兵庫県のコウノトリの里での取り組みを見ていたら、福井県の「だれでもできる自然再生のガイドブック」を見つけました。
福井県
そう言えば、個人でできる自然再生ってできるのかな?と思いました。
小さな事でも出来る範囲で、やれたらいいですよね。
福井県はこうした本を作られていて、着眼点が素晴らしいなと思いました。
ここには、身近なことから、田んぼで出来ることまで、いろいろ書かれています。
この福井県のガイドブックで載っていましたが、福井県も種の4割から7割が絶滅の危機にあるようです。
そこまで絶滅が多いとは・・・
けっこう自然豊かそうな土地ですよね。
でも、福井県はまだこうしたガイドブックが作られて、自然をつなぎとめる行動をされているのは、本当に賢明だと思います。
こうした細部から取り戻そうとしていかないと、その地域の自然ってのは回復しないと思います。
この福井県の調査で、ゲンゴロウは二か所しかいなかったこと、普通6から7種いるカエルは一部の里山しかいなかったことが書かれています。
田んぼと水路の連続性が消えている事、セメント護岸、昔のような連続性のあった田んぼとは変わってしまったこと。
自然豊かな福井県でもそうなっているのですから、他の地域は・・・ため息。もちろん私の地域のことです。
正直、内心思うのは、脱炭素0の時に、生物0となる可能性です。まあ、0までは行かないとは思いますが・・
もちろん、絶滅0を目指しますけれど、誰も行動に移さない、カネばかりむさぼり始めたら、温暖化の波が来たら、どうなるか・・・
そのためにも、各地で自然の山や土地は全体ひっくるめて守れるものは全部、守って行かねばなりません。
以前、カエルの声がうるさいで問題になったようですが、そのカエル、数種類しかいません。という話になりますね。
日本には本来、43種のカエルがいます。
だいたい、その地域には10種類程度がいるようです。
10種類はいるカエル、全部消えているんです。
うるさい?などと言っている状況とは違います。まったく足りない状況なんです。
福井県は市民にこうしたガイドブックを作り、研修も用意されていて、フィールドの観察や調査を市民の人々に啓発し、奨励しているのは本当に賢明と思います。
調査する生物の種やその用紙まで用意していて、住民ひとりひとりに観察し、報告してもらおうとする仕組みは、調査の基本になる事項でしょう。
今の日本に必要なものと思います。
調査するのは多くの住民にしてもらったら、かなりのデータがとれますから。
市民も奨励されないと、地元の生物や生物学の知識など、得る場所もあまりありません。
こういうバックアップ体制を作ってもらうとやりやすいと思います。
ぜひ、他の市町村でも、生物や身近な自然の教室や研修、取り組みや保全の支援など、各地でバックアップして欲しいです。