デカールについてのまとめ
結論:油絵の具の上にデカールは貼れる。
ただし、コツはあります。
それはツヤあり塗面に塗ること。
きれいに貼れた例:つやあり面に貼付
シルバリングが出てしまった例:つや消し面に貼付
さて、なぜつやありとつや消しが混在しているかというと、紹介し忘れていましたが今回初めてルツーセというものを使用してみたのでした。
これは製作途中で休止してしまって再開するさいに、乾燥してしまった塗面に塗布するとしっとりとして重ね塗りしやすくなりますというものなのですが、これを使うとテカってしまうのです。
そのため気にいっていなかったのですが、ところが、この上に貼ったデカールはシルバリングなく、きれいに貼れている。
光沢があるということはデコボコが少ないということなので、きれいに密着してくれたのでしょう。
肩の装甲はルツーセを使用していません。塗面がガサガサしており、デカールが密着しなかった模様。
ま、とくとくと語っていますが、つやあり塗料の上に貼ったほうがシルバリングしないというのはプラカラーで塗装する場合でも常識レベルの昔からある技術ですけどね。
やっぱり基本って大事 (^ ^)
その後ワニスを塗って、つやを統一しました。段差が目立つ部分には厚く塗って2000番のヤスリをかけてます。
ちなみにこのワニス、油絵のハウツー本を読むと、おしなべて完成後は必ず塗りなさいとあります。塗らないと絵の具がどんどん劣化するよと。
でも、これを塗ると筆塗りならではの一筆ごとに異なる複雑な光沢が潰れてしまうので嫌だなあと思っていたのです。でもせっかく塗った塗装がダメになるのもなあ。
この件について最近プロの画家の方のブログで興味深い記事を読みました。
タブローをかけなくても7~80年は余裕でもつよと。タブローは何百年も持たせるためのものだそうです。
この方のお師匠さんが生前そう主張しておられて、自身の作品にタブローはかけていなかったそうです。
実際にも遺品として譲り受けた絵に未だ劣化は見られないとのこと。
なるほど心強い。私の作品なんて自分が楽しむだけのものなので何百年も持たせる必要はないですからね。
あとは、薄めた茶色で半ばウォッシング、半ばすみながし、半ばお絵描きのようなことをモヤモヤと行いました。
やりすぎた部分は綿棒でふきとったり。
逆に突起部には白っぽい色をおきました。
これはほんの数箇所、片手の指に余るくらい。
面積の大きなデカールはそのままでは綺麗すぎるので、上から似た色を塗りました。
フチをほんの少し残しておくとぼうっと浮き上がって見えてかっこいいし、塗装の難易度も下がって一石二鳥。
さて、これくらいで完成ということにしておこう。
近々完成品のページに投稿しますので、ぜひご覧ください。m(__)m