∞ 年寄りの冷や水 ∞
国の年金支給額が4月から0.4%下がると
厚生労働省が21日発表した
保険料を納める現役世代の賃金が減ったためと
引き下げは2年連続となる
4月の見直しを過去10年でみると
2014年(0.7%減)に次ぐ引き下げ幅となった
支給額は人によって違うが
65歳の人が新たに受け取り始める例(月額)でみると
自営業や専業主婦が入る国民年金(1人分)は259円減って6万4816円に
厚生年金(2人分40年間働いた夫と専業主婦というモデル世帯)は
今より903円減って21万9593円になる
6月に受け取る年金(4・5月分)から変わる
年金支給額は物価や現役世代の賃金の動きに合わせて毎年増減する
物価(昨年)は0.2%減、賃金(18~20年度平均の動向などを反映)は0.4%減今回のように、物価よりも賃金の変動が下回る場合は
賃金の動きに合わせて年金支給額も変える仕組みになっている
将来にわたって年金制度を維持するため
物価と賃金が増えた際に高齢化などの影響をみて
年金額を差し引く仕組み(マクロ経済スライド)は
物価も賃金もマイナスだったため2年連続で使われなかった
今の年金制度では現役世代の負担を増やさないように
保険料を一定の水準で固定する代わりに
高齢者へ支給する年金を抑える仕組みになっている
マクロ経済スライドはそのひとつである