拝啓、私の読者様。
管理人はカオンちゃんとヒミコの事を忘れていたわけではありません。
ただ、とても胸を痛めるシーンの連続でどう言い表してよいのやら…。
絶対天使三国志の「京四郎と永遠の空」、第三話は三組のストーリーが
入れ子構造のようにめまぐるしく展開されていたのですが、今回は
東月封魔サイドは別枠でお送りいたします。
他のニ勢力のほのぼの雰囲気とは比して、カオンちゃんとヒミコには
辛い試練が待ち構えておりました。
二人の愛に穿たれる残酷な楔、それは――。
ミカ様の御殿で、調律中のカオン。
白装束姿で、両手両足を拘束され、中空に縫いつけれたその無残な姿、
まるで羽根をもがれた白い胡蝶を思わせます。
そして、その肢体に激しく打ち込まれる、巨大な鉄槌!
耳を塞ぎたくなるような少女の絶叫が、おぞましくも鮮かな赤染めの空間
にこだまします。
打擲されるたびに、身体が撓み、狂ったように宙を舞い踊るカオン様
がとても痛々しい(大泣)
ああっ、第二話で魅せた雄々しきお姿、麗しい美声はいずこへ?
介錯先生のブログによりますと、このシーンはいわば刀剣の鍛錬に見立てた
ものだそうで。イメージ力の豊かさに感心させられつつも、やはりこれは酷くて
正視するに忍びない…。ほんとうはムラクモを叩いているらしいのですが、
やはりスタッフが一秒でも長くカオンちゃんのカットを増やしたいからか、
どうしてもそういうふうには見えないんですけど…。
そんな悶え苦しむ天使の輪舞を、冷たい愉悦の笑みを浮かべつ遠望なさって
いるミカ様。
両脇に控えて、鏡を捧げ持つ俯きがちなヒミコ。
鏡から放たれるマナ波紋の発光によって、彼女の睫毛が深い影を落としている
のが、なんとなく涙を流した後のようにさえ感じられます。
と、ここでまたもご注目。
ミカ様の向かって右隣に、またしてもお懐かしい顔触れが!
眼鏡姿の白衣の女性…どうみてもレーコ先生です!!
(EDでは「博士愛人」(笑)と表記。名前があったら、ミーコとかレーカでしょうか?)
漫画家やめて役者に転向したのでしょうか?それでは蛭子能収です。
カオン様虐めの神事を執り行う乙羽さんまがいの愛人Aもご健在。
その横にいたツインテールは、やっぱりあの69位の歌姫ですかね?
第二次の調律を終え、「天下に二つとない名刀、神の剣と呼ばれるに
相応しい美しさ」を取り戻したカオン。
元の原石がダイヤモンドにも負けない輝きをもっているのだから当たり前ですっ!
命に別状こそは無いものの、やはり相当なダメージを受けています。
しかし、非情なミカ様。
やっと訪れた小休止で、空中に磔にされたカオンをまともに見据える
ようになれたヒミコを前に、悪魔の乱打を続けよとの命を下します。
すさまじい、スパルタ教育ぶりです。
ヒミコから補給した愛(マナ)をカオンから、ごっそり抜き取ってしまいたかった
のでしょう。
思わず、嘆きの吐息を洩らしてしまうヒミコ。
そんな彼女に同意を求め、有無を言わさず屈服させてしまう。
まさに性悪女王様です。
「この私が鍛えた業物が、その程度で刃毀れなどするものか。そうだろう?」
「はい…ミカ様の仰せの通りです」
いくらなんでも、こりゃ酷すぎますよ!ヒミコを共犯者として抱き込むなんて!
たぶん、この後もヒミコは心の中で数万回、カオンちゃんごめんなさい
って謝っていたのかも。
なす術なく、レンズの奥の瞳のなかに悲しみを淀ませているヒミコ
…とても切ないです(泣)
この二人の命運やいかに?
それにしてもミカ様はなぜカオンに、こうまで酷い仕打ちを与えるのでしょうか。
兄カズヤへの造反という京四郎とは違った意味あいで、
絶対天使の存在をひそかに憎んでいるのかもしれないし。
人間として、滅びない永遠の美を持つ彼女に嫉妬しているのかもしれないし。
カオンを兵器としてみていなくて、その武力行使で世界を破壊する(掌握する)
事に喜びを感じているから?
それとも生命の垣根を越えて純粋な愛を育むカオンとヒミコへの、単純な嫉妬心?
やはり、最後が一番大きな理由なのでしょうか。
他の二体、せつなやたるろってには、あまり執着をみせていないようなので。
お側近くにおいて、事細かに二人の熱愛ぶりを盗み見してきたミカ様、
どうすれば一番効果的に二人を傷つける事ができるのか御存知なのですね。
鋼鉄以上の肉体をもった天使には身体的苦痛を、意志薄弱そうな人間には
精神的迫害を。生かさず殺さず、なぶり続けていく…シスターミヤコ以上に
こわ~いお方です。
さらに疑問。
カオンがそこまで、契約者のミカ様に従うのは何故なんでしょう。
たるろってを見る限り、天使は契約者の命令に絶対服従というわけでもなさそう
なんですが。
やはり天使が契約者を離れては生き延びれない事を知っているからでしょうか。
これはあくまで憶測の域を出ないのですが…ミカが絶対天使が人間化される
秘術をもっていて、それを餌にカオンを従えているとか…?
(カズヤの研究施設にも負けない、大掛かりな装置を備えているみたいですから、
それぐらいの科学力はありそう。姫宮家が裏で資金提供しているのでしょうか(笑))
もしミカの願いが成就されたあかつきには契約から解放されたカオンは普通の
人間として恋人どうしとしてヒミコと寄り添えあえると。
まあ、これは安直なありえない予想でありますが。
先走った事をあれやこれやと書きつけるのは無粋だと思うけれど、
リアルタイム視聴の特権なのであえて付言しますが…
第二話とは逆のパターンで、引き裂かれたカオンとヒミコの間のよりを戻す契機
をつくるのが実は白鳥空だったりするのではないでしょうか。
このレヴューを書いている時点で第四話を視聴済みなので、特にそう思うのですが、
白鳥空は他の三組の天使と人間との心の軋轢を救える特別な存在?
間違っても、この二人が非業な最期を遂げてしまって、その哀しみの感情で
空の能力が開花する(スーパー天使?(笑))パターンは避けてもらいたいです。
(これも、ありきたりな予想…)
いくらお話を盛り上げる為といえ、この二人の愛を犠牲にして主役サイドが
幸せを掴んでも嬉しくは無い…神無月ファンの戯言なのですが。
ところで残虐非道なミカ様ですが、私けっこう好きなキャラです。
なんといいましても田中敦子様の妖艶ボイス!
神無月第一話の巫女覚醒時のアメノムラクモの神がかった声がとても印象的
だったのですが、第二話で連発していた「そう」という相槌ひとつにさえ
たっぷり篭められた嗜虐的な声色がもう堪らないのです(マゾですか)
「ファム・ファタール」とか外画の吹き替えが多い方らしいですが、もう虜になりそう。
私の知っている近作アニメとしては「ギャラリーフェイク」の翡翠とか、
「Fate/stay night」のキャスター役を演じられているんですね。
なにげに川澄嬢と共演されていて因縁が深い…?
アメノムラクモと月の巫女・姫宮千歌音の、剣と人の関係が、今作では
逆転しているのが面白いです。
今のところ余り感情を剥き出しにしていないせつな役の松岡さんもそうなのですが、
無口だったり台詞の少ない役柄こそ、短い言葉の中で感情を凝縮しなけければ
ならないのであって、逆に演技力が試されるのかと思います。
今回の話は映像の演出が面白かったですね。
シャワーシーンの分割画面とか、入浴時のせつなの顔がシャボン玉になって
浮かんでいるところとか。台詞なども映像との配分を考えて練られていますし。
空の「冷たい」という台詞が、せつなに対する京四郎の態度と、場面変わって
水責めされるカオンの姿との、ダブルミーニングになっているあたりとか。
お風呂のシーンが多かったのは視聴者サービスなのか、
それとも、水場の描写にこだわりを見せるためだったのでしょうか。
いなかったんですよね
かおひみも、サラッと撫でる程度かな~とか、ね?
此処の情報確認しても、そう思っていたんですよ…
数瞬前まではな!
この凄まじい展開はしっかりと神無月の血脈を!
アレな主役達ほっぽって物凄い愛憎劇が繰り広げられ
ファンのハートを鷲掴みにしてして握り潰す!
ミカ様が魅力的なのは果てしなく同意です!
…って見てない私が言うのもアレなんですがね
ああ、くそう!これだから田舎は!
県庁所在地でも駄目かよ!
何故写らない!! (くどい
都会って絶対住みたくないけど、
テレビ番組の面では…羨ましい(泣
でもってこの二人 やっぱり障害の激しい恋やね…
性別が場所的に問題無しに近い分
天使と人間、身分の違い、上からの圧力、で、ミカ様
しんどいね!見る分には盛り上がるからいいけど!
“神無月ファンの戯言”と貴方は言いましたが、
私はファンの愛には力があるものだと思います
スタッフや原作者に愛されまくってる二人だから、
ハッピーエンドを信じます! 絶対!
毎度文章構成なってないコメントでゴメンナサイ!
では ごきげんよう!
いつもご訪問&熱いコメント
くださりありがとうございます。
たぶん他所で情報を得ておられると思いますが
カオンとヒミコの行く末、ますます目が離せませんね。
神無月級の、いやそれ以上の大団円を迎えられるといいのですが。
私もU局の映らない地方出身者ですので、SS様のご無念
いたーいほどよく分かりますよ。
「京四郎」はどう化けるかまだ未知数ですけど、
「神無月」みたいな不朽の名作が放映局が限られたせいで、知名度低いのは悲しいですね。
でもカオン・ヒミコの外伝話もつくみたいですし、DVDは買いなのかも?
それから前回のコメントで少し語弊があるかなと思われる
部分があったので補足を。私は二次品を完全否定しているわけではないです。お気に障ったらごめんなさい。
貴方様はじめ神無月・京四郎関係の記事を楽しみにされている読者の方には、細切れの掲載で申し訳ないです。
他にも書きたいことがあったり、いろいろ時間がなくて
少し執筆能力が落ちかけていますので…。
ただ最大の理由は、現在の展開なんですけどね。
「神無月」をリアルタイム視聴していた方は、毎回こんな
気分だったんでしょうね(苦笑)
うちのブログは急がず焦らず亀の速度で更新していきますので、かなりタイムラグが生じているアテにならんサイトですが、(詳細にネタバレしまくっているので、このスローペースは未見の地域の方への配慮になるかな、とも言い訳(失笑))長く生暖かい目で見守ってくださると助かります。
ではまた。