シャツの裾をズボンから出すか出さないかは、
僕らが高校生の頃はまだ入れるのが普通だった。
でも90年代前半を境に急に言われなくなった。
それでも、2000年代になってもカジュアルで出勤するときは
上司の目もあるので裾を中に入れていたわけだけれども、
最近は偉い人に会うか、来客でもない限りは出しっぱなしだ。
言い訳に聞こえるかもしれないが、デスクワークで
背もたれの高い椅子に長時間座っているうちに
自然に裾が出てしまっているということも少なくない。
ところで実際には、シャツには出して良いものと良くない
ものがあるという話を聞いたことがある。
もちろんシャツ自体は、その発祥の地であるイギリスでは
下着なので、出す出さない以前に上着を着ろよって
ことになるわけだが、そういうクラシカルなシャツというのは
裾がカーブするように裁断されていて、これは
出すべきものではないらしい。
一方で90年代から見られるようになったシャツは
裾が水平にカットされている。これは出していいらしい。
確かに言われてみると、裾のカーブしたシャツを
びろ~んと出して着るのはだらしなく見える。つまり
今持っているシャツの裾を出しさえすれば
カジュアルになるというわけではなかったらしいのだ。
さて、年とともにウェストがきつくなってシャツを入れたくない
というのは、また別の問題・・・