母親が定期的に防衛医大で検診を受けています。
私の母の場合、80歳を越えて予約受付会計などの手順も、診察室や検査室もどこにあるかも難しくて、一人では絶対に行けないので一生付き合うようですね。
私は、二十歳の時に、ここで腓骨の腫瘍除去手術を受けました。
その時は、毎日のように来てくれた母ですから、これくらいのことはと。
順番を待っている間の不安そうな母の顔を見ている時間に、私の命の使命を感じています。やはり、介護=親孝行は喜び、と考えられる世の中のがいいです。平和で豊かな日本ですが、どこか余裕のない国になってしまいましたかね。
病院を出るときは何度も「お兄ちゃんありがとう ありがとう」と言ってくれるのですが、いいよそんなに言わなくても、と心の中で言い返しています。
その後いつも、2人で母の好きなラーメンを食べに行くのですが、老いた母はすごく嬉しそうにしてくれて、なんとも言い難い心がギュッとなる時間となります。
「色々と頑張ってみようかな」と、ジワッと来る瞬間なんです。