A&Pの☆お宿千夜一夜

美味と心地よい宿を求め、各地をむしゃむしゃ修行中!

友家ホテル2 朝食編

2012-02-28 15:00:00 | 甲信越・宿
朝食は8時からでお願いしました。

箸置き
  夜と朝で違い、季節感もありかわいい。
  



最初にこれだけ出ます。

焼鮭


だしまき玉子、ほうれん草とえのきのお浸し、れんこんの煮物 
    

定番 きんちゃんハム、じゃがいも



ご飯やお味噌汁は後からあたたかいものが出ます。


貝のお味噌汁
  

ご飯、お漬物、海苔 
    



デザート
柿、梨、洋梨のコンポート



今回も完食でした。

「食」を楽しみに泊まる宿は多いですが、リピートしている中でも、

食、部屋、温泉、おもてなし、しかも1万円台という5☆の宿はわずか。

北海道、山形、新潟、山口、長崎、とどこも自宅から遠く、交通費がかかるから

結果的に同じかもしれないけれど・・・

どの宿もその土地、その季節ならではの美味があります。

こちらでも山菜の時期しか食べられない品、ウニの餅巻き、朝食のバナナのデザート

などいつか食べてみたいメニューがたくさん。

それは又次の機会のお楽しみです。


食事編の最後に、友屋ホテルの食の中心だった大女将の事を記したいと思います。

そう、過去形なのです。

私も訪ねるまで知らず、ただ食事内容にほんの少し前回との違いを感じました。

大正4年生まれ、9月で96歳を迎えた大女将は、脳梗塞を始め何度か入退院を

繰り返し、医者の世話になりながらも、その都度回復。

今年は春の入院後、夏前に一度退院したものの、7月末の新潟・福島豪雨災害で

自室が水没。

精神的なダメージが大きく、秋に再入院。

初雪が降る頃退院し、自宅(友家ホテル)療養中に亡くなられました。

子供、孫、近くに住む親戚に囲まれての旅立ちだったそうです。

旅館の女将、6人の子供の母親として大正・昭和・平成を生きた大女将。

宿の板場制を廃止、自ら料理学校に通い、板場に立って厳選した食材と調味料で、

親戚と共に料理に取り組んだ大女将。

絵を描くことと押し花が趣味で、多数の作品も残されたそうです。

宿のコースターも手書きだと聞いた事があります。

晩年も旺盛な興味を持ち、90歳を過ぎて習い始めたピアノ。

パソコンにも関心を示し、使い方が詳しく書かれたメモ帳が残されていたそうだ。

私はたぶん意識してお会いした事はないし、話した記憶もないのですが、大女将

が9月の宿の再開を見届けられて良かったと思います。

この秋はいただく事はかないませんでしたが、今まで美味しい食事をごちそう様

でした。

ご冥福をお祈りします。






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