あかんたれ、あかんたれ。

「♪とお～りぃの影かぁ～ら、三軒目～メリヤス工場ぁ～の塀ぃ～の影～
い～つもぉ～泣いて～る、あ～かぁんたぁ～れぇ～
な～んで泣くかと聞いたなら、返事～もせぇ～ずに、また泣～いぃぃ～たぁぁ～」

花登筐の根性モンドラマ、「あかんたれ」。
昔、再放送でよく見てたねん。一番最初に見たのは小学生の頃。（たぶん低学年の頃。）当時、学校から帰ってきて、夕方にこれまた再放送のウルトラマン・シリーズを見るのがボクの楽しみやったんやけど、それが始まる前に放送されてたのが、この「あかんたれ」。ドラマ全体に流れるマイナー調のBGM。主演・志垣太郎の苦難を耐え忍ぶ表情...子供ながらに「辛気臭いナ～」って思ったョ。せっかくテンション上げてウルトラマンの活躍を楽しみにしてる子供の目の前でホンマにね。エラい暗いドラマやな～って印象しか無かったんやけど。

月日は流れ、20代の頃。サンテレビかKBS京都でこれまた再放送の「あかんたれ」を見た。バイト先が近くやったんで、お昼休みに帰ってきて、ご飯を食べながら見ておりました。子供の頃は理解できへんかったストーリーの内容なんかが分かったら、エラいハマってしもうたねんな。コレが！おまけに、こまかい演出なんかも凄い手が込んでて、メチャオモロイねん。登場人物も個性豊かに描かれていて、これまたナイス！毎日、お昼ご飯を食べながら「あかんたれ」にも、かぶりつく（！）のがこの頃のボクの日課となっておりました。

明治中頃の大阪・船場が舞台で、呉服問屋「成田屋」の主人・成田秀造のもとに生まれた母親の違う（ドラマで言うところの本妻の子と妾の子）、二人の子を中心に展開されていくんやけど。ホンマによくできたオモロイ、ドラマです。所々に喜劇っぽい要素もあったりしてネ。

今でも地方局なんかがオンエアしてるみたいやけど、関西でもやってくれへんかな～かなりマニアックなファンサイトもあるみたいなんで、またよかったら一度見てみて下さいナ。

劇中に頻繁に発せられる台詞、「なんだすてっ！」
「何ですって」ってことなんやけど、この響きが絶妙です。
登場人物のほとんどの人がこの台詞を発します。
以前、ゴンチチの人がテレビでこの、あかんたれの「なんだすて」って台詞について熱く語っておられました。「なんかイアタリアンな雰囲気がしますわ～」言うてはりました。ボクも全く同感です。

1日10回「ありがとう」って言おうみたいな雰囲気で、驚いたり、感動したときはボクも「なんだすてっ！」って発してみたいと思いまっすわ～

長いドラマやけど、最終回（ボクは最終回の前の回）はホンマに感動の嵐やで。
また見てみたいな～「あかんたれ」