トキ。
学名「ニッポニア・ニッポン」
ペリカン目トキ科。
写真ACより
トキはかつてどこにでもいた鳥でした。
しかし、乱獲、農薬、開発などで絶滅。
平成時代に最後のトキが死んだというニュースは新しいものです。
それから中国から贈呈されて野生復帰の取り組みがされ、放鳥が始まったニュースも最近です。
トキの簡単な年表:
明治期以前、全国各地にいた普通種
明治、大正、昭和:乱獲により激減
昭和初期:太平洋戦争前には30羽程度に
1960年代:開発や水銀農薬の影響、
昭和58(1981):その後、保護が取られるも増えず
野生化のトキ5羽を捕獲、野生絶滅
これらのトキも水銀中毒
平成15年(2003):最後のトキ、死亡。絶滅
平成20年(2008):人工繁殖のトキが放鳥される
13年後の2023年現在、野生化で300羽程度
私、この鳥が好きなのですよね。とてもきれいな色をしていて、自然の何とも言えない風合いというか、えもいわれぬというか、温かい色をしていて、綺麗だなと思います。
この羽根色は、繁殖期になると黒くなるそうです。首の皮膚から出る黒い皮膚からの剥離するものを擦りつけていて、黒くなるそうです。
エサはドジョウ、カエル、タニシ、イナゴ、トンボ、貝類など、
現在、環境省の施設で飼育され、放鳥されているそうです。
野生化でのトキは、現在、300~400匹程度まで増えています。
まだ野生定着まではいってない。まだ人の手で守っいる状態。なので、見守って欲しい段階です。
ご参考に↓
環境省HP
トキの歴史 より
このトキが生きるためには、生活環境の保全・再生などが必要です。
多くの水鳥たちを見かけないように、田んぼの嵩上げ、乾燥化、川や水路との断絶などで、生息環境がなくなっています。
トキが生きる環境は、他の水鳥たち、ドジョウたち多くの動物たちの生きる環境になれます。
ご参考に↓
環境省HP
・・・・
私はこのトキに、私の住む田舎に来て欲しいです。
でも、トキのエサであるドジョウ、畔のミミズ、昆虫・・・
ドジョウの用意がありません。
私の近所はセメントで仕切った畔、セメント水路、セメント護岸、セメント護岸川です。
田んぼにドジョウなんていません。水路にタニシすらいません。
田んぼにも水路にも何も住んでないのです。
田舎なのに・・・。
こういうことが全国同じでないかと思います。
ドジョウや魚も一匹もいない田んぼ。
水路にも、ジャンボタニシや蚊はいるが、水だけ。
夏の間は水田におたまじゃくしが出るので大丈夫でしょうが、冬の間は・・・無です。
なぜ、いったいどうして、このような農地ばかりにしていくのでしょうか。
鳥はエサ場とねぐらのどちらも必要だそうです。
これからは多自然護岸の記事でも書きましたが、本当にこれからは多自然護岸の時代です。
植生護岸、またはエコトーン(移行帯)とも言う水辺です。
皆さんも、これからの田んぼ作り。エコトーン、連続性、多自然護岸。
これからは目指して欲しいです。
いつかは、トキをお迎えしましょう。
トキが来たらば。(なんちって)