漫トラ日記

現実生活空間&脳内妄想空間を日々マンガに浸食される主婦の怠惰な日常

読書メーターまとめ(2014年9月15日~9月21日)

2014年09月23日 21時32分04秒 | 読書メーターまとめ
2014年9月15日 - 2014年9月21日の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1674ページ

富士山さんは思春期(1) (アクションコミックス)富士山さんは思春期(1) (アクションコミックス)
☆☆☆ 富士山牧央、三里三中2年1組、181cm。上場某、同中2年2組、160cm。幼馴染の凸凹コンビが付き合うことになって・・・というちょっとHな甘酸っぱ~い青春物。タイトルは「富士山さん」だけど、『上場くんは思春期』と名づけた方がいいくらい、ほとんど男目線。上場くんは勢いと本能で交際を申し込んだけど、見栄が邪魔してまだ周囲には秘密。これからそのあたりが問題になりそうな予感。そして、富士山さんはどうして交際OKしたのか?その辺の心理なんかも含めて今後に期待。
読了日:09月21日 著者:オジロ マコト

乱と灰色の世界 6巻 (ビームコミックス)乱と灰色の世界 6巻 (ビームコミックス)
☆☆☆☆ うぅっ、凰太郎が~(泣)。このところ日比株急上昇だったとはいえ、やっぱり凰太郎ひいきだったので、この結果は実に哀しい。最後の最後で人生の後始末をする凰太郎。死に臨んで良い人になったと思ったら、「乱は僕のものだ。ずっと、僕のものだ」って・・・最後まで凰太郎は凰太郎だった。ぶれないなぁ。思いも通じて、案外幸せ者だったかも。残された乱を思うとかわいそうだけど、まだ10歳。きっと、これを乗り越えて日比と共に成長していくんだろうなぁ・・・また、そこが切なかったりする。
読了日:09月19日 著者:入江亜季

高杉さん家のおべんとう6 (フラッパーコミックス)高杉さん家のおべんとう6 (フラッパーコミックス)
☆☆☆ ありゃりゃりゃ、振られたか!へたれだし、タイミングは悪いし、運は悪いし、生活が久留里中心だし、まぁ、仕方ないよね。それにしても、過去を振り切って前へ進む女と、ぐずぐず泣く男・・・ハァ、面倒臭っ。久留里が大人になったとか、感慨に耽れるほど大人か!っての。久留里の気持ちにも一生気付かなそう。久留里はこれからどんどん成長していきそうだけど、ハルの方はどうかなぁ?振られて、一皮むけるといいんだけど・・・主人公二人のキャラにあんまり魅力を感じないんで、読むのがつらくなってきた。
読了日:09月19日 著者:柳原 望

高杉さん家のおべんとう 5 (フラッパー)高杉さん家のおべんとう 5 (フラッパー)
☆☆☆ 大学講師の公募で小坂さんに負けてしまったハル。ま、小坂さんの授業の方が面白そうだもん。だいたい、負けたことをずるずると引きずってる所がダメなんだよ。真面目だし、ちょっとずれたところはあるけど優しいし、良い奴なんだけど、あと一歩シャキっとしない残念な奴。卒論提出をあと一歩で逃した元。こいつも残念な奴、その2。それに比べて、小坂さんとか香山三代とか、女性陣のしっかりしてること!小坂さんに今のハルではもったいなさ過ぎ。丸宮父初登場。なかなか魅力的なキャラ。てか、高杉家より、丸宮家の方が面白いんですけど。
読了日:09月18日 著者:柳原 望

高杉さん家のおべんとう 4 (MFコミックス フラッパーシリーズ)高杉さん家のおべんとう 4 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
☆☆☆ 久留里に新たなお友達登場。何気に対人スキルが上がってる。ソノカいい子だ。ラオス編。フィールドワークにちょこちょこ連れてってもらって羨ましい限り。普通はないでしょ?しかし、風谷ゼミって、フィールドワークにかこつけて遊びに行ってるようにしか見えないなぁ・・・^^;
読了日:09月17日 著者:柳原 望

高杉さん家のおべんとう 3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)高杉さん家のおべんとう 3 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
☆☆☆ お邪魔虫キャラ、丸宮兄の素っ頓狂な暴走ぶりが可笑しい。小坂さんは天然で気付いてないし、恋敵ハルもずれた天然っぷりで肩すかし。一人で突っ走ってる丸宮兄を暖かく見守る丸宮弟。大人だなぁ・・・。あやや、メンデルの法則が出て来た!定番だけど、このあとの展開も定番に・・・なんてのだけは勘弁して欲しい。そんなありきたり展開になったら、この漫画のテーマが台無し!サンマの炊き込みごはん、旨そ。季節だし、今度挑戦してみよう!
読了日:09月17日 著者:柳原 望

高杉さん家のおべんとう 2 (MFコミックス)高杉さん家のおべんとう 2 (MFコミックス)
☆☆☆ ハルと久留里も少しづつ家族らしくなって来た・・・てか、久留里ちゃんハルにLOVE?でも、『うさぎドロップ』のパターンはイヤだなぁ。小坂さんを応援したい。が、強力ライバル登場!三角(もしかしたら四角?)関係が面白くなりそう。久留里は友達も出来たし、どんどん世界を広げなきゃ。子どものうちからこんなに所帯じみてて良いのか?底値に掛ける中学生、って何かヤダ!
読了日:09月17日 著者:柳原望

高杉さん家のおべんとう 1高杉さん家のおべんとう 1
☆☆☆ 博士号取っても就職も出来ないヘタレ三十男が、いとこの女子中学生を引き取ることになって悪戦苦闘しながらも、弁当を通じて心を通わせていく話。そもそも、独り身の男が女の子を引き取れるのだろうか!?(児童相談所は何してるんだ?)っていう基本的な疑問が沸くが、話は結構面白い。ヘタレなハルと内向的な久留里、とストレートな香山母娘、癒し系だけど意外とお役立ちな妄想娘の小坂さんと、それぞれのキャラが立ってて話のテンポがよい。弁当の蘊蓄はお役立ち情報。もっとも、我が家には誰もお弁当を必要とする人間はいないが・・・。
読了日:09月17日 著者:柳原 望

中野京子が語る 橋をめぐる物語中野京子が語る 橋をめぐる物語
☆☆☆ 古今東西の様々な橋に関する蘊蓄集。絵や歴史だけではない中野氏の博覧強記ぶりがすごい。『橋』にはあんまり興味が沸かないので、最初は取っ付きにくかったが、相変わらずの中野節に引き込まれてサラッと読了。ポンテ・ヴェッキオやロンドン橋のような有名どころより、鳴門ドイツ橋やテイ鉄道橋のようなマイナーな話の方が面白かった。一番はブリューゲルの『悪女フリート』の画中に出てくる地獄の橋を解説した「地獄も何のその」。やっぱり、絵の解説になると筆が冴える。
読了日:09月17日 著者:中野 京子

読書メーター

読書メーターまとめ(2014年9月8日~9月14日)

2014年09月17日 01時06分27秒 | 読書メーターまとめ

2014年9月8日 - 2014年9月14日の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:2972ページ

ヴァムピール特別編 KING AND BARON+(1) (アフタヌーンKC)ヴァムピール特別編 KING AND BARON+(1) (アフタヌーンKC)☆☆☆ ヴィクトリア朝のイギリス、まだ肉体を持っていた男爵を主人公にしたヴァムピール外伝。実在の凶悪事件をモチーフにした連作。もちろん、第一弾は史上名高い「ジャック・ザ・リッパー」。スコットランドヤードの通称“キング”巡査部長は娼婦の連続殺人事件を追ってて、妖しい男爵と出会う。キングが浄化者体質だったところから、彼と男爵の腐れ縁が始まった。さらに、そこに本物の吸血鬼まで加わって・・・と、禍禍しいリアリティと妖しくも良い男が二人。本編5巻の続きが気になってたけど、こっちの方がずっと面白い!
読了日:09月10日 著者:樹 なつみ

ヴァムピール(5) (アフタヌーンKC)ヴァムピール(5) (アフタヌーンKC)☆☆☆ 完全同化したサビーヌと戦うことを決意した伶だが、危機一髪で男爵&黒伶に助けられる。結局、一時的にでも黒伶を受け入れることを承知する。が、黒伶になっても人間的感情を捨てきれず、ヴァムピール消滅に失敗。このことで、伶は半死人としての使命に目覚める。一方、カミルやカンタレッラのヴァムピールたちは人間社会に長くいすぎて病んできたのだろうか?そして、男爵の思惑は?美味しそうな風呂敷を広げたところで終了。特別編より早く本編を再開しないかな。ヴァンパイア物というより「デーモン聖典」みたいな感じになってきた。
読了日:09月10日 著者:樹 なつみ

ヴァムピール(4) (アフタヌーンKC)ヴァムピール(4) (アフタヌーンKC)☆☆☆ なるほど、伶は笙が生気を分け与えていたんだ。そんな関係が長く続くわけもなく、この先どういう事になるんでしょう?笙の過去判明。カンタレッラを拒むって本当はすごいことなんだ。リュカがサビーヌを手に入れる方法がえげつない。笙とバロンとリュカと・・・三つ巴の戦いが面白くなってきた。
読了日:09月10日 著者:樹 なつみ


ヴァムピール(3) (アフタヌーンKC)ヴァムピール(3) (アフタヌーンKC)☆☆☆ 完全同化した伶、カッコいい~~!同じ顔なのに、フェロモン全開。描き分けがすごい。でも、お試し期間が終わっても消えない理屈がよくわからん。ま、いい男だから気にしないけど。白伶くん、もっともっとあがいて生きて欲しい・・・でも、年取らないとなると限界があるよなぁ。三番目のヴァムピール登場。かなり性質悪そう。
読了日:09月10日 著者:樹 なつみ


ヴァムピール(2) (アフタヌーンKC)ヴァムピール(2) (アフタヌーンKC)☆☆☆ 理沙怖ぇ~~!!!しかし、もっとも怖かったのは緑だった。高倉が気の毒、という以前にへたれで間抜けだからつけ込まれるのかと。またまた登場のカンタレッラが麗しい。悪食だけど。とうとう男爵が完全同化に向けて動き始めた。お試し、とか言って絶対罠がありそう。
読了日:09月10日 著者:樹 なつみ


ヴァムピール(1) (アフタヌーンKC)ヴァムピール(1) (アフタヌーンKC)☆☆☆ 初読の時は、吸血鬼物に辟易していたのでイマイチ評価になったが、再読したら結構面白い。樹さんは何書いてもレベルが高い。男爵と伶にアン・ライス(インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア)がかなり入ってる。が、それよりずっと明るくてさっぱりした関係。伶のキャラもあるけど、キリスト教国のようなうっとうしい背徳感が無くて、そこがいい。さて、男爵と伶、笙とカンタレッラ、そして笛吹の関係がどうなっていくのか・・・早く続きを書いて欲しい。
読了日:09月10日 著者:樹 なつみ


幻月楼奇譚 (4) (キャラコミックス)幻月楼奇譚 (4) (キャラコミックス)☆☆☆ この世ならぬものが介在しつつも、一番怖いのは人間という、いつものテイスト。与三郎を挟んで張り合う若旦那と富永が笑える。いつもいつも邪魔が入って若旦那もお気の毒に(笑)。お嬢様好きの富永だけど、あのキャラじゃぁ縁遠いかな。若旦那があんなに子煩悩とは知しらなんだ。いい父親になれそうなのに、勿体無い!!見える男二人目。子猿、お寺で修行してもう少しマシな男になって来い
読了日:09月09日 著者:今 市子


幻月楼奇譚 (3) (キャラコミックス)幻月楼奇譚 (3) (キャラコミックス)☆☆☆ 相変わらず場所と時間軸が交錯してて読みにくいところもあるけど、人間関係が落ち着いてきて安定の3巻目。着かず離れずの与三と若旦那がいい感じになってきた。が、お邪魔虫登場!富永がいい味出してる。KYっぷりが何とも可笑しい。其ノ十、見合いの落ちで一番笑った。とはいえ、升太郎とかずえの仲も認められて、鶴来屋も万々歳?
読了日:09月09日 著者:今市子


幻月楼奇譚 (2) (キャラコミックス)幻月楼奇譚 (2) (キャラコミックス)☆☆☆ 登録忘れ。感想は再読してから
読了日:09月09日 著者:今 市子




幻月楼奇譚 (1) (キャラコミックス)幻月楼奇譚 (1) (キャラコミックス)☆☆☆ 登録忘れ。感想は再読してから
読了日:09月09日 著者:今 市子




べしゃり暮らし 12 (ヤングジャンプコミックス)べしゃり暮らし 12 (ヤングジャンプコミックス)☆☆☆ 学費免除をかけて、お笑い勝ち抜きバトルが始まった。真の相方とは?野心と友情の狭間で悩む若者たち。静代とはるかは?はるかがいい子だ。男の趣味はわるけど。げんこつロデオはまーくんの男気でクビの危機。内川と岩隈の馴れ合わないけど、共にある関係。きっと、どこに行っても大丈夫。それにしても、“まーくん”で“岩隈”であのビジュアルは笑える。そして、べしゃり暮らしの道は?別の道に行っても友達は友達だ。
読了日:09月09日 著者:森田 まさのり

続 数寄です! 1 (愛蔵版コミックス)続 数寄です! 1 (愛蔵版コミックス)☆☆☆☆ 家一軒建てることがどんなに大変か!さらに、引っ越してからがもっと大変!という、『数寄です!』の続編。隣の家に配慮して二階を削る。それだけの土地があるから出来る事。さらに、苔庭、石灯籠、つくばい・・・あぁ、夢です。大体、そんな純和風の家がご近所に建ったら、どんなお金持ちかと思うのが普通ですって。やっぱり売れっ子マンガ家なんだなぁ。ご両親の話が面白かった。教授はお父様がモデルだと知ってはいたけど、ホントに個性的。が、本好きとしては共感することろも。床の間と本棚、どちらを取るかと言えば私も・・・^^;
読了日:09月08日 著者:山下 和美

チャンネルはそのまま! 2 (ビッグ コミックス〔スペシャル)チャンネルはそのまま! 2 (ビッグ コミックス〔スペシャル)☆☆☆ 広報や編成など、報道以外の部署紹介編。いろいろ濃いキャラが出てきて楽しかった。とはいえ、雪丸ほどの者はいない(当たり前か)。よくこんなのが花の報道部へ配属されたな、と。いや、ニュースをバラエティにしてしまうあたり、意外と時代のニーズに合ってるかも。同期の北上隼人。新人なのにベテランに見える損な役回り。編成判断て・・・笑。気象予報士の降谷じゃなくて、八木さんがツボ。老いヤギ的気象予報士、「儂も努力しておる」42歳に爆笑。
読了日:09月08日 著者:佐々木 倫子


王妃マルゴ 2 (愛蔵版コミックス)王妃マルゴ 2 (愛蔵版コミックス)☆☆☆☆ 予言された3人のアンリとは?マルゴがその後誰と結婚するかは、史実なのでわかっているけど、恋人は?敵は?一人は兄だし・・・てことは!一途な思いをギーズに向けるマルゴに歴史は冷たいようだ。登場人物が多い上、信仰と利害がもつれ合った時代背景がわかりにくいので、ストーリーについていくのが大変。予習のために、主要人物のその後を調べていくと、いろいろ伏線が見えてきて先が楽しみ。さて、美しく成長し、15歳になったマルゴ。男たちを捕らえるその魅力。それが果たして幸せなのか、不幸なのか・・・
読了日:09月08日 著者:萩尾 望都

べしゃり暮らし 11 ネタ見せ (ヤングジャンプコミックス)べしゃり暮らし 11 ネタ見せ (ヤングジャンプコミックス)☆☆☆ トリオでやって行けるのか苦悩する子安。やりたい事と出来る事、書くとしゃべるの能力は違うんだよねぇ・・・。彼は自分の能力を最大限に生かす道に納得できるのか?「相方はビジネスパートナー」お友達同士の馴れ合いでは何も生まれない。だからこその危機。さて、ニップレスの場合はどうなるのか・・・?
読了日:09月08日 著者:森田 まさのり


読書メーター


読書メーターまとめ(2014年9月1日~9月7日)

2014年09月08日 21時44分44秒 | 読書メーターまとめ

2014年9月1日 - 2014年9月7日の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3605ページ

SWAN 白鳥 モスクワ編 3巻SWAN 白鳥 モスクワ編 3巻☆☆☆ ルシィの死を受け入れて、一つまた成長した真澄。やっと、本当の意味でレオンと心を通わせる。そして、自分自身の「アグリー・ダック」を踊るのだった・・・。レオンと真澄はこれからうまく行くってわかってるけど、アレクセイは?今は悟ったようなことを言ってるけど、大丈夫かなぁ。元々表情が乏しくて内にこもり易いタイプだけに、ちょっと心配。ところで、この時代ってまだソ連だったんだね。いまさら気づく。
読了日:09月07日 著者:有吉 京子

SWAN 白鳥 モスクワ編 2巻SWAN 白鳥 モスクワ編 2巻☆☆☆ 本編で自分の気持ちに気づいたと言っても、まだまだレオンに心を開けない真澄。すれ違う心にイラつくレオン。ま、いろいろありますなぁ。一方、結婚を間近に控えたリリアナとアレクセイ。幸せそうに見える二人だが・・・。「アグリー・ダッグ」を見事に踊りきったリリアナの身に!!!リリアナとルシィを重ねて自責の念にかられる真澄。やっぱり、乗り越えてなかったんだねぇ・・・
読了日:09月07日 著者:有吉 京子

頭文字D(42) (ヤングマガジンコミックス)頭文字D(42) (ヤングマガジンコミックス)☆☆ 涼介vs死神の因縁戦後半。戦って男は和解・・・それほどの女だったのかな?しげの氏の女性の趣味にはほとんど共感できないので、気持ちは盛り上がらず。閑話休題の拓海のデートエピソードが一番面白かった。
読了日:09月07日 著者:しげの 秀一


頭文字D(41) (ヤンマガKCスペシャル)頭文字D(41) (ヤンマガKCスペシャル)☆☆ 拓海編、あっけなく終了。主人公なのに(泣)。死神vs涼介へ突入。訳ありの二人の因縁が徐々に明らかに・・・何のことはない三角関係。古典的定番なんだけど、元々人間の表現が上手くない作家さんだから、イマイチ感情的に乗れず。死神の女々しさだけが強調された感じ。
読了日:09月07日 著者:しげの 秀一

ここではない★どこか 春の小川 (Flowersコミックス)ここではない★どこか 春の小川 (Flowersコミックス)☆☆☆ 漫画の山に埋もれていたのを発掘。表題作『春の小川』はしみじみした良作。泣ける。けど、個人的には軽い夜羽根シリーズの方が好み。チャラ男に見えるけど、意外と一途。夜羽根に一喜一憂する舞が可愛い。ヘンリー5世に嫁ぐキャサリン・オブ・ヴァロアを扱った『花嫁』は歴史好きには美味しい作品。時代は違うが『王妃マルゴ』に通ずるものがある。さて、2巻の「スフィンクス」もどこかに埋もれているはず。探さねば!
読了日:09月07日 著者:萩尾 望都

イロメン ─十人十色─ 1 (マーガレットコミックス)イロメン ─十人十色─ 1 (マーガレットコミックス)☆☆☆☆ 表紙とタイトルから、イケメンばっかり出てくる、もしかして夜の方の話!?かと想像。ところが、見事に予想と逆!確かに見た目はイケメンなんだけど、中身は全くの三枚目。色にこだわる登場人物たち・・・ゴレンジャーのパロディだ(と思ったら、やっぱり後書きでそう書いてあった)。諺と格言と色にまつわる言葉遊びが満載のギャグマンガ。好きだわ、こういうテイスト。それにしても、よくもここまで言葉を思いつくものだと感心。①とあるからには続きがあるんだろけど、ネタが続くのかな?心配してしまう。それより、仕事しろよ十色商事
読了日:09月07日 著者:田村 由美

チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)☆☆☆ 北海道のテレビ局に「バカ枠」で入社した天然娘のドタバタコメディ。佐々木倫子さんのテイストそのもの。業界の裏側が垣間見れて、そこが面白い。さて、この運だけは持ってる「バカ枠」娘が大化けするか、バカのまま突っ走るか・・・?佐々木さんのマンガだし、すんなりとした出世物語にはならないだろうけど。まぁ、バカ係がいれば大丈夫か^^
読了日:09月07日 著者:佐々木 倫子

頭文字D(40) (ヤンマガKCスペシャル)頭文字D(40) (ヤンマガKCスペシャル)☆☆ もう惰性。安かったので購入。箱根、啓介vs池田決着編。結果は・・・まぁ、予定調和だわな。続いて、拓海vs奥山編。や~~っと主人公が出てきたので、続きを読む気が出てきた。完結までもう少し(苦行じゃないって^^;)。それにしても、絵の劣化がひどい。作者も引張りが辛いんだろうなぁ・・・
読了日:09月07日 著者:しげの 秀一

秘密 season 0 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)秘密 season 0 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)☆☆☆☆ 本編前史。薪の生い立ちと鈴木との馴れ初め?^^;編。薪の生い立ちが重い!重いすぎる。衝撃の真実にも負けない薪の強さと、クライマックスで鈴木が澤村に突きつける彼の正体。薪と澤村との最大の違いはここだな。そして、冷酷なくらいの真っ直ぐさ。人格円満な鈴木とはいいコンビだ。「選民意識の高いお友達クラブ」は痛快。それにしても、ホモ臭かったわ・・・まぁ、面白けりゃいいんだけどさ
読了日:09月06日 著者:清水玲子

聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)☆☆☆ 買い忘れ本。ちょっとした一言に思わず笑っちゃうのは相変わらず。ブッダの親知らず16本?!元ネタあり?ロンギヌスと化す歯医者。「形から入る所も確実に彼の血だな」に爆笑。雷神さんにスネアドラム。音楽性の違いって・・・プププ。二人のカラオケ聞いてみたいような。でも、そのまま昇天しちゃいそう^^;。天界三大がっかり。確かに天国の門はむちゃくちゃ狭くて小さそうだ。日焼けしたブッダに「インド人かと思った」「いや、ずっとインド人だったよ」ベタなのに、思わず笑ってしまう。『主に愛された弟子』が一人称だったとは!
読了日:09月04日 著者:中村 光

雨柳堂夢咄 其ノ十二 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)雨柳堂夢咄 其ノ十二 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)☆☆☆ マンガの整理で買い忘れが判明。補充した作品。整理整頓は大事だ。『柘榴石』のハッピーエンド、『花酔いの季節』『匏翁』の滑稽感が好き。『百物語の夜』はホラー系だけど、花田竜之介先生のキャラで滑稽系に分類したい。『禍禍しいもの』は完璧ホラー。重い。ラストの後味が良いのが救い。
読了日:09月04日 著者:波津 彬子

贅沢な身の上 ときめきと巡り逢いの環を胸に! (コバルト文庫)贅沢な身の上 ときめきと巡り逢いの環を胸に! (コバルト文庫)☆☆☆ 理央&鳴鳴のカップル成立編。鳴鳴の生まれが明らかになり、玉毅との政略結婚の話が!その後のドタバタドタバタ・・・てな、お約束展開を八方丸く治める宰相様。さらに、ちゃっかり外堀まで埋めてしまう。さすがですが、そのクールな情熱はわかりにくい事この上ないですよ^^;。一方の鳴鳴。無意識でも理央にしか触らせないところ、萌シーンです。この二人の数年後が見てみたい。ところが、収まるものが収まったところで大事件勃発!続きが気になるじゃないですか!番外編で真奏の上司、泣き落とし得意な鴛国王子登場。いいキャラだ。 読了日:09月04日 著者:我鳥 彩子

頭の悪い日本語 (新潮新書)頭の悪い日本語 (新潮新書)☆☆☆ 言葉に対して謙虚になる本。「役不足」「容貌魁偉」など思わず誤用してしまいそう。気をつけねば。インテリぶりたい人編、差別語狩り、嫌なことば編の皮肉の利いた解説には思わずにやり。外来語編。永六輔のパンとシラミのエピソードには吹いた。接客編も欲しいところ。「パソコンを立ち上げる」が文法的におかしいのはわかった。じゃ、何と言えばいいのだろう?「自作自演」の語源は判った。でも狂言の意味で使ってはいけないのだろうか?偉い先生に楯突くわけじゃないが、もう成立してしまった使い方に無駄な突っ込みを入れてる気もする。
読了日:09月04日 著者:小谷野 敦

お家さん〈下〉 (新潮文庫)お家さん〈下〉 (新潮文庫)☆☆☆☆ 哀しい下巻。栄枯盛衰。第一次大戦までは飛ぶ鳥落とす勢いだった鈴木商店も、戦後不況、軍縮条約と追い討ちをかけるような関東大震災の被害には勝てず倒産に追い込まれることに。が、いうほど悲壮感がないのは、お家さんの晩年が穏やかだったからか。会社整理をしてもお家さんが生きていくだけの資産は残そうとした直吉がいじらしい。その倒産から双日や帝人などの今に続く大企業が生まれいく・・・
エピローグで“お家さん”と呼ばれるようになった珠喜が雑巾を縫いながらそれを回想している。このラストがドラマになかったのが惜しい。
先に読んだ「海賊とよばれた男」も、社員=家族と思う一体感では通ずるものがある。かたや倒産、かたや今でも続く大企業。この違いは何だろう?時代の違い?運?鈴木商店の破綻は、江戸時代から続く義理と忠義に貫かれた(縛られたとも言える)お店(たな)型の経営が終わった瞬間だったのだろうか。
そして、とうとう日本的終身雇用も終わろうとしている。これからの日本型経営はどこへ行こうとしているのだろうか?
読了日:09月02日 著者:玉岡 かおる

お家さん〈上〉 (新潮文庫)お家さん〈上〉 (新潮文庫)☆☆☆☆ ドラマが予想外に面白かったので、図書館に予約して4ヶ月。その気が失せかけていたのに、読み始めるとぐいぐい引き込まれた。キャラとドラマティックなストーリーがすばらしい。よねや直どんが脳内で天海祐希や小栗旬に変換(実際はこんな良い男じゃないけど)。もう一度ドラマを見ている気分に。でも、小説の方がよりストーリーが細やかで、より堪能できる。ただ、珠喜や田川万作、お千は創作だと思われ。直吉は独立してもひとかどの男になれたと思うのに、最後までお家さんに忠義を尽くす姿と彼を信じきるお家さん。すばらしいコンビ。
読了日:09月01日 著者:玉岡 かおる
読書メーター


2014年8月の読書

2014年09月02日 05時09分01秒 | 読書メーターまとめ

マンガばっかり読んでたから、冊数だけは多いなぁ。
それでもまだ味読マンガが山積みだよ。
 

2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:43冊
読んだページ数:7051ページ
ナイス数:1282ナイス

book.akahoshitakuya.com/post/13/111025… #bookmeter



読書メーターまとめ(2014年8月25日~8月31日)

2014年09月01日 10時53分24秒 | 読書メーターまとめ
2014年8月25日 - 2014年8月31日の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:562ページ
王妃マルゴ 2 (愛蔵版コミックス)王妃マルゴ 2 (愛蔵版コミックス)登録し忘れ。感想は再読してから。
読了日:08月28日 著者:萩尾 望都

高台家の人々 2 (マーガレットコミックス)高台家の人々 2 (マーガレットコミックス)☆☆☆☆ 光正様たちの祖父母なれ初め編。堅物光正祖父を追っかけまわす積極的なレディ・アン。デカイ門の中に隠れる光正のイメージが可笑しい。木絵の妄想暴走でまたまた爆笑。妄想で高台三兄弟の心をつかんだ木絵だったが、強敵登場!イメージはほとんど『花より男子』の道明寺母。つくしみたいな雑草の強さがない木絵・・・ピ~ンチ!
読了日:08月25日 著者:森本 梢子

高台家の人々 1 (マーガレットコミックス)高台家の人々 1 (マーガレットコミックス)☆☆☆ 妄想壁のある普通の女性が王子様のような男とくっつく、てなありきたり設定なんだけど、森本さんのはキャラ立ちがハンパないんで読んでて実に楽しい。高台家麗しの三兄弟は眼福。けど、実は訳ありで・・・。美形の上、テレパスなんて反則。絶対間違いのない相手を見つけられるもの。表裏のある人間はすぐわかるので、人生失敗しなくて済むし。美形なら振られる心配もほとんどないし。さらに、木絵の楽しい妄想をいつも見れる。やっぱり羨ましいわ。
読了日:08月25日 著者:森本 梢子
読書メーター

読書メーターまとめ(2014年8月18日~8月24日)

2014年08月25日 17時20分03秒 | 読書メーターまとめ
2014年8月18日 - 2014年8月24日の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:1512ページ

俺物語!! 6 (マーガレットコミックス)俺物語!! 6 (マーガレットコミックス)
☆☆☆☆ 猛男かあちゃん、身重の体で体を張って他人を守ろうとする心。ステキ過ぎ。猛男のは母ちゃんからのDNAだったんだねぇ。そんな母ちゃんに惚れた猛男パパも男前。そして、出産。みんな赤ちゃんにデレデレ。けど、将来ビジュアル的に猛男だとかわいそうかも^^;。ホワイトデーにクッキーを作る二人にほのぼの。でも、やっぱり可笑しい。猛男は本命だから当然だけど、砂川もきちんとお返しするんだ。いっぱいチョコもらうのにご苦労だなぁ。クールに見えて意外と義理堅い奴。次は砂川の恋バナとか。楽しみ~
読了日:08月24日 著者:アルコ

俺物語!! 5 (マーガレットコミックス)俺物語!! 5 (マーガレットコミックス)
☆☆☆☆ 猛男の魅力に気づくなんて、西城もなかなかやるね。が、猛男&大和のバカっプルには入り込めず、案の定振られる。砂川姉と違って、西城の場合は告白した方がすっきりするよね。猛男の中身に惚れた西城には砂川も優しい。そろそろスマート砂川の恋バナも欲しいな~。西城に触発されたか、猛男も大和にきちんと告白。男はそうじゃなくちゃ!大和の「砂川くんてキスしたことある?」の質問に砂川の顔・・・1巻ラストの大爆笑を思い出してまたまた爆!もしかして、あれが砂川のファーストキス?ご愁傷様 ^^;
読了日:08月24日 著者:アルコ

俺物語!! 4 (マーガレットコミックス)俺物語!! 4 (マーガレットコミックス)
☆☆☆☆ いきなり目に飛び込んできた、はだかエプロンもとい、タンクトップエプロンの猛男(爆)。兄貴喫茶「マッチョーズ」って・・・どんな店じゃ!?そんな店に普通に来てる大和と砂川がある意味すごいわ^^;。砂川姉再登場。見かけによらず純情娘だけど基本姉御肌。いい女だなぁ。世話焼きタイプなんで織田くんの方が相性は良さそだけど、チャライだめんずは絶対苦労するよ。そして、体育祭。また一人猛男の男気に惚れた女が一人。見かけによらずモテルけど、全然気づいてないところが可笑しい。
読了日:08月24日 著者:アルコ

俺物語!! 3 (マーガレットコミックス)俺物語!! 3 (マーガレットコミックス)
☆☆☆☆ ピクニック?登山?に行って遭難。大和を守ろうと熱くなる猛男とドキドキで熱くなる大和とのすれ違いが可笑しい。この二人って、いつもこの調子でかみ合わないのに、うまく行ってるところが良いね。熱くなってる二人と下界の平和な面々とのギャップに爆!特に大和友人たちの協力が・・・ヤバいじゃん!山に海にと青春を満喫してるなぁ。うらやましい。大和が遊びに来たときの剛田家に笑った。猛男両親いいキャラ。猛男愛されてるな~^^;
読了日:08月22日 著者:河原 和音

アシガール 4 (マーガレットコミックス)アシガール 4 (マーガレットコミックス)
☆☆☆☆ 若君の命を救うため、彼を現代に送った唯。手術が成功したのはいいけど、保険がないのに医療費は?とか、下世話な突込みを入れてしまった^^;。娘が戦国時代に居るのを知っても落ち着き払った両親。さすが、唯の親だわ。現代でもモテモテの若君(そりゃそうだ)。いい男は何着てもステキ♪。一方、唯は若君誘拐の疑惑を掛けられお尋ね者に。危機一髪で帰ってきた若君に抱きしめられて・・・。あと一回しか使えないタイムマシン。さて、どうやって使うのかな?続きが待ち遠しい。
読了日:08月20日 著者:森本 梢子

アシガール 3 (マーガレットコミックス)アシガール 3 (マーガレットコミックス)
☆☆☆☆ 現代機器を用いて負け戦を勝利に導いた唯。それでサッカー場なのね^^;。それ、反則だろ!?と突っ込みたいけど、この能天気な話にそこはヤボか。勝利の凱旋に沸く城下。若君を守ったり、彼に群がる蝶たちを追っ払ったりと唯も忙しい。若君の腹違いの兄登場。何やらたくらんでいそうな雰囲気。予想通り、和議に出向いた先で若君は胸に矢を受ける・・・。
読了日:08月20日 著者:森本 梢子

アシガール 2 (マーガレットコミックス)アシガール 2 (マーガレットコミックス)
☆☆☆☆ 鐘ヶ江の娘の代わりに若君の閨に入り込んだはいいものの、いざ事ってときに3日間体洗ってないのを思い出すなんて・・・女の子なら気にするのは当然なんだけど、だったら変装する時に気づけよ!と突っ込みたい^^;。唯の着物姿が意外と可愛い。閨での『おお牧場は緑』に爆。2巻のお気に入りキャラはじい。
読了日:08月20日 著者:森本 梢子

アシガール 1 (マーガレットコミックス)アシガール 1 (マーガレットコミックス)
☆☆☆☆ 現代人が過去にタイムスリップ・・・手垢のついた設定なんだけど、お笑い要素満載で楽しく読める。女子高生が足軽になるので『アシガール』。ネーミングがいい。この手の駄洒落大好き^^。美貌の若君に一目ぼれして、少しでも近づきたい一心の唯は足軽から出世街道まっしぐら???てな話らしい。おふくろさまのキャラがお気に入り。その落ち着きと迫力。とても一百姓の女房には見えない。『ごくせん』と同じハンサムとペチャのアンバランスカップルの恋?の行方が楽しみ~
読了日:08月20日 著者:森本 梢子

キルトS 7 (プリンセスコミックス)キルトS 7 (プリンセスコミックス)
☆☆ またまた命の危機に変身した切人。彼は西の守から、龍二は周防からそれぞれ過去の因縁を聞く。そんな時、西の守の妹が危篤に陥り、切人は白の鎧の使用許可を与えるが・・・。やっと、一番の当事者二人が事情を知らされる。さて、二人の反応は?あの二人ならあんまり深刻に受け止めなさそう。ていうか、そう見せそうな気が。・・・残念ながら借りたのはここまでなので、続きは当分読めなさそう。残念。
読了日:08月20日 著者:高橋 美由紀

キルトS 6 (プリンセスコミックス)キルトS 6 (プリンセスコミックス)
☆☆ 変身が戻らず戸惑う切人。ショックを受ける彼を何も言わず受け入れる弁慶。というか、周りの人間は事情を知ってるのに何も変わらない。そっちの方がすごい。今度の敵は西の守。が、今までとはちょっと違う感じ。敵よりも、味方のはずの蘇芳の方が腹黒そうだ。
読了日:08月20日 著者:高橋 美由紀

読書メーター

読書メーターまとめ(2014年8月11日~8月17日)

2014年08月18日 09時08分57秒 | 読書メーターまとめ
2014年8月11日 - 2014年8月17日の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:974ページ

蟲師 特別篇 日蝕む翳 (KCデラックス アフタヌーン)蟲師 特別篇 日蝕む翳 (KCデラックス アフタヌーン)☆☆ 『蟲師』がまた読めるとは。テイストが全く変わらないので、11巻目を読んでる気分。が、この薄さで¥800はちと高い。読了日:08月13日 著者:漆原 友紀

督促OL業務日誌 ちょっとためになるお金の話督促OL業務日誌 ちょっとためになるお金の話☆☆ マンガなのでサラッと読めるが、特に目新しいエピソードもなく、前作の焼き直し感ありあり。内容的にはほとんど変わらない。先に出たので『修行日誌』の方が衝撃的だったし、文章が多くて内容が濃かった。こちらを先に読めばもっと笑えたのに、というところが残念。読了日:08月12日 著者:榎本まみ

ファンション・ファデ 8ファンション・ファデ 8☆☆ 今度はファデの服を着たユーフォ(名香さんお得意の場面です^^)。彼女も大成功。ラストはヴェーラ。が、ユーフォに雇われた男のせいでショーはメチャメチャ。腹を立てたアルチュールはマダム・フルールを責めるが、逆に血を吐いて倒れてしまう。一方、男を攻めるヴェーラ。男の口からユーフォの出生の秘密が明らかに。ユーフォはマダムの愛した男と女優シモーヌの子供だった。自分がどれだけ愛されていたかを知るユーフォ。両親ともに血がつながっていないと知ってショックを受けるファデ。そんな彼女にユーフォは別れを告げる(全く何て~男だ!!)。傷心のファデの前に再び日翔が現れ、本当の両親も判明し徐々に心癒されていく彼女だった・・・ 。
このラストが気に入らなくて、仕舞い込んだままだったのを思い出した。ユーフォとファデが合わないのはわかるけど、最初と最後しか出てこない日翔といきなりくっつくってのも、ねぇ。名香さんてラブコメは上手なのに、シリアスな恋愛物になるといまいち。
結局、絶大なマザコン男と絶大なファザコン女のファッション競演の話だった。
ファデよりユーフォを主人公にした方が面白かったような気がする。同時収録『砂城』これは結構好き。 読了日:08月11日 著者:名香 智子

ファンション・ファデ 7ファンション・ファデ 7☆☆☆ ファデは合同コレクションのアイデアを求めてアフリカへ。そこでドイツ人親子に出会うが、彼らは訳ありの様子。一方、ヴェーラはアイデアに苦しみ、ユーフォは何やら悪巧みを計画中。アルチュールとマダム・フルールの過去も明らかになる。それぞれがそれぞれの思いを秘めたコレクションが始まる・・・が、ファデとユーフォのモデルが交通事故に!困った二人はお互いのモデルをすることに。ユーフォの服を着たファデ。万雷の拍手の中、愛を確認しあう二人・・・ん~~、ここで終わっていればハッピーだったんですけどねぇ・・・読了日:08月11日 著者:名香 智子

ファンション・ファデ 6ファンション・ファデ 6☆☆☆ 服がズタズタにされ(なんて古典的な嫌がらせ!&意外な犯人)、ファデはショーを断念。おかげで各方面に悪評が広がる中、ルウルウはノヴァとアンリはアネモネと熱愛中。孤独感を感じたファデはユーフォに頼る。マダム・フルールの誕生パーティに連れて行かれた彼女は申し開きの機会を得、叔父のバルザックの資金援助を受けて再起を誓う。おりしもパリファッション界の重鎮サン・ミッシェルが亡くなり、次代の売れっ子デザイナーの地位をかけた合同コレクションが企画され、ファデもマダム・フルールの推薦を受けて参加できることになった。読了日:08月11日 著者:名香 智子

ファンション・ファデ 5ファンション・ファデ 5☆☆☆ アメリカでの成功を手にパリでブティックを開いたファデ。それはヴェーラたちのライバル心を刺激させずにはおかなかった。ヴェーラの策略にまんまと引っかかってマスコミのネタにされてしまう。でも、仲間の支えを糧に先へ進む・・・。マダム・フルール邸でのユーフォのファッションがレトロすぎて笑える。同時収録『にくいやつにはKOパンチ』学園一のモテ男マリオンとじゃじゃ馬娘パーフェクトのラブコメ。好みのテイスト。ギリシャ神話のアタランテーを語るシーンがいい。読了日:08月11日 著者:名香 智子

読書メーター

読書メーターまとめ(2014年8月4日~8月10日)

2014年08月11日 17時29分00秒 | 読書メーターまとめ

2014年8月4日 - 2014年8月10日の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:3035ページ

ファンション・ファデ 4ファンション・ファデ 4☆☆☆ 自分の道を見つけてパリに帰ってきたファデだが、彼女のいない間にブランシェのデザイナーはヴェーラになっていた。ヴェーラに反発したジュジュとアパートの小さな一室で若い子相手の仕立て屋を始めたファデ。バレエ教室の公演会の衣装を請け負い、これが大評判。ハリウッドの映画監督の目に留まり、一路アメリカへ(なんてとんとん拍子)。さらに、ニューヨークの競作コレクションも大評判。ファデの将来は明るく開ける。デザイナーとして着々力つけてるファデだが、なにやら出生の秘密がありそうで、さらにそこにユーフォも絡んでいそう。
読了日:08月10日 著者:名香 智子

ファンション・ファデ 3ファンション・ファデ 3☆☆☆ ユーフォが婚約解消したとばっちりを受けショーが開けなくなったファデだが、アンリの口利きでシャルトル邸を使えることになる。ファデの斬新なアイデアでショーは大成功。ファデの危機に手が動いたユーフォはアベイユのベールを脱ぐ。そして、シャルトル公夫人の援助を受けるヴェーラ。3人の若手デザイナーの競争が始まった。一方、アルチュールとマダム・フルールの過去の関係が明らかに。そんな時、アフリカから父の死の知らせを聞いたファデは、すべてを投げ捨ててルウルウとともにアフリカに帰る。優男でもやっぱりユーフォっていい
読了日:08月10日 著者:名香 智子

ファンション・ファデ 2ファンション・ファデ 2☆☆☆ 再読。デザインは斬新だけど、全く技術の伴わないファデ。そんな彼女の元に飛び込んできたのは、お裁縫大好きなジュジュ(な~~んて都合のいいこと!)。ジュジュの仕立てたファデの服に対する若い子の反応を見たアルチュールは、ブティックの売り場を賭けてファデに競争を持ちかける。一方、ユーフォは怪我が元で腕が動かなくなり、デザイナーとしてのスランプに陥る。ショックを受けたユーフォは雨の中マダム・フルールの元を飛び出し、ファデの元へ・・・。昔は倒れるユーフォに萌えを感じたものだけど、今はひ弱な男に興味がわかない。
読了日:08月09日 著者:名香 智子

ファンション・ファデ 1ファンション・ファデ 1☆☆☆ 再読。この表紙のイメージが出ないのでオリジナルで登録。叔父を頼ってパリにやってきたアフリカ育ちのファデ。が、厳格な叔父と衝突して家出。ユーフォの影響でデザイナーを目指すことにするが、未経験でどこも相手にしてくれない。そんなファデを拾ったのは、閑古鳥の泣くブティックのオーナーとアル中のアルチュール(←しゃれか?)だった。名香さんの華麗な絵とファンションというテーマは良く合うのだけど、今読むと結構突っ込みどころ満載。女同士で結婚?フランス人の彼らが驚くのも時代かな。アフリカでは元々無理でしょ。
読了日:08月09日 著者:名香 智子

デカワンコ 12 (クイーンズコミックス)デカワンコ 12 (クイーンズコミックス)☆☆☆ ミステリー作家殺人事件後編。関係者を集めて謎解きをする二郎・・・やってみたかったんだろうなぁ^^。なんだかんだ言っても、それに付き合う門馬班長が好き。不動産会社社長殺人事件編。たたき上げのおっさん刑事が、何の因果かワンコと京都へ出張する羽目に・・・イラつく気持ち、よ~~くわかります。珍道中で犯人と思しき影の薄い女の影が!(変な言い方)「あなた、私が見えるの?」って、怖~~~っ!意思=存在感なんだね。ある意味一番怖い話だった。
読了日:08月09日 著者:森本 梢子

デカワンコ 11 (クイーンズコミックス)デカワンコ 11 (クイーンズコミックス)☆☆☆ 女子高生転落死の謎編。警察より世間の評判の方が怖い。ワンコもやるじゃん。けど、世間は忘れっぽい。この手のずうずうしい奴はまた出てくるかも。ミステリー作家殺人事件前編。ワンコの動揺に気づくキリさん。なんだかんだ言ってこの二人・・・いいコンビ(ってことにしておこう)。生意気な二郎も結構キリさんに頼ってかわいい。さて、真犯人は?おまけはこち亀コラボ。笑える。改めて考えるとワンコって一巡査の両さんよりずっと偉いんだよね。
読了日:08月09日 著者:森本 梢子

諸星大二郎特選集 子供の情景 (ビッグコミックススペシャル)諸星大二郎特選集 子供の情景 (ビッグコミックススペシャル)☆☆☆ 不条理でダークだけど、どこか滑稽な諸星ワールド全開。『子供の王国』薬で大人になる事を拒否したクソガキどもの世界。ラストは意外とまとも。『猫パニック』些細なきっかけでドミノ倒しのように次々と大災害が・・・JRが国鉄だったころの作品だけど、全く古さを感じさせない。東京中が災害で大騒ぎの中、ケン坊だけが異空間にいるよう。暗い地下道をどこまで漂っていくのだろう?『地下鉄を降りて・・・』わかる!八重洲や新宿の地下道を歩いていると確かにそんな気分になる。ラストがちょっと、だけど。『マンハッタンの黒船』日米逆転のパロディ。カモン=井伊直弼。カシュー=勝海舟。リオ・サカモンド=坂本竜馬。こういう言葉遊び大好き^^。ラストが渋 い!『地獄の戦士』「マトリックス」と「マッドマックス」を足したような作品。良くあるコンセプトだけど、後味が悪いものは好きじゃない。ラストの『クー リング・オフ』笑える。今ちょっと評判の東京エレキテル連合のコントを連想した^^;。
読了日:08月08日 著者:諸星 大二郎

月光ホテル (Feelコミックスファンタジー)月光ホテル (Feelコミックスファンタジー)☆☆☆ 月明かりの下でしか現れない月光ホテルに呼ばれた菊之助。ホテルもお客様も普通でなかった!大正時代の浅草を舞台に、菊之助の周りで起こる不思議の数々5編。トンでも体験をしても動じない菊之助のキャラがいい。もっとも、うたた作品の登場人物はみんなそうだが。ラストの写真が意味深。もっと読みたい気分で終わってるのがもったいない。
読了日:08月07日 著者:吉川 うたた

坂本ですが? 1 (ビームコミックス)坂本ですが? 1 (ビームコミックス)☆ 評判のマンガなので、1巻だけ手に入れてみた。クールでカッコ良くて、クラスの女の子の憧れの坂本くん。やっかみ半分の男子に狙われてもサラッとかわす・・・というより、すべてが馬鹿馬鹿しいくらいのオーバーアクションで意味不明。今時のリアクションが大げさ過ぎる白々しいコントと同じテイスト。オチがなくてぜんっぜん笑えなかった。シュールなギャグは好みじゃない。ひとつも面白くなかったので、売却行き
読了日:08月06日 著者:佐野菜見

海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)☆☆☆ おばあちゃんの法事で金沢へ。いけずな親戚もいるけど、お姉ちゃん'sや十和子おばさんたちに愛されすずは幸せもの。金沢の町並みが美しい。鎌倉といい、古都を描きたくてこのマンガ描いているんじゃないだろうかと思うくらい背景に力が入っている。「地図にない場所」素敵な話。だけど、いかに人里離れたとはいえ、鎌倉であの広さだと固定資産税は?とかつい創造しちゃう(笑)世知辛い。すずにスポーツ推薦の話が!もうそんな時期なんだねぇ。悩むすず。悩みは選択肢があるからこその贅沢。贅沢に悩め!そして、地元に残って!
読了日:08月06日 著者:吉田 秋生

キルトS 5 (プリンセスコミックス)キルトS 5 (プリンセスコミックス)☆☆☆ 南との決着編。化け物同士の戦いの中でもおちゃらけできる千里・静コンビ最強。その千里を体を張って守る弁慶。またまた株が上昇。それに比べて相変わらず腰の引けてる太平。まぁこっちが普通か。鬼にになったキルト・・・戦い方で『エヴァ』を連想。ビジュアル的には『鬼のヒデトラ』を思い出した。またもや気になるところで続く。
読了日:08月05日 著者:高橋 美由紀

キルトS 4 (プリンセスコミックス)キルトS 4 (プリンセスコミックス)☆☆☆ 友達を信じきれなかった間島君。そっちのほうがショックだと思われ。でも、後半は挽回。かっこ良かった。必殺千里クッキーを受け取る弁慶・・・渋すぎる!!南の意外な正体。いい所で続き。
読了日:08月05日 著者:高橋 美由紀


キルトS 3 (プリンセスコミックス)キルトS 3 (プリンセスコミックス)☆☆☆ 間島の不安と恐怖に付け込む桐生。千里姉ちゃんや公平の不安が的中!?なかなかシリアスな展開で面白くなってきた。今回弁慶株急上昇。タイミングのいい所で現れるなぁ。
読了日:08月05日 著者:高橋 美由紀


キルトS 2 (プリンセスコミックス)キルトS 2 (プリンセスコミックス)☆☆☆ 今度の敵は「南」。弁慶は意外といい奴だった。千里姉ちゃんに惚れたか!?が、姉ちゃんのお菓子で瞬殺^^;。間島くん、ピンチ!
読了日:08月05日 著者:高橋 美由紀


キルトS 1 (プリンセスコミックス)キルトS 1 (プリンセスコミックス)☆☆☆ 惨殺事件のことを忘れ、高校に入学したキルトと龍二。相変わらずじゃれあう二人と蘇芳の怪しい動き。復讐にとらわれた一族に新たな敵が・・・。千里姉ちゃんと張り合う美人キャラ登場。二人並ぶと『やじきた』を思わせる最強コンビだ。個人的には男の子のバカキャラコンビより、こっちが主役で読みたいくらいお気に入り。さて、ゴリラキャラの意外な行動の訳は!?
読了日:08月05日 著者:高橋 美由紀

キルト 2 (ボニータコミックス)キルト 2 (ボニータコミックス)☆☆☆ 因果を背負っているのは龍二だけじゃなかった!陰陽、白黒のように表裏一体の関係。ラストがあっけなかったし、複線も回収されていないので続きは『S』で、ということのようで。クライマックスのえぐいシーンでさえ動じない千里姉ちゃんの肝っ玉の据わり具合がすばらしい。 読了日:08月05日 著者:高橋 美由紀


キルト 1 (ボニータコミックス)キルト 1 (ボニータコミックス)☆☆☆ 借り本返却のため再読。仲良し中学生二人が巻き込まれた猟奇殺人事件。それは彼らの前世からの因縁が原因だった!という、伝奇ホラー。この手の設定は大風呂敷広げれば広げるほど面白いんだけど、大事なのはどう収拾するか。まだまだ導入部。さてどうなりますことか・・・。それにしても、この方のマンガは相変わらず色気がないなぁ。いや、男の色気は充分あるんだけどね^^;
読了日:08月05日 著者:高橋 美由紀

チェンジリング (プチフラワーコミックス)チェンジリング (プチフラワーコミックス)☆☆☆☆ 再々・・・読。ストーリーにチェンジリング(取替え子)がどう関係するのかよくわからないけど、続編共々面白い。佐藤史生作品の中でもこのコンビはお気に入り。アシモフの『鋼鉄都市』のイライジャとダニールのコンビを思い起こす。シリーズ化してほしかった。「ネペンティス」に出てくる複合船は度々出てくるけど、元ネタはハインライン?「塵の天使」ギリシャ神話のヒュアキントスをモチーフにした作品。昔は怖いラストだと思ったけど、今はそれもありだな、と。自己愛が完結してのハッピーエンド。「オフィーリア探し」原付ミステリー
読了日:08月05日 著者:佐藤 史生

打天楽 (PFビッグコミックス 691)打天楽 (PFビッグコミックス 691)☆☆☆☆ 再々々読くらい。タイトル作「打楽天」は『ワンゼロ』番外編。何回読んでもよくわからない。クワンの見ている夢は太王母の世界か?アキラたちの世界の方なのか?どっち?道士が使い魔を取る檻って、ウィルスソフトみたいなもん?面白いんだけど、頭を使う話。再生メディアがテープなのが時代を感じさせる。 「ムーン・チャイルド」「楕円軌道ラプソディ」恋人との別れに耐えられず、彼のクローンを育てた月のカリスマ歌手と仕事に挫折して地球に逃げ帰った男の元さや話。SFとしてもクオリティも高い。
読了日:08月04日 著者:佐藤 史生
読書メーター


読書メーターまとめ(2014年7月28日~8月3日)

2014年08月04日 20時04分17秒 | 読書メーターまとめ

2014年7月28日 - 2014年8月3日の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2200ページ

督促OL 修行日記督促OL 修行日記
☆☆☆☆ 債権回収部署に回された新人OLの苦闘の日記。この方のコラムをどこかの雑誌で読んだ記憶がある。聞くだけでストレスフルな仕事の話なのに、自虐交じりの四コママンガと軽い文章なので楽しく読める。実体験に基づいているので、その言葉には実社会で即役立つスキルがいっぱい。変な教養本やハウツー本よりよっぽどサラリーマンのお役に立つのではないだろうか。へたれで気弱だった著者が今ではキャッチセールスをかわしたりだめんずの見極めが出来るようになったとか。人間、逆境に立たされると強くなるものです。
読了日:08月02日 著者:榎本 まみ

カンタレラ 12 (プリンセスコミックス)カンタレラ 12 (プリンセスコミックス)
☆☆ 『聖魔伝』をマイナーチェンジしたような作品。ファンタジー設定なのは重々承知なのだが、どうにもチェーザレが女々しくて許せなかった。絵は相変わらず麗しくて眼福。これでBL臭さがなければもっと好きになれるのだが・・・。10巻あたりまでは風呂敷広げて大丈夫か!?という感じだったが、この巻でバタバタ解決。打ち切りか?
読了日:08月01日 著者:氷栗 優

ヴァシュタール寓話 (ぶんか社コミックス)ヴァシュタール寓話 (ぶんか社コミックス)
☆☆ 叔母に引き取られたコンラディン少年は、日々の不満を物置小屋にいる“いたち”?に愚痴る。が、“いたち”だという“それ”は正体不明の謎の存在で・・・。コンラディンの世話係だったメイド・ジョアンナの目を通して語られる連作ホラー。“それ”の正体とは?明らかにはされないが、小説として残ることにより“それ”も存在し続けること匂わせるラストが良い。サキの短編『スレドニ・ヴィシュタール』(創元推理文庫『怪奇小説傑作集2』収録)がネタ元。第一話がそれに当たるのかな?ホラー苦手なので、原作にはイマイチ食指が動かない。
読了日:08月01日 著者:吉川 うたた

星降草子~夢みるゴシック日本編~ (プリンセスコミックス)星降草子~夢みるゴシック日本編~ (プリンセスコミックス)
☆☆☆ 『それは常世のレクイエム』に続くゴシックの日本編。こっちの方が面白かった。ドジさまはやっぱり日本の時代物が一番。天照大神から逃れて地上に降りた星の神の力を宿した群青と人の子との恋物語。そして、星の力の狙う千速のその後を描いた2編。普通の作家なら大風呂敷広げたファンタジーにしそうな設定を、さらりと短編にまとめたあたりがさすが。たとえ悲劇的なラストでも、ドジ様のキャラクターは無駄に恋に悶々としないので、読後感がすっきりしてて好き。
読了日:08月01日 著者:木原 敏江

女王の花 9 (フラワーコミックス)女王の花 9 (フラワーコミックス)
☆☆☆ 本当の曾国第一王子登場。亜姫と境遇が似てる。忠犬がべったりくっついてるところも。彼がもうちょっと前向きになって、亜姫と組んだら面白いことになりそう。一方、災害対策を任された亜姫。官僚機構の厚い壁にぶつかり悶々(わかる、わかる)。猿王子にヒントをもらい切り抜ける。宰相と亜姫の対決が見もの。痛快だった。が、王子ったら亜姫にマジ惚れしたみたいでヤバい!次の舞台は曾国か?またまた気になるな~。
読了日:08月01日 著者:和泉 かねよし

二の姫の物語 (フラワーコミックス)二の姫の物語 (フラワーコミックス)
☆☆☆☆ 登録忘れ。wikiによると『女王の花』の100年前の話だとか。どうりで似た様な名前が出てくると思った。てことは、青徹って青推と似の姫のしそんだったんだ。二の姫は臣籍に下って幸せになったけど、亜姫は果たして・・・
読了日:07月31日 著者:和泉 かねよし

ちはやふる(25) (BE LOVE KC)ちはやふる(25) (BE LOVE KC)
☆☆☆ 運命の名人戦、運命のクィーン戦。どちらも鬼気迫る接戦。原田先生は前巻に引き続きカッコよかった。先生の気迫に引き込まれて周防名人も成長。が、結果は予想通りというか、実力通りというか。3人(千早、新、太一)の未来に花を持たせた感あり。来年、挑戦するのは果たして新か?太一か?恋と名人位をかけた戦い・・・先が楽しみだな~。
読了日:07月31日 著者:末次 由紀

花咲ける青少年 特別編 5 (花とゆめCOMICSスペシャル)花咲ける青少年 特別編 5 (花とゆめCOMICSスペシャル)
☆☆☆☆ やっと、立人と花鹿のその後が読めた!あの能力をいつまで孤島に埋もれさすつもりだ!?と憤っていたので、立人のシャバ復帰に拍手。そこで問題になるのは、バーンズワースと倣一族、どっちをとるか?ってこと。ま、答えは決まってるけど。問題はどういう理由で?どんなふうに?な訳で、その点も満足。連載当時から20年。世界情勢も変化しているし、倣の未来はああいう形しかないだろうな。結果的にすべてがハリーの思惑通りに運んだことに・・・恐るべし!ハリー。オールキャストで、麗しのユージィンもたっぷり見れて本当の大団円♪
読了日:07月31日 著者:樹なつみ

鬼平犯科帳〈17〉特別長篇 鬼火 (文春文庫)鬼平犯科帳〈17〉特別長篇 鬼火 (文春文庫)
☆☆☆☆ 長編第2弾。15巻の雲竜剣よりミステリー色が強く面白かった。ちっぽけな居酒屋のオヤジ襲撃事件が大身の旗本までに及ぶ大事件へ・・・微かな手がかりを手探りで追っていく地道な捜査となかなか見えない全貌に緊迫感がある。最後の最後まで引っ張られた。が、悪の仕組みは意外とあっけなくて、そこは肩透かし。江戸時代のことゆえ、不祥事は即お取り潰しの対象だけど、自分のあずかり知らぬ事でだと何とも気の毒。権兵衛で始まり弥一郎で終わった始末。が、最初と最期で印象が違いすぎる。鬼平はやっぱり短編の方が面白い
読了日:07月31日 著者:池波 正太郎

鬼平犯科帳〈16〉 (文春文庫)鬼平犯科帳〈16〉 (文春文庫)
☆☆☆ ウサギ、前巻ではちょっとはデキル男になったと思ったのに、今回はただのデレル男だった(笑)。平蔵にまでのろけ話ができるところは意外と大物かも。平蔵の突込みに思わずニヤリ。忠吾が出てくるとシリアスな話もゆる~~くなって楽しい。松五郎、友五郎、浦部与力と久々なメンバーが再登場。松五郎が出てくると忠吾が絡んで滑稽。友五郎が出てくると、いつも切ない話だ。ラスト『霜夜』平蔵に抱きかかえられて死に行く池田又四郎・・・BL漫画にしたようなデカダンな構図だ^^。又四郎存外幸せ者だったかも。
読了日:07月28日 著者:池波 正太郎

読書メーター


読書メーターまとめ(2014年7月21日~7月27日)

2014年07月29日 18時11分57秒 | 読書メーターまとめ

2014年7月21日 - 2014年7月27日の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:608ページ

古事記 (まんがで読破)古事記 (まんがで読破)
☆ 高校生の研究レポートの形をとってるが、余計な解釈が多くて興ざめ。眉唾物の解説もあるので鵜呑みに出来ない。古典をわかりやすく、と言うこのシリーズのコンセプトに外れるのではないだろうか。そのまま素直に物語形式にマンガにした方が良かった。絵も綺麗だけど、ファンタジーもののマンガによくある絵柄なので、さらに嘘っぽく感じる。同じマンガなら石森章太郎のマンガ日本の古典シリーズ『古事記』の方が読める。
読了日:07月23日 著者:バラエティアートワークス



ミトコンドリアのちから (新潮文庫)ミトコンドリアのちから (新潮文庫)
☆☆☆ ミトコンドリアがいかに生命維持に深くかかわっているか、分子人類学で大きな役割を果たしたかを10章にわたり解説。ANPKとかヒドロキシルラジカルとか、頭痛がしてきそうな化け学系言葉と格闘しながら読了したが、言葉の方は全て頭の中をスルー。文系人間としては、化学・医学的な部分より、科学史・分子人類学的な章の方が興味深かった。酸素というものが、元々生命体の敵だったのという点が意外で面白い。生命が危ういバランスの上に成り立っていることを再確認。安易なサプリ摂取は危険。でも、安全なメタボ対策薬は欲しい・・・
読了日:07月23日 著者:瀬名 秀明,太田 成男

読書メーター


読書メーターまとめ(2014年7月14日~7月20日)

2014年07月21日 12時32分20秒 | 読書メーターまとめ

2014年7月14日 - 2014年7月20日の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:892ページ

鬼平犯科帳〈15〉特別長篇・雲竜剣 (文春文庫)鬼平犯科帳〈15〉特別長篇・雲竜剣 (文春文庫)
☆☆☆ 今回は初の長編。筋立てが入り組んでいて、短編にはない面白さがある。地理的な広がりもあって、平蔵はじめ配下の者たちは常陸へ藤沢へ丸子へとなかなか忙しい。こんなに同心や密偵がいたのかと思うほど、初登場の名前がいっぱい。今後、彼らがまた出てくれると面白い。レギュラー陣の兎忠はそろそろ年貢の納め時のようで。それにしても手の早いこと!辰蔵も必死?で頑張っているようだけど、父の背はまだ遠そう。でも、兎忠ともども徐々に成長しているようで嬉しい限り
読了日:07月18日 著者:池波 正太郎


明治失業忍法帖 5―じゃじゃ馬主君とリストラ忍者 (ボニータコミックスα)明治失業忍法帖 5―じゃじゃ馬主君とリストラ忍者 (ボニータコミックスα)
☆☆☆ や~~っと読了。相変わらず小理屈が多くて、読むのが面倒臭い。わくわくするマンガではないけど、ずっと読んでいけるのは、この面倒臭さが結構ツボだからかな。菊乃と清十郎の関係がちょっとづつ進展してるような、してないような・・・清十郎が何者だろうと、菊乃は気にしないと思うけどなぁ。おまけマンガ『冷蔵庫の中に象』完結。ハッピーエンドなのは良いとして、発端がウロ。また読み返さねば。『迷路迷走』初期作品?絵はこの頃の方が綺麗(今の方が個性的だけど)かも。話はイマイチだけど、理屈っぽいト書きは今と同じだ。
読了日:07月15日 著者:杉山 小弥花


金星樹―SF短篇集 (新潮コミック―Alice’s book)金星樹―SF短篇集 (新潮コミック―Alice’s book)
☆☆☆☆ 何度目かの再読。何回も読める名作。やっぱり『レギオン』が一番好きだ。『金星樹』(1978年作)に出てくるロケットのビジュアルがちょっと幼稚で時代を感じさせるのはご愛嬌。
読了日:07月14日 著者:佐藤 史生

読書メーター


読書メーターまとめ(2014年7月7日~7月13日)

2014年07月14日 21時06分36秒 | 読書メーターまとめ

2014年7月7日 - 2014年7月13日の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:380ページ

百人一首 新版 (まんがで読破)百人一首 新版 (まんがで読破)
☆☆ 百首の中から、恋、四季、別れ等、テーマ毎にいくつか選んで解説。読んだ人物と時代背景もわかり易く説明されているので、百人一首入門としては悪くはない。ただ、どうしても『うた恋い』と比べてしまう。歌の解釈、感動、キャラ立ち、どれを取っても『うた恋い』の方が上。例えば、儀同三司の母(高階貴子)が藤原道隆との恋を詠んだ「わすれじの」の歌。両方で取り上げられているが、面白さという点では『うた恋い』に軍配。歴史的正確さという点ではこれ。つまり全体に想像力が足りない。
読了日:07月07日 著者:バラエティアートワークス


罪と罰 (まんがで読破)罪と罰 (まんがで読破)
☆☆ 原作は昔々、高校の頃に読んだ記憶あり。なのでかなりウロだけど、ストーリー自体は原作に忠実に描かれている、と思う。が、ただそれだけ。表現力、登場人物の内面の深み、ストーリーの感動、どれも原作には到底及びもつかない。ここら辺がこのシリーズの限界か。何より主人公ラスコリニコフに同調できなかった。まぁ、これは自分が年取ったってのもあるかもしれない。同じマンガの『罪と罰』なら大島弓子の『ロジオンロマーヌイチ ラスコーリニコフ~罪と罰より~』の方がオススメ。ソーニャの描写が秀逸だった。これも実力か。
読了日:07月07日 著者:ドストエフスキー,バラエティアートワークス

読書メーター


読書メーターまとめ(2014年6月30日~7月6日)

2014年07月07日 20時57分00秒 | 読書メーターまとめ

2014年6月30日 - 2014年7月6日の読書メーター

読んだ本の数:4冊

読んだページ数:1001ページ

レンズが撮らえたF.ベアトの幕末レンズが撮らえたF.ベアトの幕末☆☆☆ 幕末(1863年ごろ~)来日したフェリーチェ・ベアトの写真集。先日みた『鹿鳴館秘蔵写真帖』と同じ写真もかなりあった。ちょんまげ姿の日本人や昔の宿場町などが多くあって、時代劇(鬼平にはまり中なので)の中に入り込んだ気分。永代橋や愛宕山神社からのパノラマ写真が壮観。広大な大名屋敷と瓦の波が果てしなく続く江戸の町並。当たり前の事だが、ビル一つない景色を見ると、本当に時代の流れを感ずる。ほとんどは楽しく見ていられるが、磔死体とさらし首のページにはショック!江戸のダークな一面を突きつけられた。読了日:07月05日 著者:小沢 健志

鬼平犯科帳〈14〉 (文春文庫)鬼平犯科帳〈14〉 (文春文庫)☆☆☆ 伊三次が~~~!!(涙)ショックで他の感想がぶっ飛びそうになった。粋でいなせな兄さんのイメージだっただけに、良い男が一人消えて寂しい(他の密偵はオヤジばかりだもんなぁ)。兎忠は良い奴だ。最初の『あごひげ三十両』人死が無いし、若年寄の堀田摂津守をへこます痛快さがいい。『尻毛の長衛門』名前見ただけで笑える。『浮世の顔』男はみんなケダモノよ、という話。ラストの『さむらい松五郎』がこの巻の一番。兎忠が関わると、何でこう話に滑稽味が出て来るのだろう。本格盗めの蜂蔵が無事だったのも良い。蜂蔵は伊三次の後釜?読了日:07月04日 著者:池波 正太郎

人間失格 (まんがで読破)人間失格 (まんがで読破)☆☆ 絶対挫折しそうな本なのでずっと敬遠してきたが、マンガなので何とか読めた。内向的で自我を出せない葉蔵が酒と女と麻薬に溺れ、転落していく話。予想はしてたけど、まぁ暗い!後味悪い!今後も原作は手に取ることはないだろう。主人公葉蔵はいろいろ考えすぎで、一言で言えば社会不適応症の「面倒臭い奴」。人間が理解できない恐怖というのは共感力の欠如としか思えない。こういう影のある破滅型人間は少女マンガの中なら美化できるが、現実では・・・読了日:07月01日 著者:太宰 治,バラエティアートワークス

鬼平犯科帳〈13〉 (文春文庫)鬼平犯科帳〈13〉 (文春文庫)☆☆☆☆ 『熱海みやげの宝物』湯治に出かけても盗賊に出会う平蔵。ヤボと知りつつ突っ込みたくなる確率(笑)。『殺しの波紋』『夜針の音松』『春雪』闇に落ちていく与力。妻を強姦した同心。金に目が眩んで妻の実家を売る旗本。ろくでもない侍ばかり。それに対して『墨つぼの孫八』や『一本眉』の盗賊の方が一本筋が通っている。この巻の一番はやっぱり『一本眉』。お互いの正体を知らない兎忠と一本眉のすれ違いが面白い。一年後、一本眉の親分が平蔵や兎忠とどんな出会いをするのか、楽しみ。読了日:07月01日 著者:池波 正太郎
読書メーター


読書メーターまとめ(2014年6月23日~6月29日)

2014年07月01日 20時45分19秒 | 読書メーターまとめ
2014年6月23日 - 2014年6月29日の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:796ページ

花咲ける青少年 特別編 4 (花とゆめCOMICSスペシャル)花咲ける青少年 特別編 4 (花とゆめCOMICSスペシャル)
☆☆☆ マハティ編完結。王となったマハティがひたすらカッコいい。王を尊敬し、よき第二婦人なろうとするセレイラの仄かな恋。裏切り者だと思った第一婦人の意外な素顔。三者三様の思いが良くまとまってる。ラストのナイジェラとベナジルが良い味出してる。後半は立人パパ編。立人の両親て、なんか想像できなかったのだけど、やっぱり掴めないキャラだった。ラストで倣劍がいみじくも語ったように、人間としての血肉が足りないような感じ。佳人薄命。倣東施おじさんは相変わらず。事業家としての出来はともかく、人間味があって憎めない
読了日:06月27日 著者:樹なつみ

鹿鳴館秘蔵写真帖―江戸城・寛永寺・増上寺・燈台・西国巡幸鹿鳴館秘蔵写真帖―江戸城・寛永寺・増上寺・燈台・西国巡幸
☆☆☆ タイトルから鹿鳴館の写真集かと思ったら、鹿鳴館に収蔵されていた写真集。明治初期に撮られた江戸城の写真が多く、今では想像も出来ないその威容に圧倒される。が、手入れがされてないのか、瓦や庭にはぺんぺん草が生え、白壁が所々剥げ落ちているのがもの哀しい。江戸の町並みが写されているものがあり、それが浮世絵そのもの。見てるだけで楽しい。図書館本。欲しいけど、高くて手が出ない。ちなみに、この写真集を含め鹿鳴館の調度は戦後GHQに接収され、これ以外はほとんど散逸してしまったとか。戦争に負けるって悲しい(涙)
読了日:06月27日 著者:

鬼平犯科帳〈12〉 (文春文庫)鬼平犯科帳〈12〉 (文春文庫)
☆☆☆ やっぱり一番面白いのは『密偵たちの宴』。昔の稼業が忘れられずに、つい悪戯心が起きて・・・平蔵にばれたと知ったときの密偵たちの顔を想像すると可笑しい。でも、金貸しの因業爺はそのまま?その点は『高杉道場・三羽烏』の念誉和尚の方が可愛い。『白蝮』はレズ話。ホモ話の『一本饂飩』には滑稽味と愛を感じたのだけど、オナベには何と手厳しい。時代劇という設定ってのもあるけど、女性描写にバイアスがかかってるよな~。『二人女房』軍兵衛再登場。弱いところが憎めなかったのに、マジメに強くなったら面白くないぞ。
読了日:06月26日 著者:池波 正太郎


読書メーター

読書メーターまとめ(2014年6月16日~6月22日)

2014年06月23日 17時21分25秒 | 読書メーターまとめ

2014年6月16日 - 2014年6月22日の読書メーター

読んだ本の数:5冊

読んだページ数:1847ページ

鬼平犯科帳〈11〉 (文春文庫)鬼平犯科帳〈11〉 (文春文庫)☆☆☆ ゲイの盗賊、食い放題の店で罪滅ぼしをする盗賊、自らの盗みの技を忘れられない老盗、ヘタレの同心等々、なんと個性豊かなキャラたち。悲喜こもごものバラエティが素晴らしい。10巻を越しても全く飽きない。「男色一本饂飩」兎忠にはとんだ災難。竹内武兵衛が某伝統芸能評論家と某ゲイタレントがミックスされて脳内で変換されてた。これまでで一番可笑しかった(笑)。「密告」お百が平蔵とのかかわりをちゃんと息子に話していれば避けられた悲劇かも、と思ってしまう。それだけに一層哀しい。読了日:06月22日 著者:池波 正太郎

不機嫌な子爵のみる夢は (ラズベリーブックス)不機嫌な子爵のみる夢は (ラズベリーブックス)☆☆☆ 登録し忘れ。細かいストーリーはウロだけど、面白かったのだけは覚えてる。安定のプリジャートン・シリーズ。読了日:06月22日 著者:ジュリア・クイン

鬼平犯科帳〈10〉 (文春文庫)鬼平犯科帳〈10〉 (文春文庫)☆☆☆ 今回は原点に返った感じ。マジメな盗賊改めの話が多かった。文五郎や長助、高松繁太郎は昔の罪の報いか、全員死亡。心底の悪人だったわけではないので一層哀れ。文五郎に比べ、同じように悪に引き込まれそうになった粂八は、随分贔屓されてる(笑)。ラスト、お熊婆さん再再登場で大活躍。お気に入りキャラなので、レギュラー出演は嬉しい限り。読了日:06月22日 著者:池波 正太郎

鬼平犯科帳〈9〉 (文春文庫)鬼平犯科帳〈9〉 (文春文庫)☆☆☆ おまさと五郎蔵がくっついた!今まで艶めいた雰囲気ゼロだったのにビックリ。幸薄いおまさが気の毒だと思っていたけど、ちと手ごろ過ぎのようなw?岸井とお静も祝言。二つのカップルがずっと幸せだと良いな。柴犬クマ、グッジョブ。あの謎の剣客の正体は何だったのだろう・・・?「狐雨」の天日狐といい、この巻は動物が大活躍。さらに痔持ちの泥棒とか、ホモの盗賊とか一風変わったキャラが多くて楽しい巻だった読了日:06月20日 著者:池波 正太郎

海賊とよばれた男 下海賊とよばれた男 下☆☆☆☆ 下巻は、朝鮮特需・高度経済成長の波に乗って会社が大きくなっていくサクセスストーリー。楽しく読めるが、日本の大手企業はほとんど同じようなものなのでそれほど意外性はない。それよりもGHQと戦い、メジャーに組した商売敵と戦い、石油統制に走る通産省と戦い、休む間もなく走り続ける鐵造の反骨精神に感銘を受ける。この点、通産省の業界再編に逆らい続けた本田宗一郎と通ずるものを感じた。ただ、鐵造を美化するだけではなく、業界のゲリラのような国岡商店を目の上のタンコブだと思っていた既存の企業から視点も欲しかった。
ハイライトはやはり日章丸事件。イラン石油を買い付けるための丁々発止のやり取りが面白い。中でもイギリス海軍の目をかいくぐる新田船長がお気に入り。イメージは『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長。読中、ヤマトの主題歌が脳内を駆け巡って仕方がなかった。
鐵造(佐三)が心血を注いだ徳山製油所も今年3月で操業終了。隔世の感がある。「石油の一滴は血の一滴」、なんだけど石油コンビナートといえば、公害の元凶だった時代もあった。そういうダークな部分はすべてスルー。完全に小説(フィクション)だと思えば、気持ちよく面白く読めたが、なまじモデルがあるだけに突っ込みを入れたくなってしまう。 読了日:06月18日 著者:百田 尚樹
読書メーター