「Palais du Versailles(ヴェルサイユ宮殿)」2階の西側正面全体を占める「Le Baroque tardif(後期バロック)様式」の豪華建築で、同宮殿の見どころのひとつになっている「La galerie des glaces(鏡の間)」は、国王の居室と王妃の居室を結ぶ回廊として、17世紀後半に改造されたものだという。
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幅約10メートル、長さ約73メートル、高さ約12メートルで、578枚の鏡が壁一面に貼られている部屋は、式典や賓客謁見のために使われたというが、第一次世界大戦後の1919年6月28日に、対ドイツ講和条約「Traité de Versailles(ヴェルサイユ条約)」が調印された部屋としてとしても知られている。
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設計は「Louis Le Vau(ルイ・ル・ヴォー)」(1612年~1670年)で、1678年から1686年まで「Jules Hardouin-Mansart(ジュール・アルドアン・マンサール)」(1646年~1708年)が増改築に取り組んだという。庭園側17組の窓から自然光を取り込んで、明るい空間をつくるように考えられている部屋の円天井は、画家「Charles Le Brun(シャルル・ル・ブラン)」(1619年~1690年)が手がけた太陽王「Louis XIV(ルイ14世)」(1638年~1715年 在位 1643年~1715年)の功績を30の構図にした絵画で装飾されている。
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本来は、鏡とシャンデリアと天井画による華麗な部屋なのだろうが、ここにもオーバーツーリズムによる負の影響が及び、鼎の沸くが如き喧騒の場では、落ち着いた見学を望むべくもないこと、浮遊する塵埃による汚れなのか、鏡や窓などの表面の曇りが気に留まる訪問ではあった。
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ベルサイユ宮殿 鏡の間 いいですね!