ぼけぼけ

いつかこの景色を思い出して、君は泣いてしまうかもしれない

おいで、もんしろ蝶

2010年07月02日 | 
おいで、もんしろ蝶
工藤直子:文  皆川明:絵

生きていくスピードは生物によって違う。


人間が80歳まで生きるとしたら、一年でその命を落とす
もんしろ蝶の命は80分の1、一日は人の80倍のスピードで過ぎていく

人間の一生だって、木や自然の営みに比べたら
ほんの一瞬。

そんなことをしみじみ考えてしまった。


短いからつまらないとか、
長いから変化がないとか、
自分にないものを求めるのは
なんてつまらないんだろうなぁ・・・

やぶかのはなし

2010年06月27日 | 
これも大好きな絵本作家さんの作品

やぶかのはなし
文:栗原 毅 絵:長新太

この本を読むまで、蚊のオスは果物の汁を食べているなんて
全く知りませんでした。だから血は吸わないんですって。

それにそれに、蚊のうんちはピンクなんですって!!


さすが、福音館書店「かがくのとも」奥がふか~~い



長新太さんは、多くの絵本を世に送り出している作家さんです。
長さんの描くなんとも不可思議な世界観が大好きです。
大人が絵本を読むと、「なんで唐突に怪獣が出てくるの?」
なんて無粋な質問をしてしまいがちだけれと
なんでもありのこの世界が大好きです


“かがくい”信者

2010年06月25日 | 
かがくいひろしさんの絵本が好きな
自他共にみとめるかがくい信者です。

9月の読み聞かせにこの本が決まったので
さっそく買っちゃいました。

紅白のおまんじゅうがおしくらまんじゅうをしちゃうセンス
さすが

さいごにおばけをおしくらまんじゅう。
でも、おばけはおまんじゅうを食べちゃうんです。

読み聞かせの仲間の一人が「いやーなんかこわい!」
って言ったけど、このシュールな感じがこれまたかわいいのです

おかあさんげんきですか。

2010年05月20日 | 
読み聞かせ定例会で、来月の本が配られました。

「おかあさんげんきですか。」
後藤竜二・作
武田美穂・絵



「母の日におかあさんに手紙を書きましょう」という課題。
ありがちですよね。

で、「毎日、ご飯を作ってくれてありがとう」
とか「家の仕事をしてくれてありがとう」
などと、自分も書いたような記憶があります


主人公の男の子、この機会にお母さんに今まで
不満に思っていた事を書き連ねます。

・いつも「わかった?」って聞くこと。
・全部とても大切な宝物だったのに、自分の大切なものを勝手に捨ててしまったこと。


でもでも、この子の本当の不満はお母さんがぼくを頼ってくれないことでした。
この家にはお父さんがいません。
お母さんが一人で家事をし、仕事もしています。
だから、ぼくのことまで心配しなくてももう大丈夫だよというのです。


こんなお手紙をもらったら、母親なら100%泣いちゃうでしょうなぁ
うちも勝手に子どもの部屋を掃除するのやめようっかな・・・

「あっ、また部屋散らかして、片付けなさい!!」

いろいろな出会い

2010年04月18日 | 
最近絵本以外本は買わなくなって、
図書館を利用しています
読書に関しては全くポリシーがなく
おもしろそうだなぁと思ったものを端から
乱読していくタイプなので、
図書館は全くありがたい

本日出会った本
大塚敦子著 「モノとわかれる 生き方の整理整頓」 岩波書店

BOOKデータベースをのぞくと

「「生活オーガナイザー」との出会いが、こんな生活を変えた。
そして、実践の日々を経て、自分にとって本当に大切なものは何かが見えてきた。
生活をよりシンプルに、自由に生きたい人たちのための一冊。」
だそうです。

作者の大塚敦子さんという名前は全く記憶の中にはなく
ただ、題名にひかれて借りてきたのだけれど
実はこの方
先日、気になって借りた「さよならエルマおばあさん」の作者だったのでした。

古くから本当のおばあさんのように接してくれた
エルマおばあさんがガンで亡くなる際、
その生活を写真でつづったすばらしい絵本です

一度写真絵本を読み聞かせで取り上げたいと思って
手に取ったのでした。

読み始めてからも同じ作者の本だと全く気付かず
エルマおばあさんから遺産で譲り受けた家とういう
下りが出てきて初めて気付いた次第

だれも知り合いなど住んでいない土地で
たまたま旧知の友人に出会った
そんな気分になりました。

本にしろ、ものにしろいつも出会いだと思っているのですが
「モノとわかれる」という本を借りて
「ひとと出会う」ちょっと驚きの体験でした