姑には、私の夫以外にも息子がいる。
その夫の弟は、何かと母親を頼ることは聞いていたが、先日、確証を得た。
姑が運転中、彼女の携帯が鳴っていた。
自分の代わりに出てくれるよう希望を受け、私が姑の代わりに電話に出た。
すると、夫の弟であった。
内容は、
「これから仮眠を取るが、今日は夜から仕事に出ないといけない。
自分でも携帯のアラームをかけているが寝過ごさないか不安である。
だから、お母さんに七時に起こしてほしい」と。
な、な、なぬぅ~~!!??
と、私は思った。こんなこと頼む30歳が、こんな近くに存在していたとは・・。
もし自分の弟がそんなこと親に言ってきたら、私は兄弟としてとても歯がゆくなる。
しかし、ここは夫の弟。
私とは血が一滴でもつながることはない。
だから、冷静を保ち、上記の内容をそのまま姑に伝えた。
「こー言っているけど、起こせる?」
すると姑は、二つ返事で、「いいよ。何時?七時?大丈夫よ。」
な、な、なぬぅ~~~~!!!???
こんな信じがたい男には、それ以上に信じがたい母親がいるのか。
やっぱり世の中、原因があるから結果があるのだ。
帰宅後、この信じがたい光景を目の当たりにしてしまったことを、
号外を配る勢いで夫に伝えた。
夫は、「オレだったらそんなことはしない。」と言ってくれた。
どうやら、私が結婚した人は、あの家庭の中では、まだまともな方ではあったようだ。
夫はこっち側の世界の人で良かったーーー。
と、私は肩を撫で下ろした。