生態系ネットワーク。
こちらは多自然川づくりより取組もあんまりまだ進んでないようですが、緑化とか、里山保全とか、いろいろ保全という形の取組は多いようです。
まずは、地域の小さなエリアでもスポットでも、保全していくことは大事だと思います。
絶滅は多いですからね・・・
何度も言いますが、自然のままで残っているところはそのまま触らないほうでもらいたいです。そういう自然が一番貴重ですから。
時流もあり、今後、こうした取り組みや事業などは増えると思われます。
ここから、どうやって荒廃した自然を盛り返すかですが、私も下調べ段階であり、各地で取り組みがあるので、そうしたものを見ながら、またまとめて行こうと思っています。
最近、自然再興=ネイチャーポジティブと言う言葉あるそうです。
生物多様性、生態系ネットワーク。
生物回廊、緑の回廊。
何をするか、何を目的とするかによって変わると思いますが、意味合いは皆、同じですね。かつての自然を取り戻す。
ですので、私の記事タイトルとしている生態系ネットワークも、生物多様性や自然再興という意味合いがあることだと思っています。
まずは今回は、最初に出した生態系ネットワークについて簡単にまとめようと思います。
生物学も生態系も必要なことだろうと思いますが、ネットしか情報がない私が語るわけですが、まあ、ご参考程度に、こういう奴もいると思って読んでもらえたら幸いです。
一応、高校の教科書を参考に、生物学や生態学などは考えております。
フィールドワークは近所の散歩からの人間です。
・生態系ネットワークとは?
・・・・・・
あいち生物多様性戦略2020より 引用をしています
(今、2030版が出ていますが、こちらのほうが分かりやすいので扱ってます)
P56より
「野生生物の多くは、ひとつのタイプの自然で一生を完結しているわけでなく、採食・休息・繁殖、あるいは一日、一年、一生を通じて複数の異なるタイプの自然を利用しています。
たとえば、ニホンアカガエルは、卵・オタマジャクシの時は、田んぼや湿地などの浅い水域、子ガエルは草地、親ガエルは林で生活しています(図参照)。
マガモの仲間は、ねぐらとなる池沼と食物をとる草地や農地の間を毎日移動しています。
また、ある生物の集団が孤立すると遺伝的な多様性が失われてしまうため、他の集団との繁殖交流をするために、移動できる範囲内に同じタイプの自然が複数存在していることが必要です。
さらに、ある生物の生息生育に適した自然がなくなってしまった場合でも、その生物が移動できる範囲に同じタイプの自然があれば、その地域から絶滅する危険を減らすことができます。
このように、生物多様性を守っていくためには、同じタイプの自然や、異なるタイプの自然がネットワークされていることが必要です。
これを「生態系ネットワーク」と呼びます。
「生態系ネットワーク」を検討するうえで参考となる、効果的な生物の生息生育空間の配置のしかたとして、次の考え方が知られています。
生物の生息生育空間の効果的な配置のしかた図
これを参考にして考えられたのが「生態系ネットワーク」形成の基本的な考え方です。
まず、生物の生息生育空間である〈大拠点〉と〈拠点〉をできるだけ広い面積で保全・再生することによって生きものが安定的に生息生育できる環境を確保します。
これを帯状や飛び石状の自然地である〈回廊〉でつなぐことにより生きものが移動できるようにします。
また、〈大拠点〉〈拠点〉と〈回廊〉の周辺に広がる区域は〈基盤環境〉として、自然の質の向上を図ることによって、生態系ネットワークの形成を助けるようにします。
」
・・・・
まとめると、生態系ネットワークとは?
生態系ネットワークでは、動物たちは一日、一年、一生を通じて異なるタイプの自然を利用しているので
・孤立・分断などの消滅などに備えて、移動できる範囲内に、同じタイプの自然が複数存在していること
・同じタイプの自然と異なるタイプの自然がネットワークされていること
・効果的な配置の仕方は、なるべく広いほうが良い
・出来るだけ丸いほうが良い
・大拠点と拠点を出来るだけ広い範囲で保全と再生すること
・大拠点と拠点と回廊の周辺に広がる区域は、基盤環境として自然の質の向上を図ること
等。
と生態系ネットワークは、大きく、丸く、他のエリアも含めて取ること等、が大事だそうです。
おそらく、今後は本来の生態系を取り戻す姿になっていくと・・・願いたい。
ただ、これも多自然川づくりのように試行錯誤が必要なものと言えます。時間をかけて取り組まねばならないでしょう。
愛知県がこうなったら、だいぶ町は変わるでしょうね。
今、セメント張りでヒートアイランド現象、工事は引き続きセメント張りでカチコチ、びゅうびゅうビル風。水路にはジャンボタニシだけ。
絶滅はどんどん加速する。
セメント固めでグランドデザインしたオシャレな町など、工事やデザインや計画は、時代遅れになって来ました。
消えつつある動植物がいるのに、まだ工事したり、リゾート計画だ、ゴルフ場だとカネ儲けをしようとする輩も、もう異常行為となって来ています。
こうした開発でカネのやり方、セメントで固め工事は、自然荒廃させ、地上をピンチに招いています。
もう昔の手法、言うなれば下手、片手落ちの仕事と言わざるを得ません。
しかし、日本は開発を止める法律もないし、日本の野生の動植物を守る法律もないようです。
こうした現状も、今後変えて行かねばならないでしょう。
とりあえず今は無法状態でも、全国の都道府県は生物多様性戦略の計画は作っていたり、自然再生や生物多様性の法律は出来たから、まったく全部が企業のやりたい放題ではありません。
こうした取り組みをして、絶滅は0になり、自然豊かになって、自然の増加した町に全国各地が戻っていってもらいたいです。
次からは、各地どういう取り組みをしているのかなどを書いていきたいと思います。