6月に奄美地方を襲った線状降水帯の影響か、世之主神社の一の郭の斜面が崩落していました。
斜面がえぐられたように崩れています。悲しい気持ちになります。
崩落した場所は、参道階段の東側ですね。
階段は今年の3月に出来上がったばかりだったので、そちらに影響がなくて良かったですが、地盤が緩んでいるでしょうから、また雨が強烈に降ると他の場所も崩落の危険があるでしょう。
神社の外周りの西側の県道に沿った斜面も、少し崩れているようです。
昭和から平成の時代にかけて、神社周辺の道が何度か整備されたのは、このような崩落が原因だったりとか、事前に危険を回避するための対策であったりしたのかもしれません。
土地開発によって歴史的な場所の地形が変わってしまうケースがありますが、こうした自然災害や事前対策によって地形が変わってしまうケースもあるでしょうから、永久的に原形を留めた状態で歴史的な場所を残していくことは、難しいのかもしれませんね。
実際にこの神社のある場所も、世之主が居城していた600年前と今とでは大きく地形が違うのかもしれません。
台風が多い地域ですから、600年の間には様々な災害があったと思われます。
これから600年後にはどうなっているのだろうか。
いま私たちに出来ることは、現状の地形や状態を詳しく記録して残していくことだと思います。