お宝探しの冒険活劇、いいですよね。
やぼったいジャケットを着た博士だけど腕の立つ男、お供は聡明な美女。敵方は容赦なくお宝を付け狙う極悪非道な集団。と、まあそんな類型化はあるにせよ、やはりこの手の映画は好み。
金曜ロードショーは映画「ナショナル・トレジャー」
直訳すると国宝なわけですが、たしかに国宝というべきかもしれない。
以下、ネタバレ有り。
ベンジャミン・フランクリン・ゲイツは幼いころ、祖父から先祖がアメリカ建国の功労者チャールズ・キャロルから託されたという秘宝を示す地図のことを聞かされる。ゲイツ一族は、代々、そのお宝を探してきたのだった。秘宝を探し当てることは、一族の悲願。ベン少年も成人し、その秘宝探しに人生を捧げる冒険家になっていた。
北極圏でその手がかりを見つけたベンはしかし、それがアメリカ独立宣言書に隠されていると推測。その公文書を横取りしようとする富豪でトレジャー・ハント仲間のイアン・ハウたちと仲間割れしてしまう。
イアンたちに悪利用されないうちに、議会図書館に忍び込み、公文書の強奪に成功したベン。臆病だが知識のある親友のライリー、図書館に勤務していたアビゲイル・チェイス女史もいつのまにか巻き込んで、ベンは地図の解読にいどむ。
しかし、そんな彼をイアン一味が襲い、さらにまずいことには、FBIまでがベンを窃盗罪で逮捕しようと捜査網をはりめぐらしていた…。
悪役はイアンなわけですが、もとお宝探し仲間とあってか、終局ではふしぎな協調をみせる。
とはいえ、最終的にはベンたちを裏切ろうとするのですが。
トレジャー・ハンティングなので、洞窟やら遺跡やらをめぐる旅が大半かと思いきや、物語の半分以上は都会での遁走劇。銃撃戦にカーチェイスと、まさにハリウッド映画の見せどころ満載です。
中盤の独立宣言文書をめぐる町中での攻防は正直、いらないと思うんですけどね。それより、後半の教会に侵入してからのシーンを長くやってほしかった。
けっきょく、ベンたちは秘宝を発見し、すべての謎を解いた自負と、先祖の無念を晴らした爽快感を得るわけですが。そのお宝の正体というのが、きらびやかな金銀財宝ではなく。じつは十八世紀の合衆国建国に関わった有志たちが秘密結社をつくってまもりぬいた、人類の文化財だったわけです。
ベンはこれは人民すべてに共有される宝だといい、所有権を主張しない。
吊り橋効果で危険をくぐりぬけていつのまにか愛をはぐくんじゃったアビゲイルを得たのが、まさかに彼の冒険のご褒美といえるのかもせんね(笑)
好評を博したのか、「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」という続編がつくられたそうで。
主演はニコラス・ケイジ。この人は三枚目な顔(橋爪功に似てる…)だと思うけど、なぜか主演をよく張っていますよね。
そんなに演技がすごいとは思えないけど。
(〇九年五月二十二日)
やぼったいジャケットを着た博士だけど腕の立つ男、お供は聡明な美女。敵方は容赦なくお宝を付け狙う極悪非道な集団。と、まあそんな類型化はあるにせよ、やはりこの手の映画は好み。
金曜ロードショーは映画「ナショナル・トレジャー」
直訳すると国宝なわけですが、たしかに国宝というべきかもしれない。
以下、ネタバレ有り。
ベンジャミン・フランクリン・ゲイツは幼いころ、祖父から先祖がアメリカ建国の功労者チャールズ・キャロルから託されたという秘宝を示す地図のことを聞かされる。ゲイツ一族は、代々、そのお宝を探してきたのだった。秘宝を探し当てることは、一族の悲願。ベン少年も成人し、その秘宝探しに人生を捧げる冒険家になっていた。
北極圏でその手がかりを見つけたベンはしかし、それがアメリカ独立宣言書に隠されていると推測。その公文書を横取りしようとする富豪でトレジャー・ハント仲間のイアン・ハウたちと仲間割れしてしまう。
イアンたちに悪利用されないうちに、議会図書館に忍び込み、公文書の強奪に成功したベン。臆病だが知識のある親友のライリー、図書館に勤務していたアビゲイル・チェイス女史もいつのまにか巻き込んで、ベンは地図の解読にいどむ。
しかし、そんな彼をイアン一味が襲い、さらにまずいことには、FBIまでがベンを窃盗罪で逮捕しようと捜査網をはりめぐらしていた…。
悪役はイアンなわけですが、もとお宝探し仲間とあってか、終局ではふしぎな協調をみせる。
とはいえ、最終的にはベンたちを裏切ろうとするのですが。
トレジャー・ハンティングなので、洞窟やら遺跡やらをめぐる旅が大半かと思いきや、物語の半分以上は都会での遁走劇。銃撃戦にカーチェイスと、まさにハリウッド映画の見せどころ満載です。
中盤の独立宣言文書をめぐる町中での攻防は正直、いらないと思うんですけどね。それより、後半の教会に侵入してからのシーンを長くやってほしかった。
けっきょく、ベンたちは秘宝を発見し、すべての謎を解いた自負と、先祖の無念を晴らした爽快感を得るわけですが。そのお宝の正体というのが、きらびやかな金銀財宝ではなく。じつは十八世紀の合衆国建国に関わった有志たちが秘密結社をつくってまもりぬいた、人類の文化財だったわけです。
ベンはこれは人民すべてに共有される宝だといい、所有権を主張しない。
吊り橋効果で危険をくぐりぬけていつのまにか愛をはぐくんじゃったアビゲイルを得たのが、まさかに彼の冒険のご褒美といえるのかもせんね(笑)
好評を博したのか、「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」という続編がつくられたそうで。
主演はニコラス・ケイジ。この人は三枚目な顔(橋爪功に似てる…)だと思うけど、なぜか主演をよく張っていますよね。
そんなに演技がすごいとは思えないけど。
(〇九年五月二十二日)
「ゴッドファーザー」などの監督、F・F・コッポラの甥ですけど、コネではないでしょうしね。
写真写りは、笑っちゃうほど間抜けに見えるときがあるけれど、映画では人間臭さが溢れている。
私の好きな彼の映画は「天使のくれた時間」です。
「ナショナル・トレジャー」も2回目でしたが、観てしまいました。
ニコラスファンにはごめんなさいな辛口レヴューですが、正直な気持ち。
>日本じゃ美形しか受けないけど、あちらじゃ三枚目でも味があると受けるんですよね。
顔のつくりがというより、この一作に関していえば役柄と吹き替えの声があっていような気がします。地声を耳にしたことないので誤解があるかもしれませんが、あの顔で、大塚明夫みたいな渋い声は不釣り合いな。山寺宏一あたりなら。
いっそのことエディ・マーフィみたいに思いきり崩した三枚目なら似合いそうなのに、妙に演劇一家なので、二枚目役をもらっているな、という印象しかないです。
地味だけどもっと味わいのある役をすればいいんじゃないか、と思うのですが。哀愁のただよう、だめな父親役とか。
アクションシーンとか美女との絡みとかあったけど、そういう派手なのが似合いそうなひとじゃないように思うんですよね。
ニコラス・ケイジは彼が主演のなにかの映画を、学生時代にちいさな映画館で観たことがあったのですが。俳優名と顔はやたら覚えてしまうけど、どんな話だったかさっぱり思い返せない。いいかげんに観てる私にとっては、いまのところ、そういう俳優さんです。
もちろん、今後ちゃんと他の出演作をみれば、印象はかわるのかもしれないですが。
>私の好きな彼の映画は「天使のくれた時間」です。
機会があれば、観てみたいですね。
>ダスティン・ホフマンもロビン・ウィリアムスも三枚目
ダスティン・ホフマンって、「卒業」で、花嫁を教会から強奪するというベタな映画で知られている俳優でしたね。ロビン・ウィリアムスは、私の観た作品で感動したものでいえば、ロバート・デ・ニーロ主演の「レナードの朝」の医師役。これは三枚目には思えなかった。