私の職場には、飲水用の水タンクがある。
こんな類のもの。
それで、いつも思っていたんだ。
あの上に付いている水タンクを取り換えるのは、男の仕事なのか?と。
私の職場では、いつしか、水タンクの差し換え作業をするのは、
若手男性社員(いない時は中堅男性社員)の仕事と化している。
ある時、女性社員が、自分のコップにお水をいれ終わると、タンクの水が無くなった。
そのまま立ち去ったら、人間としてのマナーに欠けすぎる。
ここは、タンクを差し換えるのだが、その女性社員は仕事中の男性社員を
呼んだ。「お水無くなった~。差し換えお願いしてもいい?」と。
その男性社員は、自分の仕事の手を止め、水タンクを差し換えたのだ。
またある時は、私が水を入れようとするとタンクの水が切れた。
従来通りに、私は新しい水タンクを持ち上げて差し換えようとした。
すると、男性社員が飛んできた。「いいです~、僕がやります~」
もー、こんなこと言われたら、相手の面子もあるから、「大丈夫、仕事に戻って」なんて言えない
から、大人しくお願いしたよ。
以前はそんな所に男女の差はなかったのに、いつの頃からか、水タンク差し換えにあたって
男女の差がうまれている。
確かに水入りタンクは10KGある。
それを両手で約120cmの器械の上に差し込むのは、ちょっと腰に気を付けないといけない。
でも、腰で持ち上げようとするんじゃなくて、足全体で持ち上げようとすれば女性でも出来ないことはない。
10KGの水タンクを差し替えることは3分もかからないが、
10KG以上の重さにもなった幼児が、30分以上も抱っこをせがみ、
抱っこをしたらしたで、ぐずってずーーーーと寝てくれないことなど日常茶飯事。
そんな、10リットルの水タンクを持ち上げられない身体で、子育てが出来ようか。
育児を体験されたことのある方は、あの重くなった我が子を、夜間長時間抱っこであやす
しんどさは想像に難くないだろう。
ここで、「甘え上手になろうよ」とか「可愛くないオンナだ」とか様々な声があがって
きそうだが、では聞く。
女性たちが本当は出来ることまでも、オンナという理由だけでやらず男女の差を作っている場合、
その女性たちは、社会や職場、家庭内での義務・権利の平等にも、男性との間に
差が作られてもOKなのか?
かなり話が飛躍している感があるが、つながりはある。
小さな義務・権利も平等じゃないのに、大きな義務・権利の平等など有り得るか。
もし男女平等を良しとするなら、水タンクの差し換え作業を女性が放棄してはならない。
そして、男性は、重いものを持たない女性を甘やかしてはならないし、重いものを持つ女性を
尊重してあげないといけない。手伝って欲しい時は、女性側から自ずとお願いしてくるはずだ。
女だからっていう理由で、男に丸投げするスタンスが
ダメなのだ!!
水タンク丸投げ女を増殖させると、子育ても出来ない女が増えそうだよ・・・。