100年前の今日
関東地方で何があったのか
1923年(大正12年)9月1日11時58分
神奈川県西部
北緯35度19.8分
東経139度08.1分
深さ23キロメートルを震源とするマグニチュード7.9
の
地震が発生した
震源地は伊豆大島北端にある
千ヶ崎の北15km付近の相模湾海底で
激震地域は、伊豆半島を横ぎり
三島から富士山麓を経て甲府盆地に入り
それから東北に進んで熊谷
館林
古河
下館を過ぎ、土浦から房総半島中央を横断して
勝浦付近にまで渡るという
余りに広大で非常に不規則な円状区域であった
過去3大地震規模等比較表

人的被害と建物被害が他の地震と比較して大きかったことがこの表から見てとれる。


😎 年寄りの冷や水 😎
「関東大震災69年周期説」を唱えたのは
東京大学地震研究所の河角廣(1904〜72年)所長です
関東大震災から69年後といえば1992年
誤差は前後13年とされるので
1979〜2005年の間に75%の確率で
関東大震災級の大地震が起こるというのです
>> 大地震の発生率(2018年度最新版)
なにしろ東京大学地震研究所の所長が提唱したのですから
多くの人は信じました
東京都は1970年代
大地震の被害が
江東・墨田・荒川の下町3区に集中すると予測を立てて
防災対策をこれらの地区に集中
江東区白髭東地区の再開発では
都営集合住宅を屏風のように配置して
屏風の内側の防災拠点となる広場を火災から守る
と
いう計画を完成させました
しかし
関東大震災は起きませんでした
69年周期説の誤りを
元東京大学地震研究所の都司嘉宣さんが解説します
神奈川県鎌倉市で9世紀以降に検知した
震度5以上の地震年表をつくり
確率論の手法を使って69±13年の周期性があるとしたのです
しかし
南関東で周期的に発生する地震は2種類あるのです
1つは70〜80年に1回発生するM7クラスのプレート内地震
もう1つは約200年に1回発生するM8クラスのプレート間地震です
河角さんは
この2つを混同していたとのことです
地震・雷・火事・親父
と
昔から
怖いものの順番に教わったものです
おやじはともかくとして
地震(噴火を伴う)と雷は人間が太刀打ちできるものでない
火事については
ごく初期の段階で人間または機械の力で
初期消火すれば
成功する場合もある
人間生活には
『火』
の
恩恵はなくてはならないもので
その取扱いを
忘れました
間違えました
では
すまされない
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