EUでは、生息地指令や鳥類指令が出ており、世界最大の自然や生息地、種の保護のネットワーク、ナチュラ2000があります。
鳥類指令とは、1979年より、卵や巣を含むすべての鳥類を保護するというもの。
前に撮影破壊、希少種ハラスメントのところで書きましたが、巣への破壊や移動なども、この法律で禁止されております。
生息地の保全、再構築、創出から、生息地の生存保持などは、野生の鳥のすべてが対象。
Habitats Directive - Wikipedia より
生息地指令は、1992年、哺乳類、は虫類、両生類、魚類、無脊椎動物、植物を含む1000種以上、230の生息地を守るというもの。
これも鳥類指令と同じで、リストされている種には、巣への破壊行為や意図的なかく乱などが禁止されます。
付属書(リスト)1には、生息地の種類(主に9つの分野)
外海と干潟
砂丘
淡水
マトラル低木地と森林
草原
湖沼、沼地
森林(自然林)
付属書2には、保護すべき種の種類
付属書3には、保護すべき生息地の種類
付属書4には、保護すべき希少な種
付属書5には、各国が個体数を管理すべき話
付属書6には、残忍行為の禁止など禁止すべき施策
鳥類指令の生息地と、生息地指令の生息地、さらに他の地域も追加して出来たのがナチュラ2000です。
だいたい、重要な生息地と重要な種をほぼ全て守るというものです。
これにより、EU全体として陸域の18%(787606k㎡)、海域の8%(36050k㎡)を保護しております。
それでもまだ動植物の絶滅は悪化しており、今後も増える予定です。
EUのナチュラ2000の地域を地図上で、カワウソなどの生息地保地域が見えるようにしたものが、こちらから簡単に見えます。
EU HP
EU全体にカワウソもヤマネコも生息地ネットワークがあり、それこそEU全体に渡るほど広いエリアが取られています。
水銀農薬の汚染でコウノトリが絶滅した1970年代の後半に鳥類指令を出し、その頃から生物多様性について取り組み始め、今は一大ネットワークを再構築するまでになったEU.
日本よりだいぶ未来を想定して、歩んでいこうとしているのが分かります。
生息地を増やそう
お読みいただき、ありがとうございました。