このところ、なぜ、嘘が本当になり、本当が嘘になるのか
とても関心がある。勿論、いつもそうなるわけではないが。
嘘も本当も事実だからではないかと考えるようになった。
嘘も本当も外に現れなければ、現実世界では問題にならない。
そう言う意味で嘘も本当も事実なのである。
嘘はその内容が行為者の本心に反するもの(騙すため)であるのに対し、
本当はそれが一致することである。
ただ嘘を言う人もその嘘に従って行動するので、そう言う意味で
ある過程では、嘘とわかるまでは、その限りで事実(行動)がある
というのは本当でもある。
そして、嘘とわかる前に、事情をよく知らない第三者が行動(事実)があるので
その行動の内容が嘘だと気づかず内容を含めた行動(事実)を本当だと
思って内容(嘘)を本当と前提する行動をしたとすると、その時点で、
本当への方向転換となることがあると思われる。全部がそうなるわけではないが。
嘘をついた本人は嘘とは言わない、嘘だと知っているが本当だという。
不注意な第三者は無責任だが本当だと思っているので、しっかりと嘘とは知らす
本当だという。
嘘をつかれた本人が後で気づき、嘘だというのが本当だといくら説明しても、
2対1、しかも2のうち一人は利害関係のない者となると、利害関係のない人が
嘘を言うわけがないとなり、嘘が本当になり、本当が嘘となるわけである。
あってはならないことだが、実社会ではしばしば見られることと思う。
なぜ、なぞなぞのようなことを考えるかというと、それは極めて憂慮すべき
ことだからである。
それについては、もう少し考えたい。