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代表民主制について、堂々巡り

2019年05月29日 | 日記

EU議会の選挙でいわゆるポピュリスト系の議員が約30%を
占めることになったという。
どのような影響が出るのか予測をするのは困難だ。
オーストリアの極右政党の党首が隠し撮りビデオのリークにより
辞任を余儀なくされた事件があり、ポピュリストたちは、その
類のスキャンダルまみれであり、いずれは自滅するのではという
ような推測をする向きもある。
たしかに、そういう危険性もある。
オーストリアではそのような極右政党と連立を組んだ責任を問われ、
信任投票を否決され、クルツ首相がその職を失った。
(個人的には残念。9月の総選挙に向け自信があるという。期待している。)

ポピュリストを含め、選挙民から信託されたという意味を間違えて
いる政治家が多いので、一概にポピュリスト政治家だけを特殊視・問題視するのは
いかがなものかと思う。
そもそも、いわゆるエリート議員といわれる政治家たちが、普通の国民の
利益を全く考慮せず、党利党略の自分勝手な政治をすることに対する
反乱なのである。
政治家は当選すると、選挙運動時の公約など全く忘れ、何でも好きなことができる
ほど偉くなったと錯覚するようである。
選挙民のことなど一切念頭になくなるようだ。
うまく騙した。騙された方が馬鹿だくらいにしか思っていないのである。

代表民主制とは何かを原点に戻って真剣に考えてみる必要がある。

さて、安倍首相の異常ともいえるトランプ大統領への歓迎ぶりをどう考えるかである。
トランプ大統領は貿易問題について今夏の参院選への影響を回避するために先延ばし
したが、どうとらえるかである。はっきり明言している。
参院選に影響が出るほどに日本経済に対する大きなマイナス要因だと考えられる。
隠さなければならないほどだと見るべきだろう。
これを安倍首相の延命策とみれば、民主主義に反することになる。
また、拉致問題について、トランプ大統領のサポートを得てという。
しかし、そもそも北朝鮮とアメリカとの核を巡る交渉は中断しており、行方は
全く不透明である。
そんな中で口先だけのサポートなど何の役にも立たない。
にも拘わらず、安倍首相は以前よりも前向きな発言をした。
北方領土問題でも任期中にやり遂げると力強い発言をしたが、むしろ今では
到底あり得ないことははっきりしている。
安倍首相の行動パターンがはっきり見えている。

個人的にははっきりした意見を持っている。
みんなはどういうふうに見ているのだろうか???

民主主義というのは夢のような理想かもしれない。
それでも民主主義しかないとすれば、国民は賢くなければならない。
賢い国民というのも夢のような理想かもしれない。
堂々巡りである。

世の中は堂々巡りで成り立っているようだ。