A&Pの☆お宿千夜一夜

美味と心地よい宿を求め、各地をむしゃむしゃ修行中!

友家ホテル2 出発編・滞在時のヒント

2012-02-29 15:00:00 | 甲信越・宿
新潟の宿の知り合いは、雪だるま式に増えました。

勉強熱心なお宿のご主人や女将さんはみんな仲良し。

昔から、越後3人衆として?「らんけいごお」様と某お宿のご主人と

宿の勉強をしていたのが「友家ホテル」のご主人です。

「らんけいごお」様からは、リチャード・ギア似と聞いていましたが、

確かに柔らかな物腰、おだやかな微笑が、素敵な方でした。

そした旅好き。

雪国に住んでいるせいか、タイのプーケットや沖縄の南国がお好み。

連絡が取れない時は、これまた笑顔がかわいくて、いつもきびきびと

世話をしてくれる奥様と、2人で旅人をしているのかもしれません。

そして旅の成果をホテルの売店で「こんな値段でいいんですか?」と

思うような金額でお裾分けしてくれます。

だから、私達は宿泊予定がない時でも、つい立ち寄ってしまいます。

そんな旅好きが経営する宿は、

当然居心地が良くて、

ご主人夫婦を初め、家族や親戚中心の

心のこもったおもてなしはもちろん、

センスの良いミッドセンチュリー北欧風の部屋、

よりすぐりの備品や、本来の用途とは違った小物の

使い方に感心し、

館内を巡って、いくつもある浴場で湯浴みしては

パワーをもらい、

山積みの中から読みたい本を探す喜びを味わい、

夜の魅力的な灯りの饗宴にときめき、

美味しい夕食に舌鼓をうって、

清潔な寝具に包まれて、川のせせらぎを耳に

一夜を過ごすと、

いつのまにか元気になれるのです。



友家ホテル滞在時のヒント

フロント

旅の途中で切らすと困りそうな電池類等を、透明のボックスにわかりやすく設置。
これだと一目瞭然で、言葉が通じなくても指させば大丈夫。

香りのおもてなし



 枕元にかりんが置かれています。

ちょっと韓流ドラマ「宮廷女官チャングム」に出てくる、王様が安眠できるように

枕元に「りんご」を置くよう、チャングムがすすめるエピソードを思い出しました。

インテリアとしても空間を引き立ててくれますね。

部屋の備品にロディアのメモパッドとBicのボールペン

 事務用品マニアにはうれしいロディアのメモパッド。
ロディアは1920年、フランス・リヨンに、アンリ・ヴェリヤックにより創設。
まもなく弟のロベールも経営に参加したので、当初の社名はヴェリヤック兄弟社。そしてRHODIAをメモパッドを含むすべての製品の商標として登録しました。
「RHODIA」のブランド名の由来は、リヨンを流れる【RHONE】。
(フランス4大河川の1つ・ローヌ川)に由来。
2本のツリーを模したマークは、兄弟の絆を象徴するもの。
後にフレンチ・アルプスのグルノーブルにほど近いセシリアンヌに移転した時点で、現在のオレンジカラーが、メモパッドの定番色となり、今も愛されています。

坂道の車
  

このアプローチで、お客さんが結構気分を害すという、宿前の急な坂。

しかし、窓からはこんな景色が見られ、運転うまくなりそうと思っている私でした。

読み物には困りません


   

今回、読んだ本と、興味を持った本、次回に読もうと思った本。

出発日は雨の日曜日。

午後からお隣の栃尾又温泉にあり、三友さんと共通知人でもある宿、宝巌堂さんに

立ち寄る予定でしたので、特別にお昼まで部屋でゆっくりさせていただきました。

この2軒、どちらもリピートしていて、唯一の欠点は近すぎること。

だからどちらかの宿に泊まる時は、かならずもう1軒にも寄っています。

一部、蔵書が共通しているので、2軒の宿で同じ本の続きを読んだりする事も。

お昼をどこで食べるか、いつか連泊して尾瀬に行きたい話など女将に相談し、出発。


次回は、時間が止まったかのようなのどかな店「つり堀」で軽食をいただきます。

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友家ホテル2 朝食編

2012-02-28 15:00:00 | 甲信越・宿
朝食は8時からでお願いしました。

箸置き
  夜と朝で違い、季節感もありかわいい。
  



最初にこれだけ出ます。

焼鮭


だしまき玉子、ほうれん草とえのきのお浸し、れんこんの煮物 
    

定番 きんちゃんハム、じゃがいも



ご飯やお味噌汁は後からあたたかいものが出ます。


貝のお味噌汁
  

ご飯、お漬物、海苔 
    



デザート
柿、梨、洋梨のコンポート



今回も完食でした。

「食」を楽しみに泊まる宿は多いですが、リピートしている中でも、

食、部屋、温泉、おもてなし、しかも1万円台という5☆の宿はわずか。

北海道、山形、新潟、山口、長崎、とどこも自宅から遠く、交通費がかかるから

結果的に同じかもしれないけれど・・・

どの宿もその土地、その季節ならではの美味があります。

こちらでも山菜の時期しか食べられない品、ウニの餅巻き、朝食のバナナのデザート

などいつか食べてみたいメニューがたくさん。

それは又次の機会のお楽しみです。


食事編の最後に、友屋ホテルの食の中心だった大女将の事を記したいと思います。

そう、過去形なのです。

私も訪ねるまで知らず、ただ食事内容にほんの少し前回との違いを感じました。

大正4年生まれ、9月で96歳を迎えた大女将は、脳梗塞を始め何度か入退院を

繰り返し、医者の世話になりながらも、その都度回復。

今年は春の入院後、夏前に一度退院したものの、7月末の新潟・福島豪雨災害で

自室が水没。

精神的なダメージが大きく、秋に再入院。

初雪が降る頃退院し、自宅(友家ホテル)療養中に亡くなられました。

子供、孫、近くに住む親戚に囲まれての旅立ちだったそうです。

旅館の女将、6人の子供の母親として大正・昭和・平成を生きた大女将。

宿の板場制を廃止、自ら料理学校に通い、板場に立って厳選した食材と調味料で、

親戚と共に料理に取り組んだ大女将。

絵を描くことと押し花が趣味で、多数の作品も残されたそうです。

宿のコースターも手書きだと聞いた事があります。

晩年も旺盛な興味を持ち、90歳を過ぎて習い始めたピアノ。

パソコンにも関心を示し、使い方が詳しく書かれたメモ帳が残されていたそうだ。

私はたぶん意識してお会いした事はないし、話した記憶もないのですが、大女将

が9月の宿の再開を見届けられて良かったと思います。

この秋はいただく事はかないませんでしたが、今まで美味しい食事をごちそう様

でした。

ご冥福をお祈りします。






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友家ホテル2 夕食編

2012-02-27 15:00:00 | 甲信越・宿
到着が遅かったので、夕食のスタートは7時~。

こちらの料理は全て「手作り」、部屋食が基本なのもとてもうれしい。

宿のホームページの最初と方針で謳われているように(以下、抜粋)

当旅館では御食事を1番に考えております。

御料理を最重要に思います。

当旅館では美味しい物を召し上がって頂きたい
 という気持ちで、お客様を

もてなして行こうと思います。

さあ、今日は何を食べられるかな?

お品書きはないので、適当に名づけています。


食前酒
ミックスベリー酒

前菜


にんじんのサラダ
豆のサラダ 玉ねぎ、マスタード、くこ
長岡産のチーズ 梅ソース

自家製スモークサーモン 


 底にはゆで卵とタルタルソース ヘビーリーフ他

炊き合わせ

いんげん、海老、ひろうす、主役はゼンマイの一本煮。

  

2人分盛られていたものを、1人分ずつ取り分けました。

「一本ゼンマイの煮しめ」は、大湯温泉朝ごはんプロジェクトの共通メニュー。

今回は夕食でいただきました。

 雪深い魚沼では、太くハリのあるぜんまいが育ちます。
長いものは30~40cmの長さ。
近隣の山で春に収穫されたゼンマイを、一本そのまま煮込んだものは、
昔から冠婚葬祭に欠かせない郷土料理。
言い伝えでは、ぜんまいが「血をきれいにする」「血を作る」として、お産の
時に食べる習慣もあります。
春に収穫されたものを、茹でて、天日干しし、手もみして・・・と多くの手間
と時間をかけて、地元の名物の干しぜんまいは作られています。
コツは、朝の10時くらいまでに干してしまう事。
だからみんな早朝に、採りに行くそうです。
友屋ホテルさんでは、平成23年産は水害で一部流れてしまったので、春まで
持つか少し心配。

なめこ鍋


秋の定番・なめこ鍋に使われているのは、銀山のなめこと彩りに三つ葉。

  

きのこの単品鍋は定番のようで、他に舞茸などもあるようです。

おだしと黒こしょうが効いていました。

舞茸のバター焼き


最初にここまでがテーブルに並びます。

 続いて、2品。

お刺身 


   

  これ、魯山人の蟹皿の写しかな?

平目、新潟らしく南蛮海老、ホッキ貝、舌切り。
ツマは、大根、青シソ、菊、他

バカ貝(アオヤギ)のむき身の多くは、舌に見える足の部分を食べ、
これを「舌切り」と言います。

寿司、刺身、ぬた等に使う「アオヤギ」の名前は、市原市青柳(あおやぎ)に
由来。
昔の青柳地区は豊富な漁場の海が広がる漁村で、大量の「バカ貝」がとれ、
青柳港から江戸・東京へと盛ん積出されました。
その地名をとり、これが全国的に広がったものです。
「バカ貝」の名の由来は、
・バカ見たいに沢山とれるから
・潮の満ち引き、砂地の変化に敏感で、一夜にして棲む場所を替えてしまう
ので「場替」が転訛したもの。
・東京千葉県などで「ばか」もしくは「ばかげ」という。
・長い舌をダラとだしてバカみたく見えるから
・砂浜でお日様に向かい口をポケッと開けてバカみたく見えるから
・家である貝が壊れやすい事から「破家貝(はかがい)」とも言われた。
と諸説あります。

一見「蛤」に似ていますが、大きな違いは貝殻の厚さ。
「蛤」は厚く丈夫な殻ですが、「バカ貝」は薄く壊れ易い殻をしています。

「バカ貝」には二つの貝柱がありこれを「小柱」「あられ」とよび、すし種
・酢の物・和え物やみつばとのかき揚げ、サラダ等加熱しても美味しく
「アオヤギ」より応用が利くので俗に「親まさり」とも呼ばれています。

「アオヤギ」の鮮やかなオレンジ色はカロチン(ビタミンA)で,ガン予防
や皮膚・粘膜・骨・歯を丈夫にする等の効果があると言われています。

天ぷら


 

大きな松茸、牡蠣、栗、ムカゴの天ぷら

のっぺ

 にんじん、しいたけ、銀杏、ちくわ、里芋、ゴボウ、きくらげ、
貝柱、いんげん、たけのこ
 

ずっとのっぺい汁と思っていましたが・・・微妙に違うらしい。
新潟県の「のっぺ」は、「汁」でも「澄まし汁」でもなく「煮物」であり、
残った野菜を使うわけでもなく、ごま油で炒めるようなことはしないため、
「のっぺい汁」とは異なる。
とウィキにありました。
新潟のお正月に欠かせない1品で、温かくても冷まして食べても美味しい。
冷たくして食べる新潟など下越地方では、具はやや小さめの薄切り、温め
直す中越地方では煮くずれしないように大きめに切ると言われています。
また、普段の祝い事では材料を短冊切りにし、不祝儀には乱切り又は三角
切り、油揚げを入れるなど、材料の切り方や、入れる具材も変わる地域が
あるそうです。
新潟の「のっぺ汁」はサトイモのぬめりでとろみをつけるのが特徴。
新潟には長野から伝わったらしく、もともとは、濃餅(のうべい)=濃厚
でもちもちした汁をかけた料理だったようです。
一番古い文献には、野菜や鴨の肉などを鍋で煮て濃餅にしたそうです。
それがのっぺ煮や、のっぺ汁へと変化していったようです。
せりやきという新潟の一部でたべる料理も長野から伝わったらしい。
昔は、新潟から舟が信濃川(千曲川)をのぼり、長野の小諸のあたり
まで往来していたからでしょう。

ここから後はできたてが1~2品ずつ運ばれてきました。

焼物
 鰈(かれい)の炭焼き、ずいき  

もってのほか(菊)のお浸し


ご飯、塩昆布、野沢菜漬、山菜のおみそ汁


    

地元の契約農家さんに作ってもらっていて、炊き方にも各宿のこだわりが

あるそうです。

炊き方もですが、産地の水で炊くのも美味しいごはんの秘訣だとか。

そして必要な分だけ精米。

器では、お刺身用の醤油の小皿に続いて魯山人デザインが続きます。

日月椀(じつげつわん)
魯山人がデザインした漆器で、日月椀(じつげつわん)という金と銀の丸い模様を
あしらった有名なお椀。
桃山時代以前の日月屏風などをヒントにしたと思われるが、魯山人オリジナル。
以降、多くの人が日月椀を写して作っています
一閑張とは生地の表面に和紙を張り漆を塗る技法。
金箔が太陽、銀箔が月を表している。

デザート

カシスと栗のアイス 

 酸味のあるカシスとまろやかな栗。

定番のミントとヨーグルトのシャーベットも美味しいけれど、こちらも最後まで

満足感の高い一品でした。
 
食べ終わったらもう午後9時。

部屋に備え付けのコーヒーをいただいたら、寝ちゃいそうになりましたが、

読みたい本がたくさんあるので、つい夜かし・・・

次回も食の楽しみは続きます。朝食編をお楽しみに。

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友家ホテル2 温泉編

2012-02-26 15:00:00 | 甲信越・宿
友家ホテルのある大湯温泉は、福島県との県境にある魚沼市、奥只見湖の西

に位置し、越後駒ヶ岳より流れ出る清流・佐梨川を挟み合う温泉地。

同じ名前の温泉は秋田にもありますが、養老2年、行基の開湯から1300年

と歴史的には新潟の方が古いよう。

混同しないように「越後大湯温泉」と書くこともあるようです。

大河ドラマ「天地人」で兼継・お船が訪れたゆかりの地だそうです。

泉質 単純温泉(弱アルカリ性・低張性温泉)
泉温 源泉55度 源泉35度
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復、健康増進など

温泉は、水のように見えて、入るといつまでもぽかぽかが続き、湯冷めしない。

一晩中入れて、趣の違う5つのお風呂を順にご紹介します。


貸切露天風呂(非温泉)。

本館端にあり、よく雑誌等で写真も見ます。

空いているかは履物で判断。

「予約制にしてしまうと時間に縛られ、ゆっくりと寛げないから」このシステム

にしたそうで、客数が少ない時は、全て貸切になる事もあるようです。



木製の鍵、ハニカム(蜂の巣状)の棚や、バタフライチェアがおしゃれです。
  

反対側



川が近い。運が良いと岩魚が泳いでいるのを見られる事もあるそうです。




川見の湯治ゆ 扇風呂

「お風呂で楽しむ」をコンセプトとした貸切湯。

川のすぐ真横、タイル張りのシンプルなお風呂。

体温くらいの温度のお湯。

夏は戸を開け放つので、半露天風になります。

 カンバンを貸切中にし↓しんばり棒(別名 用心棒)でロック。



ほのぼのしたお言葉に、ああ、温泉に来たんだぁと実感。
 

心ウキウキ足取りも軽く、階段を下りると
 
 川と同じような目線で温泉につかれます。 

   冷茶コーナー。

龍神の湯

名前の由来で不思議な話があるので、宿のホームページを見て下さいね。

主に女性用  夜 7時~10時、 朝 8時~11時 男性用

 階段をおります。 



右手に1人分ずつのブースに仕切られた、洗い場が3つ。

人がいてもお互いに丸見えでないので、気にならない女性向きの構造。




銘石庭園風呂

ここは他と離れていて、別館の1階にあります。

長い年月激流に揉まれ、丸みを帯びた銘石のみを使用し、配石。

石に湯をかけると、一層風情が増します。

主に男性用  夜 7時~10時、 朝 8時~11時 女性用

 階段を下りて  のれんをくぐると、 

休憩コーナー←左・右→洗面スペース

そして正面、ついたての奥が着替える場所になっています。



 壁に映し出される時計。 手書きがレトロ。

入るとまさに大浴場。


  

広すぎて落ち着かないので、窓の外へ。

野天風呂 

庭園風呂の奥にあり、窓から出入り。

40度からの源泉かけ流しのため、季節営業で4月~12月初めを予定。

(10月半ばより庭園風呂の温泉加水)

大雨等、悪天候時も入れない場合があります。

夜は暗めの照明なので注意が必要。

 ローソクが用意されていたから、星を見ながら入れそう。

野天風呂からの眺め   


湯上がり処

とても広くて、空間の使い方が贅沢というか、この宿のようにおおらか。

    
温泉の後で、朝昼晩とビール飲んだり、

   

ビリヤードやゲームに興じたり、

 マッサージ機で夕食の事を考えたり、



ディベッドでまどろんだりする幸せ。

それが温泉での正しい過ごし方だと思う。


実は私はここが、1番

友家ホテルらしい場所なのではないか

と密かに思っています。

というのも広い場所に点在しているので、薄れていますが、実はご主人

夫婦の趣味が色濃く出ているような気がします。

昔、川沿いで眺めも良く、広いので、不謹慎にも社交ダンスをする人向け

にいいのではと思った事があるのですが、ご主人夫妻は同じ踊りでも違う

踊り好き。

ジャンルにとらわれず、ブラジル、ヒップホップ、レゲエ、ソウル・・・

とにかくいい音楽好き。

そのコレクションが、水害にあったのは本当に残念でしたが、以前は

この空間にDJブースもあり、音楽好きの間ではここは、

「ボサノヴァ温泉」と呼ばれているらしい。


もちろん、お風呂上りに冷たい麦茶を飲んだりもできます

併設の読書スペースには、雑誌や本が山積み。




次回はお待ちかねの夕食!

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友家ホテル2 館内編

2012-02-25 15:00:00 | 甲信越・宿
友家ホテルさんは、部屋数が10数室。

本館は昭和の風情を残したクラッシックな雰囲気。

1室ずつリニューアルが進む別館は、モダンな家具を取り入れたレトロな造り。

私は北欧風に思えるのですが、とにかく館内は広くてゆったり。

そしてゆるーい空気が流れています。

エレベーターはないので、移動は階段。

今回は4階の部屋なので、忘れ物は許されません。

あれもこれもと籠につめこみ、階下へ。

 照明と上には行けませんという案内を兼ねた灯り。

踊り場や廊下にはにはあきないように、置物、植物や照明。
   

   

  各階にはソファーも置かれています。

子供じゃなくても遊びたくなるような大広間や


   ロビーのある1階。

  「いーっす」展をしていたので鑑賞。


前回の滞在が夏だったもあり、こちらの照明が万華鏡のような美しさなのを

すっかり忘れておりました。



  階段を下りると本館エリア。

   

 光の道に沿って進むと、3つのお風呂があります。

時間交代制の大浴場と、空いていればいつでも使える2つの貸切風呂です。

お風呂については次回じっくりご案内しますので、まずは館内の1番端へ。



 途中のトイレは広!

 長い回廊のような廊下の壁はギャラリーのよう。


    

  おもちゃかぼちゃと動物達。

  階段下にはベトナムのバッチャン焼。

  本館の玄関をはいるとすぐに、

どどーんと、卓球台が!



     

水の底から空を眺めているような、不思議な浮遊感を感じる波紋のような照明。



実は平成23年7月の集中豪雨では、実際にそうなったのです。

佐梨川に沿って、横に細長く建てられた友家ホテルさんでも、浴場や厨房などが

水に浸かりました。

備品や食材等、流されたものも多く、約1ヵ月半の休業を余儀なくされました。

それで今回は、いつもよりあちこち確認しながらの、館内移動となりました。

周辺にはまだ一部、被害の跡が残っており、ここで少しだけその写真を。

 

 ↓ ブロックがチョコみたいに見える不謹慎な私。



次回は全て川沿いに面した、お風呂をご案内します。



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友家ホテル2 到着・部屋編

2012-02-24 15:00:00 | 甲信越・宿
友家ホテルに到着したのは、もう日が暮れる頃。


今回は宿泊が全てリピート宿なので、結構無茶なコースです。

特に新潟の宿2軒は、部屋数の割に館内が広いのでなるべく早く行かれる事を

おすすめします。

私達も今回、全てのお風呂に入る時間がありませんでした。

最もここには読みたい本が多いので、そのせいもあります。

今回の部屋は初めての4階。

畳にお布団の部屋が続いたので、ベッドの部屋にしました。

部屋からの眺めにはうっとり。

対岸に大型ホテルもあるので、あまり気は抜けませんが、広さはなくても、

居心地の良い部屋でした。
  宿の玄関から部屋までは、靴で移動。

 館内では「せった」を使用。  外出用。

   部屋玄関の靴箱スペース

部屋に入るとこんな感じ。


左手にテレビなどサイドテーブル。


コンポート をいただいたら、探検開始。


机の上には、
   

テレビ番組表、前と変わらぬお菓子、灰皿とマッチ(これが又かわいいデザイン) 

クローゼット


    

タオルのお人形。

たぶん女子のみ で、時間に余裕のある時などに作られるものだと思うのですが、

目や鼻まであります。




 クローゼット横のスペース。かごの中には避難ロープ!

 玄関横の洗面スペースへ。



  手前から冷蔵庫、その上の栓抜き他。

    

拡大鏡も含めると3つの鏡と椅子もあり、2人でも使用可能。


窓がなくても、明るくて清潔な空間

館内でも感じるこのフレッシュな雰囲気は、どこから来るのかと考えました。

  ・同系色やビビッドな色合い    
・透明素材小さ目のドット(水玉)や格子柄 くらいしか思いつきません。

    水洗トイレ

 和室の隅には壁にもたれて、リラックスできるクッション。

 対面の壁には新旧の暖房器具。

  テレビの置かれたサイドボード。

 日本酒の案内 他

 






 

窓側にはグリーン系のマットと、木のような色のサッシ。
 

  こんな眺めが左右に広がります。  


 ベッドの反対側は窓側から順に
 

朝晩、私が本を読んで過ごしたソファー。


 

お茶コーナー



    


これで部屋一周。

こたつが呼んでいるけれど、睡魔が襲ってくるけれど、

夕食前にせめて一風呂~。

次回はお風呂を目指すものの、なかなかたどりつけない館内編です。

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九里四里うまい越紅、はるかに遠い八十里

2012-02-23 15:00:00 | 甲信越・食
コンサートへの参加は、前夜急に決まったので、10時のチェックアウト

からコンサート開始までに、どこかでランチと給油をしなくては。

嵐渓荘への訪問自体は4回目なので、もう周辺で行く場所がなくて困った。




紅葉も終盤だけれど、近くの大谷ダムを薦められたので行ってみた。

三条市中心部を貫流する一級河川・信濃川水系 五十嵐川(いからしがわ)

流域は古来より水害の多い地域で、ダムが上流部に建設されました。

旧名は五十嵐川ダムでしたが、地元の要望で水没地区である大谷集落

から名前を取り、大谷ダムに改名。

同時に人造湖は「ひめさゆり湖」と命名されました。

  


ダムの先は約2kmで行き止まりです。

久しく、福島県境の八十里越をトンネルで貫き、只見町と結ぶ工事中。

八十里越(はちじゅうりごえ)は新潟県三条市と福島県南会津郡只見町

を結ぶ街道の名称で、二つの峠(鞍掛峠、木ノ根峠)を含みます。

名称の由来は「八里の区間でありながら八十里もあるかのよう

に急峻・長大な街道である」から。

十数km南には、六十里越も(国道252号)あります。

この区間を結ぶ国道289号は現在、車両が通行できる道路は開通して

おらず「点線国道」。

もともと新潟県新潟市と福島県いわき市を結ぶ長~い国道なのです。

なかなかつながらないのは、道の険しさだけでなく、途中で日本有数の

豪雪地帯があるのも原因の1つ。

全通は平成30年代(2020年代)の予想ですが、福島県内の未開通部分

は数年前にやっと開通しましたし、観光は便利になると思います。


八十里越は、幕末の長岡藩の家老河井継之助の最期の地としても有名。

河井は同藩の軍備を整え、越後から会津に侵入しようとする新政府軍と

戦い(北越戦争)、攻城戦の過程で流れ弾を膝に受けて倒れました。

戸板に載せられ八十里越を会津へ落ち延びますが、途中、破傷風を悪化

させ、現在の福島県只見町で死去します。

運ばれる最中

「八十里 腰抜け武士の 越す峠」と自嘲の句を詠んでいます。

「腰抜け」を「越抜け(越後を抜ける)」と重ねているという説もある

けれど、負傷しているのにそんな余裕あるとは思えないのですが・・・

この話を司馬遼太郎が小説「峠」に書いています。 

ダムでは、前夜「ラウンジひめさゆり」でご一緒した、リピーターの方

を見かけました。

ちなみにその方は連泊で、やはりコンサート組。


三条方面に走っていると、川沿いに水害の後が残っていました。
   


スーパーマーケットとホームセンターがセットの場所がありました。

反対車線にはちょうどガソリンスタンドもあって便利。

さすが新潟、おせいぺいの本場です。
   白菜98円!


スーパーマーケットでは三条名物カレーラーメンの実物をチェック。


福島県にもあったけれど、三条のカレーラーメンの歴史は古く、鍛冶職人

の活力源として70年も前から食べられていたといわれる地元食文化の

1つです。

この後、立ち寄った道の駅にもカレーラーメンの広告がありました。


ホームセンターで驚いたのは、新米と米びつが同じ場所で売られていた事。



宿の売店で芋ようかんを販売、夕食のデザートで「さつまいものブリュレ」

が出ていたように、下田(しただ)はさつまいもが有名。

生産量も県内第1位です。

新潟県は日本でも有数の米どころですが、山間の三条市下田地区には

お米のできない赤土の土地があります。

下田地区では、昭和60年代から越紅の生産が始まりました。

山を切り開いた開発畑は、肥料分の少ない赤い土が特徴。

この赤土がさつまいもの中に甘みを凝縮させる役割を担い、赤い土色は、

そのままさつまいもの色に反映され、鮮やかな赤色できめ細かい皮肌を

作ると言われています。

さつまいもは「越紅(こしのくれない)」のブランド名で出荷され、赤く

きめの細かい皮肌、中は黄色で甘く、ホクホクした食感が特徴。



パンフレットによると、このさつまいもを使ったコロッケ「紅コロ」

販売店がいくつかあるので、その中の1軒「横田精肉店」へ。

お店は小さなスーパーのようでした。

店の一画には揚げ物コーナーが。

横田精肉店の紅コロは、素材の味がそのまま楽しめるシンプルなコロッケ。

主役であるサツマイモには「紅東(べにあずま)」を使用。(時期により

金時の場合もあり)コロッケで使うひき肉やタマネギなども、できるだけ

地のものを使っているそうだ。

しかも値段が

1つ50円!本日の広告品ハムカツなんて40円。

「あの~、パンフレットより安いですが、何か違いがあるのでしょうか?」

「道の駅のは高く売ってるけど、中身は一緒」

と言う事で、2個100円。節約できました。

      


最後に道の駅でランチと思ったら、休日だからか超満員!

いつも空いているのに(失礼)と思いましたが、よく考えると「嵐渓荘」は

原則、休前日に2人で泊まれないから、私達も平日ばかり訪問していて、

それでいつも空いていたのです。
  


宿で朝晩しっかり食べているし、初日に「パティスリー塔之坊」でおやつも

買っているのでなんとかなりますが、昨日に続いて本日も微妙な空腹感

のまま過ごす事に。

その後、嵐渓荘に戻り、優雅なコンサートの後、バタバタとティータイム

を過ごし、宿を後にしました。

次回は、やはり水害の被害で休業、再開したがんばる新潟のお宿です。

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妙湶和樂 嵐渓荘3 コンサート編 滞在時のヒント

2012-02-22 15:00:00 | 甲信越・宿
午後10時にチェックアウト。

もちろん秘湯スタンプも押印してもらう。

この日は午後2時から

~隠れ湯に流れる古(いにしえ)の調べ~
    「クラヴィコードコンサートin嵐渓荘」

が開催される。

  

奥様が企画された第1回のコンサートで、宿予約後に決定したので、気づい

た時には既にチケットは完売。

午後からのコンサートだし、その日の宿まで高速を使っても2時間はかかる

から日も暮れてしまうしと、1度はあきらめました。

それが前夜聞いてみたら、1組キャンセルが出たらしく無事参加できることに。

でも、後から考えると


「デザート多目に用意しておいて良かったね」と、

ご主人夫婦が話していた事から推測するに、

もしかして無理やり1枠つくらせたのかもしれない。


繊細な音色のクラヴィコードは、小規模のサロンのような会場向き。

   

リニューアルされた宴会場は、天井も高く、趣も含めてぴったりの場所でした。

当日は空調も止めて演奏を聴きました。

新聞の取材も来ていたし、デザートが前夜と同じなのも美味しかったから許す。

 コンサート後のお茶を猛スピードでいただき、

ご主人夫婦へのご挨拶もそこそこに、その日の宿へ急ぐ私達でした。

この春にはすでに第2回のコンサートも決定しているそうです。

他にも嵐渓荘を楽しむ方法はたくさんあります。

妙湶和樂 嵐渓荘 滞在時のヒント

送迎バス
  幼稚園バス?と思うようなラブリーさ。
 地元のコミュニティバスひめさゆりの停留所。

川にいるのは?
  この近くの川には お魚?モクズガニ?

 青く塗られた謎の石。

 このあたりは宴会場と同時にリニューアルの新居



玄関横の歓迎の文字は
 なんと男性スタッフさんの手書き。

新潟県の人は市町村名と名字、後は都道府県と名字が原則。


売店にあるTシャツ 
   ↓似顔絵にてます↓
 
 

妙湶和樂
  以前は「癒しの隠れ湯 嵐渓荘」。
  
新潟県のテレビの天気予報
 

貸切露天風呂の守り神?
  三叉を持った海神みたいです。

ネプチューンは海の神様だけど、ここの温泉は海水のようにしょっぱいし・・・

地震も司る神だから、この地を守ってほしいものだ。



広い敷地に3つの異なる建物。

いつもはおだやかだけれど、時々牙を向く自然。

宿泊客は全国から来るし、もちろん地元客にも人気。

老若男女の希望に答え、カラオケからラウンジまで一通り揃っていて、

水車や卓球場、炭焼き小屋まである懐かしい風景。

あらゆる人を受け入れるこの宿は、とても懐が深いと思う。

部屋や館内にはたくさん説明が書かれている。

くすっと笑わされる時も、それが煩わしい時もあるのが人間で・・・

大勢の人が利用するからと、駅でいろいろなアナウンスを流すように

客を導いてくれる、とても日本的な宿。

そんな宿を経営する4代目の「らんけいごお」様と知り合ったのは、

2004年の秋の事だからまだ7年。

でも、もう7年な気がします。

その年の夏、彼は奥さんを病で失くし、そして家業の宿は水害に遭う。

初秋、はじめて会った私達に彼は一連の悲劇をサラリと語った。

「宿をしているからいずれ再婚しなくては・・・」

彼は私達夫婦より年下だけれど、精神的にはずっと年上に思えた。

数週間後の10月後半、追い打ちをかけるように新潟を震災が襲う。

その後、実際に会うよりもメールのやりとりの方が多かったけれど、

4代目はいつしか当主となり、全旅連の県役員で多忙なはずなのに、

素敵な女性と出会って結婚。

新居と宿を改築しと、順風満帆に見えた矢先、100年に1度と言

われた前回の水害から、わずか7年目の昨夏、再び水害に遭った。

彼に言わせると「試練にあうとそれを乗り越えるべく、がんばれる」

らしい。

多くの共通知人も、そんな彼を心配する事なく「ほおっておいても

大丈夫」と言いながら、でも、彼の幸せを願っている。

波乱万丈なのにそれを感じさせない粘り腰。

コシヒカリみたいな新潟の男の今後を、私達も密かに見守りたいと

思っています。

(2011年11月上旬 銀杏の絨毯の頃に宿泊)

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妙湶和樂 嵐渓荘3 朝食編 

2012-02-21 15:00:00 | 甲信越・宿
朝食は夕食と同じ部屋でいただきました。

夕食同様、たっぷりあります。

 箸置きや箸袋が夕食と朝食で違うと、いいなと思います。

・健康ドリンク       
 天然山葡萄と純粋蜂蜜。お酒風が嬉しい。

・いかの刺身
 ここから2品は以前も出ていたから定番か。

・サーモンのサラダ     
 トマト、かいわれ大根、海草、レモン
 
・温泉玉子


・湯豆腐          
  豆腐、春菊、えのきだけ
 
・山菜炒め         


・鮭
   遠近法は関係なく、大きさが違う気が。

・温泉粥          
ここでしか食べられない朝の主役

・みそ汁          
 三つ葉、なめこ、麩
   
・ご飯           
  おひつで出ます。
  
・漬物と海苔
  梅干他、海苔は宿名の袋入り。

・ヨーグルト        
 底にパイナップル、ミカン等隠れています。


新潟県の旅館は、最近 スイーツや朝食に力を入れていて

そういう意味で、こちらも変化の兆しを感じました。

個人的には、山の宿でイカ刺しまで期待しないので、量を減らしてサーモン

と一緒に海鮮サラダにするとか、お味噌汁は野菜や山菜等の地元ならでは

の具にしたり、湯豆腐のタレを工夫するなど、定番や代表的なものでなく、

一歩進んだ食べ方ができればと思いました。

と書きながらも、全て完食し、満腹で部屋に戻りました。  

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妙湶和樂 嵐渓荘3 夕食編 フルコース

2012-02-20 15:00:00 | 甲信越・宿
夕食は部屋か食事どころなのですが、今回は真下の部屋でと聞いていました。


部屋と同じく、歓迎の文字と、名字が書かれています。


部屋は私達の部屋の倍の広さで、手前にもう1部屋あります。

部屋の設えもとても素敵なのですが、まずはお食事。

献立は控えめコースとフルコースが選べますが、毎回フルコース。

嵐渓荘では夕食に食前酒、朝も飲物がつくので、今回はお酒はなしです。

1人1枚、簡単な料理の解説付特大メニュー。



食前酒(野草酒)     
  宿特製で4種類の野草酒のブレンド
  

  さりげない絵や食材で、季節を演出。
 
・前菜
時計回りに

   

 大根なま酢     山うど油炒め    鰻 博多蒸し    干し柿バター
 
博多蒸し
2~3種類の材料又は色彩のものを重ねて、切り口を見せた料理。
切り口が福岡県の博多帯の柄に似ているのが由来です。
別名 袱紗(ふくさ)蒸し。

  辛味噌、鮎せんべいは定番か。

エシャロットほお辛味噌 特製鮎せんべい

  みずなの実たまり漬け 

 
・鯉洗い清流仕立て 酢味噌
  くせもなく、食べやすい定番の一品。


・鮎塩焼き(子持ち) 
焼妻 地元産またたび塩漬け


ぜんまい一本煮      
地元産 切らないで一本で煮るのがごちそう
  これも定番。

ワラビおひたし(みぞれ) 
地元産
 

煮もの          
海老羽二重蒸し、丹波しめじ、青味 紅葉麩
 



松茸土瓶蒸し       
松茸、鱧、三つ葉、銀杏 スダチ
  

・自然薯          
今年とれた天然山芋 うずら玉子、山葵、ノリ
 

・揚げもの
舞茸、甘栗、鰈(かれい)2色揚げ(抹茶とあられ) 
  

・牛肉(国内産)石焼
       

・洋皿           
ロブスター アメリカンソース 舞茸 レタス


・お吸いもの
むかご豆腐、茶ソーメン、三つ葉 柚


・ご飯もの         
舞茸ご飯


   

・水菓子          
自家製 さつま芋のブリュレ 葡萄 いちじくのコンポート


デザートは、この秋から専門家に献立を考えてもらっているそうです。

さて、衣食足りて・・・

部屋の意匠を楽しむ余裕ができたので、鑑賞タイム。

   
      

部屋に戻ると、お布団がしいてあり、お水がおかれていた。
  

ね、眠い・・・

しかし午後10時から「ラウンジひめさゆり」で、約束があるのだった。

部屋に戻ったら、いつものように午前様だった。

そして朝まで記憶がとだえる。

だから、屋根裏の先住民がポルターガイストのように騒いだかどうかわからない。



次回は、迎え朝ごはん編です。







   





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妙湶和樂 嵐渓荘3 館内編

2012-02-19 15:00:00 | 甲信越・宿
夕食まで部屋でくつろぐパブロフをおいて、1人で館内探検へ。

まずはいまさらですが、避難経路の確認。

 
池との位置関係。もちろん万が一の使用時に、3階の部屋では見る余裕なし。

館内は広いので、調度品など見て回ります。

  季節感を感じる絵もあれば、

 いちごの絵や、宮島のお土産?と思われる絵皿。

これらは昔から飾られていて、たぶん通年同じ。

 定番はヒメサユリを連想させる可憐なピンクや白のユリ。

宿の周囲が自然豊かなだけに、館内まであえて必要ないのかもしれません。

 干支のうさぎは12年後かイースターに登場か。

  大正~昭和にかけての建築の意匠。

 市販価格に近いヤクルトの自販機。


エレベーターには、静電気除去シートや匂い袋まであります。

匂い袋は、以前泊まった渓流館の部屋のトイレにも置かれていました。
  

  大浴場前の秋の草花とお茶目なお面。

フロントの近く、ロビーゾーンには以前からある未来へのポスト。

    

初めて見るニッサンミシン


そして・・・誘惑のコーナー


   

さっき売店で見かけて、思わず買いそうになった芋ようかんの試食が! 

本日はお昼が軽かった上に、宿の到着が4時半、貸切露天風呂の予約時間

が5時40分~だったので、自動的に夕食は7時からに決定。

到着後も散策だの、温泉のはしごだのして、今は空腹のピーク

しかし1人で食べるのは恥ずかしいで、部屋までパブロフを呼びに戻る。

温泉を3~4倍に薄めて温めたものと、甘ーい芋ようかんは、いい塩梅で

パクパク食べちゃいました。

でも部屋に戻る途中で、昔からあるこの広告を見て


やっぱり食べてみたいと思う2人でした。

次回、おまちかねのフルコース夕食編です。

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妙湶和樂 嵐渓荘3 温泉編  

2012-02-18 15:00:00 | 甲信越・宿

 
※ 翌日の写真もあります。

大浴場・山の湯ともに24時間入浴可。
・渓流館1階に男女別大浴場
  男女入れ替えなし。
・りんどう館横に平成15年にできた山の湯  深湯石湯があり、
  時間帯によって男女入れ替え制。
  16時~深夜は貸切家族風呂。

 フロントで、鍵と金魚型ストップウォッチを受取ります。

貸切時に40分とセットされています。

玄関横の小川を渡り、りんどう館手前の渡り廊下から階段を上がると、
   

山の湯です。
写真だと手前が「深」奥が「石」の湯です。


   今回は「深」へ。

   

   

内湯と特徴のある露天風呂があります。
   内湯は総桧。



  ライトアップされた銀杏 

  昼間はこんな感じ。  

  それではいよいよ露天風呂へ。


名前の通り、130センチの深さがあります。

以前四代目に設計ミスって聞いたけど、ジョークかな?

こういうお風呂って全国でもあまりないのでは。

私が知っているのは、
・北海道 網走のオーべルジュ北の暖暖   
・岩手  花巻の鉛温泉 藤三館      
・山形  赤倉温泉 湯守りの宿 三之亟 
・長野  諏訪の立ち寄り湯 片倉館   
・岡山  奥津温泉の奥津荘      
・岡山  真賀温泉 真賀温泉館   
・熊本  黒川温泉 いこい旅館    

 底には、こぶし大の石がたくさん入っています。

フルコース夕食定番の肉の石焼は、いつもこの石位の大きさで~と思います。
 
私はこのお風呂の浮遊感が好きですが、眺めは奥の「石」の方がいいのでは。

   夕方~夜の眺め。

山の湯休憩処 


桧作りの湯上り処。景色は庭というか山の斜面。            
   

こじんまりしていて居心地は良いのですが、お風呂上りにゆっくりと思っても

貸切風呂の時間が終わったら、フロントに鍵を返さなくてはいけないし、先客

がいる場合もあるので・・・

今回はマッサージ機なども使って、のんびりしました。


お水も飲めるようになっています。

 ちゃんと目隠し→    

暗くてわかりにくいですが、こういうさりげない

配慮の積み重ねが、快適さにつながるのではないでしょうか。
 

続いて渓流館の1階エレベーター前にある大浴場へ。


男性は「真木(まぎ)の湯」、女性は「妙の湯」。

入口横に「真木(まぎ)の清水」という湧水が飲めるコーナー。

   

別に大浴場の中でも飲めるようになっていました。

真木(まぎ)というのは、その地で1番という意味だそうです。

   

鏡が三面鏡のような角度だったり、タオルが用意されているのが嬉しい。


   

以前はベビーベッドが棚の上で使い辛かったので、定位置ができてよかった。

    
内湯
源泉鉱泉が19℃なので、加温されています。

湯口の周囲は温泉成分で白くなっています。

無色透明の強食塩泉。


大浴場露天風呂


 岩造りの小さな露天風呂で、岩には温泉成分が付着。

次回は夕食までの間に広い館内を探検します。


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妙湶和樂 嵐渓荘3 散策編  

2012-02-17 15:00:00 | 甲信越・宿

正面玄関を出ると、右手前に湧き水が飲めるようになっています。
 ここから時計回りに庭を散策。

全体的に黒や茶色で統一されている建物の色。


クーラーも目立たないように設置されています。
 

卓球温泉 懐かしい竹馬も置かれています。


屋根、床にはヒメサユリのような柄のタイル
  



真横から水車を見て、炭焼き小屋へ。



漁具でしょうか。


ちょうど真上に「山の湯」があり、この時間は貸切風呂。間には巨大な岩が。



だんだん日が暮れてきました。

空には飛行機雲。

  

川には水害のつめあとが・・・
  
  着実に修復は進んでいます。

今は自然の前に白旗をあげるしかないけれど、きっとまた橋は架かるでしょう。


緑風館の奥に渓流館が見えます。


    特等席のパブロフ 
 


定員1名なので、私はお庭の観賞。



  夏~秋の花や実は青や紫の色が多い。

  

嵐渓荘の庭にはたくさん座る場所があり、歩きやすいよう考えられていました。

 池のほとりにも水のくめる場所がありました。

  すっかり日が暮れたので館内へ。

次回は「山の湯」と男女別大浴場をご紹介します。まずは貸切露天風呂へ。

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妙湶和樂 嵐渓荘3 部屋編 蔦(つた)

2012-02-16 15:00:00 | 甲信越・宿
今まで渓流館にしか泊まった事がなかったのですが、今回は初日の宿と同

価格帯の部屋に泊まろうと検討しました。

結局、宿の象徴的な建物である緑風館でお願いする事に。

大正末期の木造3階建の料亭を、昭和30年に2年がかりで移築したもの。

部屋は迷いましたが、鯉の意匠に風情を感じた「蔦」の部屋にしました。

古い木造建築でも3階ならそんなに音も響かず、眺めもいいのではないか

と考えたのですが、これは正解でした。

部屋の入口には 歓迎 ○○様と書かれた札が下がっています。
 


部屋数は3館あわせて17室(定員77名)。

団体客も日帰り客もと、老若男女が集う宿なので、必要なんでしょうね。


角部屋で景色の良い、明るい部屋でした。


   


板張りの廊下を入口方向に振り返ると隣室がよく見えます。
  朝はタオルが干されていました。

お隣は2室を1室にしたようです。

「蔦」の部屋も2室を1室として広く使っています。

時計回りに部屋内を見ていくと、

まず鏡台。
 

朱に近い赤がノスタルジックな雰囲気を醸し出します。

そしてこの部屋の主役の鯉。


 夜はこんな感じで反対側の窓に映りこみます。

 ←部屋 ・ 廊下側から見るとただの壁→  

  新潟中央の山古志郷は錦鯉発祥の地。

江戸時代中期、マゴイから突然変異した変種を観賞魚として養殖したのが

始まりです。

大正3年、東京上野で開催された万国博覧会で「越後の変わり鯉」の名で

紹介されました。

つまり新潟は鯉の本場なのです。

部屋の廊下側からは玄関横の池も見え、ここにも鯉が泳いでいます。
 ひょうたん型?

 この池の鯉達はまだ新人。

というのも以前いた鯉は夏の水害でみんな流されてしまったそうなのです。

海まで流されちゃったかな?

どこかで2012年の干支、龍になっているといいな。

海と言えば、ここはNHKのテレビ放送50年記念ドラマ

「川、いつか海へ 6つの愛の物語」第2話のロケ地。

放送は2003年の12月だから、もうずいぶん前ですが、脚本も配役も

ゴージャスでした。


隣の部屋との壁に沿って順にクローゼット
    



テレビ、床の間にはカワセミの絵や掛け軸、ここにも鯉が!


   




↑ 電話の配線に注目 ↑



   お酒の案内、

 食事・貸切風呂予約時間、前回滞在日等の宿泊客用控え。
 
 開くと A3サイズの大きなテレビ番組表。

緑風館の部屋には水周り(トイレ、お風呂、洗面)の設備はありません。

  「美を護る」から護美箱。

 部屋を出て廊下をまっすぐ進むとトイレです。 

 地図で言うと北。 レトロな消火器入れ。



部屋からの眺め  紅葉と黄葉 


   

上から見ると、玄関の屋根はなかなか魅力的な曲線。



これは明るいうちに庭からも眺めてみなくては・・・

一通り部屋を探検したので、貸切風呂の時間まで庭の散策に出発。


次回は水害後、以前と様子の違う庭をご紹介します。

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妙湶和樂 嵐渓荘3 到着編

2012-02-15 15:00:00 | 甲信越・宿
越後長野温泉 妙湶和樂 嵐渓荘」は1軒宿。

289号線は少し先で行き止まりなので、多くの人は三条方面からの訪問と

なります。

私達も今回は安田インターから最後は289号線で来ました。

「嵐渓荘」のある旧下田(しただ)村に入ると、公共施設の外壁が

ヒメサユリ色に塗られていて、目を引きます。

 「八木ヶ鼻」が左手に見えると、宿までもうすぐ。
 
以前は守門(すもん)川の手前にも進入路と駐車場があり、そこから徒歩

で吊橋を渡るルートもあったのですが、2011年7月の水害で吊橋は

流されてしまいました。

宿を左手に見ながら進み、橋を渡って左折すると宿の裏手にある駐車場。

ここは以前は冬の駐車場だったところ。

ここからだと宿が守門川の流れに沿って建てられているのがわかります。
 新しい看板に従い、小川に沿って進むと正面玄関です。




提灯を見ればわかるようにここは「日本秘湯を守る会」の加盟宿。





先の水害ではこのあたりも全て水に浸かったそうです。

この小川の先には水車が作られています。

建物は大きく分けて3つ。

近代的な渓流館、大正建築の緑風館、平屋のりんどう館。

3つの建物は渡り廊下で結ばれています。

正面玄関は燕市にあった大正時代の料亭を移築した緑風館にあります。



水害の被害は甚大だったと思いますが、館内はきれいに修復されていました。

ロビーの調度品や家具等も以前に近いもののようで違和感もなく、全体的に

すっきりした感じです。


顔なじみの男性スタッフも健在でした。

昔、フロントにこんな台があったら便利と話したら、作って下さったカバン

置きも活躍しており、安堵しました。

それではロビーの上部にある部屋へ。

次回、部屋の屋根裏には先住民がいるらしい・・・

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