと誰がどう見てもドラマチックで幸運でワクワクする素材にあふれているんだけれども、
その上にこの作者と出会って、ますます魅力的なキャラになって、世界中の子供たちから賞賛されて、ほんとうに幸運な男だね(笑)
これね、宮崎駿が映画にしてくれたらいいのにね(^^;)
ていうか自分で漫画にしてみたいな!!あはははは!!
ひさしぶりにアガル↑小説でした♪