湿地というのは、明治・大正時には2110k㎡ありましたが、今では60%ぐらいが失われたようです。
緑色の部分が今、残っている部分です。
出典:国土地理院ウェブサイト 日本全国の湿地面積変化の調査結果 より
全国の湿地の分類区分ごのと比率
明治・大正時代と現在の分類区分別湿地面積の変化
これを見ると、いかに減ったかが分かりますね。
失われた面積は、1289k㎡。
湿地には、水のろ過、炭素貯蔵機能、藻場、生物多様性の場となる様々な良い機能があります。
今、耳にするブルーカーボン(藻場)の場でもあります。
この湿地というのは、草の中にちょっと沼がある、そんなようなものかと思いますが(私)、高層、山の上とか、果ては、海の干潟、マングローブ林まで、下は、地下洞窟まで、さまざまあるようです。
・湿地とは?
こちらのHPに載っていたものを、簡略的に書いています。
環境省HP ラムサール条約と条約湿地 湿地分類 より
・海洋沿岸域湿地
浅海
サンゴ礁
岩礁、海岸
河口
干潟
塩性湿地、塩水草原、塩性高層湿原
潮汐汽水沼沢地、干潮淡水沼沢地
マングローブ林、ニッパヤシ湿地林
地下カルスト、洞窟性水系
・内陸湿地
内陸デルタ
河川、滝、渓流
湖沼、三日月湖
氾濫源
円錐、汽水、アルカリ性湿原、水たまり
湿地林
淡水泉、オアシス
地熱性湿地
地下カルスト、洞窟性水系
・人工湿地
(略)
上記の環境省HP ラムサール条約と条約湿地 よりパンフレットをこちらにリンクしておきます
今こそ湿地を再生する時(2023年「世界湿地の日」資料日本語版) ツールキット
湿地再生は環境省がやっているものでは、北海道・釧路湿原、サロベツ湿原、佐賀県の樫原(かしばる)湿原などがあります。
環境省HP 自然再生協議会の取組状況
釧路湿原は有名ですね。しかし、開発やメガソーラー乱立で有名にもなりました。
佐賀県の樫原(かしばる)湿原は、村道が湿地を分断、乾燥化が進み、放牧も行われた後、道をなくし、湿地を再生しているようです。
湿地再生は水の出入りも考えねばならないので、再生する場合は、地域の人々との話し合いをしながら、専門家を含めてやっていくことは必須になると思います。
でも、埋め立てたところを湿地に戻す等、私などはどんどんやっていって欲しいと思ってます。
EUでも、開発などにより、100年前の面積より80%が失われたようです。
現行の生息地指令による生息地を守るならば、回復が必要な面積は約3万k㎡ぐらいであり、土地から再作成する必要がある分は3100k㎡と見積もっています。
日本も湿地をいくらぐらい再生させるか計算して、自然回復をしていったほうがいですね。ぜひ、して行きましょう。
我々はほとんど今、湿地を身近に見ることはなくなりました。上のグラフでも分かるように、半減以上しています。
また、都道府県などの減少率を見たら、0、つまり0になってしまった県も。
私の身近にもないのですが、海は近くにありますし(セメント固め防波堤サメ除けネットと何重苦ウミガメの元産卵地)、アサリが採れた干潟もありました(今はない)
今は名前を忘れてしまったのですが、北海道の湿地にも行ったことがあります。
桟橋が出ていて、湿地を見学できるというところでした。
良い水辺でしたね。
海とか干潟とか、湿地には、海とか川にはない、穏やかさがあります。
なぜでしょうね。海や川は水がたっぷり、とうとうと流れていますが、湿地は流れがなく、止まっているからでしょうか。乱れがなく、満たされた場という感じがしますね。
たっぷりと水気で満たされた真綿の上に立つような、なんか特別な感じがします。
しっとりとして、水分の多さが心地良くて。
そして、その場、そこにしかない生物がいるんですね。普段、見ることがない、そこにしかいない特別な、愛嬌のある生物たち(アサリ、カニ、何かの軟体など)
海辺や干潟などで、落ちている海の生物の残骸とか、海草とか、アサリ採りや海辺で見て回るってのは、また楽しいものでした。
こういう場が近所にあったら、まずは観光場として、人を呼べると思うのですよね。
日本内でも、自然の中でのイベント、自然の観察、教育場などをするところとして、大勢人が来るでしょう。
また、こうした水辺は、気持ちの良い場所です。身近なところにあったら、大勢の人々の憩いの場として、心身のリフレッシュになると思います。
どんな感じになるのか、またFIND47のHPから、湿地の写真を見つけてみました。
湿地のある水辺というのは、こんな感じで良い水辺が出来ます。
日本にもっと湿地というのはあったほうがいいなと思いました。
新潟県 福島潟の夜明け @ko_photography クリエイティブ・コモンズ・ライセンス【表示4.0 国際】
群馬県 チャツボミゴケ公園 @Michio_Matsuoka クリエイティブ・コモンズ・ライセンス【表示4.0 国際】
青森県 光降る青池 @keey クリエイティブ・コモンズ・ライセンス【表示4.0 国際】
静岡県 桃野湿原 @SQUAREZERO クリエイティブ・コモンズ・ライセンス【表示4.0 国際】
青森県 ダム湖に沈む @keey クリエイティブ・コモンズ・ライセンス【表示4.0 国際】
群馬県 芳ケ平湿原の紅葉 @ko_photographyクリエイティブ・コモンズ・ライセンス【表示4.0 国際】
栃木県 渡良瀬遊水地の朝焼け @Shinji_Kobayashi クリエイティブ・コモンズ・ライセンス【表示4.0 国際】
綺麗ですね。湿地はやはり、良い水辺です。
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