漫トラ日記

現実生活空間&脳内妄想空間を日々マンガに浸食される主婦の怠惰な日常

参考資料:いろは歌留多

2007年08月30日 21時14分36秒 | マンガ
「マンガいろはカルタ」募集中!!の記事の参考資料として設けました

普通のいろはカルタの諺では全部思いつかないと思うので
それにこだわらず書き出しました
他にもあります。
それにはここを参照→ことわざ一覧
またはみんなのことわざ辞典

 犬も歩けば棒にあたる
   医者の不養生
   一寸の虫にも五分の魂
   急がば回れ 
   言わぬが花

 論より証拠
   論語読みの論語知らず

 花より団子
   早起きは三文の得
   掃き溜めに鶴
   
 二度あることは三度ある 
   憎まれっ子世にはばかる
   二兎を追う者は一兎を得ず
   逃がした魚は大きい
     
 骨折り損のくたびれ儲け 
   仏の顔も三度
   惚れたが因果
   仏作って魂炒れず
  
 屁をひって尻つぼめる
   下手は上手のもと
   へそでお茶を沸かす
   下手な考え休むに似たり
   
 年寄りの冷や水
   捕らぬ狸の皮算用 
   時は金なり
   毒を食らわば皿まで
   所変われば品変わる
         
 ちり積もって山となる
   提灯に釣鐘
   竹馬の友
   
 律義者の子沢山
   良薬は口に苦し
   李下の冠
   両手に花

 盗人の昼寝
   盗人を見て縄をなう
   糠に釘
   濡れ手で粟

 類は友を呼ぶ
   るりもはりも照らせば光る 
   
 恩を仇で返す
   老いては子に従う
        
 笑う角には福来る 
   割れ鍋にとじ蓋
   わが身をつねって人に痛さを知れ
   災い転じて福となす
   
 かったいのかさ恨み
   枯れ木も山の賑わい
   蛙のつらに水
   風が吹けば桶屋が儲かる
   河童の川流れ
   金持ち喧嘩せず

 よしのずいから天井のぞく
   夜目遠目笠の内
   宵越しの金は持たぬ

 旅は道連れ
   立つとり後を濁さず
   立て板に水
   旅の恥はかき捨て
   蓼食う虫も好き好き

 礼も過ぎれば無礼になる
   れう薬(良薬)口に苦し

 総領の甚六
   袖刷り合うも他生の縁

 鶴の一声 
   月夜に釜を抜く
   爪に火をともす   

 猫に小判
   念には念をつがへ
   寝耳に水
   猫をかぶる
   猫も杓子も
   
 鳴く面を蜂がさす
   七転び八起き
   習わぬ経は読めぬ
   無い袖は触れぬ
   名は体を現す

 楽あれば苦あり
   来年のことを言えば鬼が笑う

 無理を言えば道理が引っ込む
   昔取った杵柄
   無芸大食

 嘘から出たまこと
   馬の耳に念仏
   氏より育ち
   烏合の衆
   うどの大木
   魚心あれば水心
   
 芋の煮えたもご存知なく 
   炒り豆に花が咲く
   いわしの頭も信心から
 
 のどもと過ぎれば熱さ忘るる
   残り物には福がある
   能ある鷹は爪を隠す

 同じ穴のむじな  
   鬼に金棒
   鬼も十八
   女心と秋の空
   親の心子知らず

 腐っても鯛
   臭いものに蓋
   口は災いのもと
  
 安物買いの銭失い 
   病は気から 
   矢も盾もたまらず
   闇夜の鉄砲
   焼け石の水
   
 蒔かぬ種は生えぬ 
   負けるが勝ち
   待てば海路の日和あり
   馬子にも衣装
   
 芸は身を助ける
   けがの功名
   
 武士に二言は無い
   武士は食わねど高楊枝
   風前の灯
   覆水盆に返らず

 子は三界の首枷
   後悔先に立たず
   弘法も筆の誤り
   紺屋の白袴
   恋は思案の他

 江戸の仇を長崎で討つ
   得手に帆をあげる
   江戸っ子は五月の鯉の吹流し
   海老で鯛を釣る

 出る杭は打たれる
   亭主の好きな赤烏帽子

 頭かくして尻かくさず
   雨降って地固まる
   阿呆につける薬は無い
   秋茄子は嫁に食わすな
   案ずるより生むが易し

 猿も木から落ちる
   三人寄れば文殊の知恵
   さわらぬ神にたたりなし
   塞翁が馬

 聞いて極楽見て地獄
   窮鼠猫を噛む
   聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

 油断大敵
   幽霊の浜風

 目の上のこぶ
   目は口ほどにものを言う
   名物に美味いものなし

 身から出た錆
   三日坊主
   ミイラ取りがミイラになる

 知らぬが仏
   親しき仲にも礼儀あり
   蛇の道は蛇
   釈迦に説法

 縁は異なもの
   縁の下の力持ち

 貧乏暇なし
   人の振り見て我が振り直せ
   ひょうたんから駒
   火の無い所に煙は立たず

 門前の小僧習わぬ経を読む
   桃栗三年柿八年
   餅は餅屋

 背に腹はかえられぬ

 好きこそ物の上手なれ
   すっぽんとお月様
   すずめ百まで踊り忘れず
   すずめの涙

 京の夢大阪の夢
   京に田舎あり

ぶ~ば~ちゃんからの返却箱

2007年08月28日 18時30分38秒 | マンガ
ぶ~ば~ちゃんにお貸しした『エマ』が返って来ました

「エマ」をお貸しする前に、
ぶ~ば~ちゃんから、「ハーレクイン、いらない?」と聞かれていたので
くれる物は何でも遠慮しない夜のこと!
勿論、「頂戴~~!」と、お答えいたしましたとも!
返却箱のついでに入れてもらいました

 
そしたら、何と9冊も!
ヒストリカル・シリーズ好きなんだよね~~!
しかも、みんな剣と騎士の物語だわ~~
!!
もう、中世ヨーロッパにトリップよ~~


そして、そして、箱の隅にチラッと見えた黄色と黒の縞模様!
何と!トラッキーじゃないの~~!?

きゃ~~~!!!
嬉しいわ~~~!!!
ぶ~ば~ちゃん、夜の好みを判ってる~~!
ハーレクインの方は入ってくるの判っていたけど、これは嬉しいサプライズ!
ありがとうね~~、ぶ~ば~ちゃん!

最後に、箱の底に一冊の雑誌が。。。??
それが写真の右側、「いきいき」
プププ。。。ぶ~ば~ちゃんのところで、「いきいき」って何?って
夜がしつこく聞いたもんだから、現物を入れてくれたのね~~

表紙に“50代からの生きかた・暮らし方応援雑誌”とある!
まさに、夜もそうだ~~!!
さらに、目次には「さあ、これからというときに 親の介護!?」と。。。
うわ~~!身につまされるテーマだわ~~
あとで、よく読んで見なくちゃ~~!


その後、実家(近所)の母から電話があって。。。
「テレビが壊れた!」だって~~!?
2~3日前、大きな音がしてテレビが一時映らなくなったんだけど
その後治ったからって使っていたら、やっぱりダメだったらしい。。。

何で、こう次々壊れる!?
どこかの陰謀じゃぁないか~!?
どうせ壊れるなら、一緒に壊れりゃ~~いいものを!!


買い換えなきゃダメだってことで、一緒に秋葉原へ。。。
ウチのババ様が気に入ったのは、私が買ったアクオスより新型の奴
お値段。。。値切っても¥160,000!!!だって~~~!!
当然予算オーバーだけど、
ババ様はデザインにこだわるタイプなんだよね~~
価格.comで買えば2~3万は安くなるのに、
そういうのはどうもダメな人なのよ。。。
まぁ、私がお金出すんじゃないからいいけどね~~


ババ様のお買い物が終わって、家に帰って来たら
猫展で買った作家さんからはがきが来てた

ふふふ。。。この方のイラストはトラッキーみたいで気に入ってるのよね~
ぶ~ば~ちゃんからもトラッキーを頂いたし。。。
これは、今日のタイガースが勝つ!!と言うお告げか~~!!?

森秀樹『墨攻』(原作・酒見賢一)

2007年08月27日 15時11分19秒 | マンガ
森秀樹『墨攻』(原作・酒見賢一)全11巻
これもくまさんからお借りしたもの
簡単なストーリーもそちらに紹介されているので、参照を。。。

さて、原作者の酒見賢一さん
残念ながら小説の「墨攻」は読んだことが無いのですが
デビュー作の「後宮小説」は読みました
第1回ファンタジーノベル賞を取っただけあって、とても面白かった!
アニメ化もされてます(未見なの、残念!)
13歳の少女銀河が皇太子の後宮に入って
セックスのノウハウを学ぶんだけど、実際のHシーンは一回だけ!
ちょっと、いや大分Hで、そして切ない純愛物語です

あ、話が横道にそれましたが
そんな酒見さん原作なんで読む前から期待値が高かったんですが
それに違わず面白かった!

しかし、主人公の革離(かくり)がつるっぱげでどんぐり眼でヒゲもじゃの小男!
そして、2巻で額に大怪我をして、
以来、まるで中年になった写楽保介!(「三つ目がとおる」)
まぁ、美しくないこと!
最初の20ページくらいまで、とても彼が主人公とは思えなかったわ~
それでも、だんだん慣れて来るのか
革離がカッコよく見えてくるから不思議です~!

さて、タイトルにもなっている“墨家”
マンガの中に、
荒れ狂う戦国の世において反戦主義の一派、それが墨家の男たちだった
墨子(B.C.480~390ころ)の志を継ぎ、
彼らは戦争は殺人行為で人として最大の不義だと主張する
墨子教壇の活躍は城邑防衛線に限られていた
編み出した戦術もすべて「守ること」もにである
ほとんど無報酬で、足から頭のてっぺんまですり減らしてでも他人に奉仕する
刻苦勤労の人たちあったと伝えられている

との説明があるんですが
こんな愛他精神に満ちた思想が古代中国にほんとにあったのかいな???
著者の脚色じゃないの~?と疑ったのが本当の所

そこでwikiで調べて見ました~
確かに戦国時代に儒家と並ぶほど栄えた思想と書いてある
しかも、秦の統一と共に滅びた所もマンガと同じ
その思想内容は
1.兼愛→ 公平に人を愛す。人間愛
2.非攻→ 専守防衛
3.尚賢→ 貴賎を問わぬ人材登用
4.尚同→ 社会の価値基準の統一
5.節用→ 読んで字の如し、節約のこと
6.節葬→ 華美な葬式の自粛(儒家と反対)
7.非命→ 人間の努力で運命を変える
8.非楽→ 享楽的な音楽の否定
9.天志→ 天の意思に沿って、正義をなす
10.明鬼→ 鬼神による信賞必罰を信ずる
と言うこと

8~10以外は現代にも通ずる考え方だと思います
2000年以上も前にこんな現代的な考え方の思想が大流行したとは!?
さすが中国!奥が深いです

墨家は一時は儒家をもしのぐほどの勢力と結束力を誇ったらしいんですが
秦の焚書坑儒で殉教するものが多かったとも考えられ
その後、姿を消して行きました
(中国的こころ>墨子)
また、墨子の思想は「防御」から出発した弱者のための思想であり
秦の統一後は保守的な儒家の思想と違って、弾圧を受けやすかったのかもしれません

でもまぁ、この本はこんな小難しいことを知らなくても充分楽しめる娯楽作品になってます
ラストもちゃんと幸せに終わっている所がグーです!

最近借りて読んだ漫画②

2007年08月26日 20時12分39秒 | マンガ
またまた、人にお借りして読んだマンガの数々です~

塔野藻裳『陽の草原の物語』(原作・黒住格)

 トミーさんにお借りしました
詳しいことは、トミーさんのブログにもあるので省きますが
ヤマト王権が勢力を伸ばしていく時代を背景に
地方の小さな村(月の輪村)の首長の孫、稲速の成長と村の運命を綴った物語です

完全フィクションなんだけど、
稲速たちの住む“月の輪”村の名は
岡山県に実在する月の輪古墳(その映像)から取った名前のようです
そして、月の輪村と小競り合いを繰り返す村の名前が“真吉備”
そこで、主人公稲速の名を検索したら、
同じく岡山県の吉備津神社の祭神に“稲速別”という名前を見つけました

マンガにはそんなことは一言も書いてないけど、どうやら舞台は吉備の国と考えて間違い無さそうです
すると、“陽の草原”とは岡山平野のことかな。。。?
ちなみに、村長の意宇(おう)の名を検索したら、
島根県(出雲の国)に意宇郡という所がありました

こう言うことを色々考え合わせると、歴史的にはとっても興味深い物語なんだけど
何しろ古代日本の固有名詞はややこしくて苦手!
結局、ストーリーだけを楽しみました~
ただ、これを読んだのが一ノ関さんを読んだあとなのが不味かった!
。。。。。。差が付くんだよなぁ。。。絵に
でも、吉田秋生さん風で結構好きな絵柄です


諸星大二郎『無面目・太公望伝』
これはくまさんにお借りしました
これもくまさんがアップしているので、詳しいことは省きます

「無面目」は混沌の話です
では“混沌”とは何?
中国神話では、天地開闢の時代に生きていたとされる怪物の名前です
さて、その本当の姿は?というと。。。
wikiに因れば
犬のような姿で長い毛が生えており、爪の無い脚は熊に似ていて、
善人を忌み嫌い、悪人に媚びるとか、
頭に目、鼻、耳、口の七孔が無く、脚が六本と六枚の翼が生えた姿で現される場合もある

と、書かれている!
要はバケモノじゃん~~!
でも、マンガではすっきりした良い男の顔に変えられた“混沌”
美人の奥さんももらったし、意外と幸せ物じゃない~~?!

もう一つ、「混沌、七孔に死す」という言葉について。。。
これはくまさんも書いている通り、
南海と北海の神様が混沌のもてなしに感激して、その恩に報いるために、
混沌に目・鼻・耳・口の七つの穴を穿ったら、混沌は死んでしまった

という荘子の寓話の一節なんです
ちなみに、この“大きなお世話”な神様の名前は南が“倏(しゅく)”、北の方が“忽(こつ)”
二つ合わせて“倏忽(しゅくこつ)”という言葉があって
“たちまち”とか、“あっという間”という意味になります

マンガでは、新たに入ってくる情報に振り回されて死んでしまった“混沌”。。。
情報に振り回されている現代の私たちも、“混沌”と同じような状況にあるのではないでしょうか?


「太公望伝」
周の文王に見出されるまでの太公望のアイデンティティ発見の旅、
自由への希求の旅の物語と言っていいかもしれません
まぁ、自分を見出すのに70年も掛かったのか?と言われそうですが。。。

太公望が出てくるマンガで思い出すのは藤崎竜さんの「封神演義」
ここの太公望は若くてカッコ良いんだよね
でもやっぱり、太公望のイメージは諸星版みたいな白ヒゲのおじいさんだよなぁ~
そう言えば、他にも太公望の出てくるマンガって、あったかしら~?

ところで、このマンガでも描かれているけど
貧乏のあまり奥さんに逃げられた太公望。。。
これが「覆水盆に帰らず」の語源とは知りませんでした(無知だ~!)。。。
太公望が偉くなった時、別れた奥さんが復縁を申し込んで来たけど
彼は水を張ったお盆をひっくり返して“覆水盆に帰らず”と言ったそうです
まぁ、当然やね~~



桃川春日子『西の善き魔女』(原作・荻原規子)①~⑥
これも、くまさんからお借りしました
原作がメチャメチャ面白かったんで、前から読みたかったんです

絵は可愛い感じで嫌いではないです
ちょっと、今時のアニメっぽい所が鼻につきますが。。。
(だって、夜は昔マンガで育っているから~

かなり忠実に漫画化されてて、そこは好感が持てます
ただ、やっぱり原作の方が感動するかな~~。。。

今、原作の2/3くらいの所まで来ています
初版が2004年ですから、完結までにはもう2~3年掛かりそうですね

一ノ関圭『茶箱広重』

2007年08月23日 20時24分12秒 | マンガ
全然名前もマンガも知らない作家さんだったんですが
あまりにトミーさんが絶賛されるので、興味を持って今回貸していただきました

  

左から、
昭和55年6月1日発行の初版『らんぷの下』(B6版)
  表題作のほか「だんぶりの家」
           「女傑往来」
           「すがの幸福」
           「ドライフラワー」収録

2000年6月10日発行の初版『らんぷの下』(文庫版)
  こちらには、B6版に収録されている作品と合わせて
           「裸のお百」
           「塞雷」
           「女傑走る」が収録されています
        
1992年3月10日発行の初版『茶箱広重』
  表題作の他、「縦走路」
           「黒まんとの死」
           「俺が愛した女」
           「陽炎街」
           「ほっぺたの時間」
           「水茎」
           「舞茸」(原作・白土三平)収録

トミーさんの記事をちゃんと読んでなかったので
最初この表紙絵を見たとき、貸本時代に活躍したふる~い作家さんかと思いました
画像が小さくて良くわからないと思いますが、
白土三平と小島剛夕を足した雰囲気で
その上、彼らを3倍したくらい絵が上手です!!

←「らんぷの下」 ←「茶箱広重」

1975年ビッグコミック掲載(そして、ビッグコミック賞受賞)の、この「らんぷの下」がデビュー作だそうですが
とても新人とは思えない筆力です!
で、wikiで調べたら1950年生まれ、何と!東京芸大油絵科卒!
芸大卒でもビックリなのに、あの難関油絵科~!?
上手いはずだわ~。。。すばらしいデッサン力です!
しかも、女性!と知って、二度ビックリ!
描線が力強くて読んだだけではとても女性とは思わなかったんですが
女性の登場人物が柔らかい感じだし
上のヒロインが襲われるシーンなんかも男性作家にありがちないやらしさを感じさせない所が
ああ、やっぱり女の人が書いてるんだな~と、妙に納得しました

芸大出にビックリして絵のことばかり褒めてしまいましたが
ストーリーもすばらしいです!
絵の勉強をしていたせいか、絵画にまつわる話が多いし、
またそっちの方面の題材の方が、話が断然面白い!

「らんぷの下」青木繁(代表作「海の幸」)を超えようとして
ついに果たせなかった男の話(「アマデウス」のように)だし
「裸のお百」は近代洋画の黎明期にヌードモデルを務めた女性の話
絵ではないけど「水茎」は無学な嫁が一から字を教わりながら
目の見えなくなった舅の滝沢馬琴の代筆をして「南総里見八犬伝」を完成させた話とか、
歴史に絡めながら、その狭間で苦悩し力強く生きる人間を等身大のまま淡々と描いているのです
しかし、それを一ノ関さんのリアルな絵で表現されると
そのストーリーが更に一層真実味を帯びて迫ってくるのです!

さて、その中でも秀逸なのが「茶箱広重」!
“広重”と言えば、『東海道五十三次』で有名な安藤広重のことしか思い浮かばず
何代も“広重”の名が続いたことすら知らなかったんですが
“茶箱広重”とはその弟子の2代目広重のことなのです

話は初代広重の死から始まります
広重晩年のヒット作「名所江戸百景」を完成させたい版元の思惑から
弟子の鎮平(33歳)が2代目に抜擢され、娘のおかや(12歳)と祝言を挙げることになります
しかし、マジメなだけが取り柄で先代の天才の無い鎮平(重宜)は
兄弟弟子の嫉妬、(マンガの中では名ばかりの)幼な妻おかやとのすれ違い
まだ若くして後家となった姑のお崑との確執
ついに家を出て、横浜で輸出用のお茶の箱に張る絵を描くようになる
そして、その茶箱の絵がヨーロッパに衝撃を与えたと言う所で、話が終わります


天才広重の跡を継いだ鎮平の苦悩。。。
あまりにも輝きを放つ天才の後ろで、その才能を正当に評価してもらえない男の苦悩が
無口な男という設定の鎮平のセリフではなく、
例えば兄弟弟子たちの噂話、
商売優先の版元との関係で見せる鎮平の目、汗一つで表現されているのです!
う~~ん!すごい表現力!

そして、気ままかってに育った幼な妻おかやのわがまま、
若後家のお崑の女としての葛藤。。。
狭い家の中の複雑な人間関係が行き詰って爆発した時
鎮平は家を出、そして“広重”の名前から開放されるのです
その時初めて、彼は“広重”ではなく“重宜”となることが出来たのでしょう!

しかし、この作品のキーパーソンは若後家のお崑です
作中、彼女は幼い娘を思いやり年の離れた夫から遠ざけます
そして、奥向きの仕事を夫の生前と変わらず続けていくのです
娘が年頃になってもずっと。。。

何故か?
ラストの方の彼女の独白でそれが明らかになりますが
一ノ関さん、女の情念を描かせると上手いですねぇ。。。
でも、「すがの幸福」もそうなんですが
一人寝の女の情念を上手く表現して、しかもべたついた感じがしません
描き手が女だからって言うんじゃなくて
描く対称に対する、冷めた(でも冷たいわけじゃない)目があるからなんじゃないかと思います
モデルに対する画家のような。。。
ふふふ。。。どうしても、芸大が頭にこびりついて離れないようです


ところで、この『茶箱広重』
どこまでが史実で、どこまでが作者のフィクションなのか
ちょっと調べてみました
しかし、検索してもヒットするのはこの作品ばかり。。。
あってもこの作品に語られている以上のことは書いてありませんでした
一番詳しかったのはwikiの歌川広重<広重の襲名者>の項
初代の養女お辰(16歳)と結婚したがのち、慶応元年妻22歳の時、離縁となっている。
その後、しばしば横浜に往復して、
外国貿易が次第に盛んになっている時期に、
茶箱廣重の名で外人間に重宝がられたという

とあります
どうやら、結婚したのはおかやじゃなくてお辰16歳だったようですね

そして、茶箱の薀蓄
幕末、横浜開港したころ、ここから輸出される主要品目であったお茶
そのお茶を入れる箱にステータスをつけるために
(パッケージにこだわるのは100年の昔から変わらないね!
錦絵を張ったそうなんだけど
重宜がその絵を描いて生活していたわけです
そして、茶箱のパッケージになっていた、その美しい浮世絵版画に衝撃を受けたヨーロッパ人が
茶箱の錦絵や輸出用の陶器包んでいた浮世絵を収集するようになり、
ジャポネズムブーム、印象派へ影響を与えるようになったわけです

家族を失い、家を出て孤独な道を歩んだ2代目広重。。。
普通だったら、歴史の波のなかで名も遺さず死んで行ったかもしれないのに
その生きた証拠がこんな大きな影響を与えたとは!
もしかして、離縁をせず江戸で名所百景のような仕事だけしていたら
幸せに死ねたかもしれないけど
世界に名を残すようなことにはならなかったかもしれません。。。
人生とは、歴史とは判らないものです


そう言えば、なごいくさんのホームページなごいく温泉に行って
一ノ関作品があるか見てみたら。。。無いじゃありませんか~~!
これは、絶対温泉入りの作品ですわよ~!なごいくさ~ん!




最近借りて読んだマンガ

2007年08月21日 13時28分33秒 | マンガ
今回タレゾーさんからお借りしたマンガの感想をまとめてアップ~
(だって、新しいマンガを早く読みたいんだもの~


道原かつみ『銀河英雄伝説』①~⑪&『外伝・黄金の翼』
今回の箱のメインはこれ!
ずっと、未完だったんで読むのを躊躇していたんだけど
最近愛憎版が出てまた話題に上っているので、我慢しきれず今回お借りすることに。。。
で!読んでみて、面白い~!
(そりゃ~、田中芳樹と道原さんのコンビだもん、レベルは保障つきだよね!)
全11巻一気読みでした!
だけど、やっぱり続きが気になって、気になって。。。。。。哀しいよ~~!!

構成力の緻密さ!メカデザインの正確さ!スピーディーなコマ運び!登場人物の麗しさ!
どれをとってもすばらしい
こりゃ~男女共に萌えるやね~~

まぁまぁ!ラインハルト様の麗しいこと!
そして、軍事の天才!
きっと、モデルはアレクサンダー大王なんだろうな~。。。

ケイさんがあつ~く語ってくれたキルヒアスはラインハルト一筋!
忠臣というより忠犬?
良い人過ぎるわ~~
だから、早死するのか!?

しかし、この二人シスコンの上ホモチック!
私は今一萌えんです~~
(ケイさん良かったね!ライバルが減って

私が気に入ったのはロイエンタール
プレイボーイのクセに女に冷たい良い男は私のツボ!
(でも、私は決してM女では無いわよ~!
もし、彼に愛する人が出来たら一途になりそうな予感が。。。
そこがいいのですよ~

唯一気になったのが、貴族連中のコスチューム
宇宙船の飛ぶ時代に、大時代なロココ朝貴族のいでたち。。。
あまりにミスマッチで笑えたわ~~

それにしても、続きが気になるな~~
小説の方で我慢しようかしら。。。


及川七生『月夜烏草紙』全6巻
文明開化間もない明治期の東京が舞台。
女学生の千鶴と、彼女の周りに出没する美しい妖、紫紅と若葉の周りで起こる数々の事件。


前田珠子さんの「破妖の剣」シリーズと設定が似てます
(最近そういう設定のファンタジーが多いね~)
中々面白かった
でも、後半は千鶴を巡る恋愛模様になっていくんだけど、そのラストがね~。。。
今一期待はずれだったわ~~
話の流れからすると仕方ないのかな~。。。


緑川ゆき『夏目友人帳』①~③
人に見えないモノが見える高校生、夏目。
幼い時からそれで苦労して来たけど、最近は妖怪に追われる日々
それは、祖母レイコの遺した友人帳のせいだった!
夏目は招き猫に封じられていた妖怪、ニャンコ先生とともに
友人帳に封じられていた妖怪たちの名前を返す事にするが。。。


「百鬼夜行抄」ほどミステリアスな雰囲気は無いけど
妖怪モノとして文句無く面白いです
自分の能力のせいで人嫌い、妖怪嫌いになりかけていた夏目が
妖怪たちと関わることで、妖怪と分かり合えないまでも
同じ心、その存在を認め合うことが出来るようになっていく。。。
そして、それは人間にも同じことが言えるのだと気付いていくのです

これは買いの作品です!
 

『緋色の椅子』全3巻
ストーリーはすずめのお宿に詳しいのでパス
最初、悪人だと思った人物がそうでもなかったり
ヒーローが決して万能でもないし、
緑川さんの描くキャラは複雑な多面体のようです
それがストーリーをとてもミステリアスにしてます


市川ジュン『天の黒 地の紅 海の青』
戦中から戦後にかけての時代、自立していく女たちの物語
市川さんお得意の分野です


楠圭&大橋薫『戦国月夜』全2巻
 高校生正義は前世の呪いを受け怨霊に教われる日々
座敷わらしの婆と土地神野槌の協力で、怨霊たちを退けていたが。。。

まぁそこそこ面白かった、と言う所でしょうか。。。
それより、大橋薫さんて名前を初めて見たんだけど
楠さんと双子の姉妹なんですってね!?
そっちの方が興味深かった



最近買って読んだマンガ

2007年08月21日 13時27分04秒 | マンガ
最近マンガのレビューをアップしてないな~、と思って振り返ってみたら
一ヶ月も記事にしてなかった!
これじゃ~、タイトルが泣くと言うもの!
(そういや、タイガースの話題もアップしてないな~。。。)

だけど、マンガを読んでなかったわけじゃなくて(そんなことは有り得ない!
読みふけっていて自分のブログのレビューも
みんなのブログへもコメもをサボっていたつ~のが本当の所

更に今もトミーさんくまさんからも新しいマンガをお借りして、
またまた読みふけりそうなんで
忘れないうちにこの一ヶ月間で読んだマンガを簡略アップで~す


乃木坂太郎『医龍』⑭
 霧島の手術が始まった。しかも野口教授の見守る中で。。。
 異様な緊張の走るオペの中で霧島は過去に思いをはせる。
 そこで、彼が見出したものは。。。?


嫌な奴だと思っていた霧島センセがとても人間らしく見える巻です
それに対して、朝田や野口教授は野獣だと。。。
朝田の傍若無人振りは確かに野性的だけど、野口教授は野獣じゃなくて妖怪だわ~
オペを見守る野口教授、怖いよ~~~
 

荒川弘『鋼の錬金術師』⑰
 ブリッグス要塞に地下からホムンクルスが侵入!
 ホムンクルスを戦闘不能にし、地下道を調査したエドワードたちは
 この国に関わる新たな秘密を知ることとなる。。。


また一つ謎が明らかにされました
しかし、前の方がかなりウロでどこがどう繋がっているのか。。。?
一度全部読み返さないと!


藤田和日郎『邪眼は月輪(がちりん)に飛ぶ』
 見られた生き物はみんな死ぬと言う、邪眼を持ったふくろうが現れる。
 それを退治しようとした猟師と巫女。
 しかし、ふくろうは傷ついたものの後一歩と言う所で失敗し、
 巫女は死に猟師は深手を負ってしまう。
 その時、謎の軍隊が現れ、傷ついたふくろうを連れ去ってしまう。。。
 そして13年後、東京の空に再び邪眼が舞い降りた!


「むかしむかし、~~~おったのじゃ」で始まる日本昔話風のナレーションで
時代劇ファンタジーと思いきや
いきなり近代兵器とヘリコプターが現れ、そして現代の東京へ!
導入部から魅せます
邪眼を持つふくろうとそれを倒そうとする人間との戦い
雰囲気は『うしおととら』に似てるけど、
もっと洗練されてて、しかも短い分中身が濃い!
充実感のある一冊です
ラストが良いです!
シリーズ化したら、面白いのに。。。


吉川うたた『すっくと狐-数珠掛抄録-』③
 南の国の王位継承争いに巻き込まれた数珠掛稲荷の冒険、2巻目

面白いんだけど、本編と違って少々色気が足りない
次の巻くらいに終わりそう


今市子『砂の上の楽園』
 暗殺を命じられた男が砂漠でであったのは。。。?

私好みのファンタジー(?)です
ネタはありがちだけど、今市子さんの絵だから許す!
同時収録されてる作品は、『百鬼夜行抄』の雰囲気


絵夢羅『WジュリエットⅡ』①
 一緒に暮らし始めたマコトと糸
 相変わらずのラブラブモード
 しかし、マコトが売れっ子になるにつれて、すれ違いの多くなる二人
 そんな時、糸にもチャンスが!


最初のシリーズより設定が自然な分、こっちの方が面白い!
絵も上手くなったしね
続きが楽しみです~


山内直美『なんて素敵にジャパネスク 人妻偏』④
 相変わらずのぶっ飛び瑠璃姫だけど
 血筋は確かだから子供が出来れば勢力図が大きく変わる可能性が!
 それが周囲の色々な思惑を呼び。。。
 そして、帥の宮の目的は?!



後藤星『雲上楼閣奇談』①~③
 雨乞いの代償として仙人へのささげ物として人身御供にされたかすみ
 心優しき仙人、三日月は彼女を元の村に帰そうとするが
 かすみは村人が困らないように仙人の弟子となることを希望する!


とてもあったかい気持ちになるファンタジーです!
BOには3巻までしか売ってなかったけど、続きが読みたい~~!


中山星香『繚乱の月の下で』
自分を殺そうとしている美青年を好きになっちゃうお話だけど。。。
う~~ん、面白さは今一かなぁ。。。


あずみ涼『黒の天秤』
あずみさんにしては珍しい現代もの
でも、中身はやっぱりあずみテイスト
闇に落ちていく人間を描くのが上手い!


安野モヨコ『さくらん』
満天さんちとさんが詳しく取り上げているので、内容は今更書きません
ただただ、ヒロインの強さに圧倒されます
カッコ良い~~!
そして、哀しいです。。。



惣領冬実『チェーザレ』①~②
読んだ人はお気づきだと思いますが、この画像はコミックのカバーではありません
本の表紙は字だけで面白くないんだもの~

これはトオルさん絶賛の作品
詳しいことはいくつになってもまんが好き!同盟、交流BBSで。。。
惣領さんだから、当然レベルは高いんだけど、
正確さにこだわっているのか、絵がとても硬い!
一コマ一コマは絵画のようで美しいんだけど、その分静止画像を見ているような感じがしますね~



以上、自前のマンガ
長くなったので、次はお借りして読んだマンガをアップします~

ハイビジョンがやってきた!♪\(^o^)/

2007年08月17日 13時19分12秒 | Weblog
いや~~、毎日暑いです!
クーラーかけっぱなしで来月の電気代が心配。。。
毎朝、植木への水遣りは欠かせません!来月の水道代が心配。。。
洗濯物がすぐ乾く所だけが取り得という炎天下の毎日
先日もお話ししたとおり、我が家のテレビも
あまりの暑さに耐えかねたか、昇天いたしました、、、南無~~

が、新し物好きのダンナは修理を嫌がり、
諸々の家計を省みずハイビジョンを買おうと言い出した!
根は新し物好きの妻も、つよ~くは反対せず
価格.comで価格と商品を下調べ~♪

その後、現物を見に秋葉原へGO!
○ドバシ、○ノデンと回って説明を聞いてきた
(○ノデンのおじさん、とっても良く説明してくれて。。。そこで買わなくてごめんよ~~

結果、シャープのアクオスを価格.comで最安値の店で買ってきた
5年保障とか、古テレビの引き取りサービスとかは一切無し!
(最低5年は大事に使わなければ!!!

当然、取り付けも自分で。。。
早めに帰ってきたダンナとふたりで
古いテレビを取り外し、どこにつないであるコードか分かるように名前をつけて
この配線図見ながら、頑張った!


しかし、電源とアンテナは良いとして
DVD、ケーブルコンバーター、ビデオとつなぐものがいっぱいあるのに、
この配線図でどうやって解れと。。。???
不親切なマニュアルじゃ~~!

埃だらけのテレビボードをお掃除してから約2時間
ああでもない、こうでもないと試行錯誤の上
出来た~~~!映った~~!




その画像がこれ
写真じゃ分からないけど、やっぱりきれい~~~

なんつったって、ハイビジョン放送がフル画面で見れる事に感動~~
今までのアナログテレビだと上下が黒くて画面が小さくなってたからね~~

やっぱり、大枚はたいた甲斐があったわ~~

しかし問題が一つ!
リモコン。。。
あまりにもチャンネルが多すぎて、どれがどれだか????
このリモコンに慣れるまで当分掛かりそうです~~


さて、古テレビを捨てに行かなきゃならないので
郵便局からリサイクル券を買ってこなくっちゃ!

テレビが死んだ。。。!(T_T)

2007年08月15日 10時55分56秒 | Weblog
我が家のテレビ(アナログ)が、
クーラーのスイッチを入れた途端画面がグリーンに変わり
しばらくして勝手に電源オフ!

それから、何回テレビを付けても画面は緑色で勝手に電源が切れちゃう。。。何故~!???


買ってから5年しか経ってないのに~~!
全面デジタル化になるまで、これで頑張ろうと思っていたのに~~~!!

一瞬、家にある他のテレビで代用しようかと思ったけど
BSチューナーも入ってないし、S端子どころか出力端子が1個しか付いてない超~超~~安物!


これは新しいのを買えよ、と言う神様のお告げか?
それともメーカーの陰謀かいっ!?


ともかく、今更修理してもしょうがないので
新しいテレビを買うべく
ただ今価格.comを検索中。。。。
10万くらいの出費だよ~~~!!!

あちこち行ってお金がないのに~~!
息子の免許費用を援助してやらなきゃいけないのに~~!!

ああ、またお金に羽が生えて飛んでいく~~~


そうだ!このテレビ捨てるのにもお金掛かるんだよね!!

ただいま~!

2007年08月11日 23時47分16秒 | お出かけ
嫁勤め終了~
昨日、無事シャバへ復帰いたしました~!!
 (本当は涼しい田舎にもっと居たかったのだ~
  だけど、ダンナの方が限界だったのじゃ!

みんなのコメは携帯でチェックしてたよ~
ありがとう~~
とっても嬉しかったです!
でも、ビバちゃんも言ってたけど、
携帯のパケ代が心配で、コメ読むのが精一杯でした~
亀だけど、この記事を書き終わったらレスします~


さて、佐渡の嫁勤め報告
まず、ご心配をおかけしたお義母さんの怪我は幸いにして大したことなく、
元気で居りました
(とりあえず、ホッ。。。)
ただ、少し足を引きずりながら歩いている状態で
お義父さんも持病があるし、これからのことを考えると
年寄り二人暮らしはいろいろ問題があって頭の痛いところです

次男の嫁である夜が行く前に、三男が帰ってきて
庭の植木の剪定や家のガラス拭きなど、大まかなことはやってってくれたので
私は家の中をすることにしました

早速、次の日の朝から台所の大掃除!

ひろ~い田舎の家で収納場所がいっぱいあること
昔気質で物を大切にすること
年を取って動けなくなったこと
そして、最大の原因はお義母さんのお掃除嫌い(←人のことは言えないが
。。。。そのため、スーパーのレジ袋、発泡スチロールのトレーや
使い捨てのはずのプラスチックやガラスの容器が台所の納戸にゴチャマン!!
それをぜ~~~んぶ出して、捨てていたら

米粒大の黒い物体を発見!!

こ、これは。。。。ネズミのフン~~!!!?

ぎえぇぇぇ~~~っ!!!

当然、納戸の食器(いっぱいあるのよ、これが)を全部出して、皿洗い!
納戸は隅から隅まで拭き拭き、拭き拭き!!
食器も何十人も養えるくらいあって、不必要なものは片付けたいのに
これはお義母さんの反対にあって断念
その後は十何畳はあろうかという台所の床も雑巾で拭き拭き、拭き拭き。。。。!!!
台所だけで丸一日かかったわ~~
ああ、疲れた。。。

台所の次は廊下
この家は頂き物が多くて、
その空箱やら何が入っているか分からない怪しげな箱がいっぱい!
ある缶からを開けたら、中から蛾がフワフワ!
豆に虫が食っていたよ~
一番ひどいのは、ダンボールの中の枯葉!!
自作の薬草(お義父さんの趣味)なんだけど
何十年もほったらかしだから。。。下のほうに埃と虫の糞が~~!!
そ、そして、昨日見た嫌~~~な物体も、ちらほら。。。
げ~~~!!
それらをぜ~~んぶ片付けて、廊下も拭き拭き!

出たゴミは全部で不燃可燃取り混ぜて20袋以上!
ダンボールゴミ2束
書類ゴミ4束
お菓子の空き缶だけで、20~30個
その他、小さい瓶缶は数え切れず。。。
粗大ゴミが出なかっただけマシと言うものよ~~~!


ここまで言うと、何の楽しみもなく汗を掻いていたみたいだけど
そんなことはありませ~~ん!

夜は近所の親戚(勿論ダンナの)のおっさん(←面白い人なんだ~)と呑んでたし
釣にも一緒に行ったし。。。
小アジを50匹ほど釣ってきました~

 ここが行ってきた所

道路脇に車を止めて、断崖を降りていくのです~~!
クーラーBOXと竿を持って。。。
もっとも、それは一緒に行ったおっさんが背負ってくれたんだけど。。。
私だったら、クーラーBOX背負ってロッククライミングは無理!
自分だけで精一杯~!!
津波が来たら、絶対に逃げられないような絶壁に下で釣をしましたよ~~
その代わり水は綺麗だし、1時間ほど待って入れ食い状態!
1時間で体長12、3センチのアジを二人で100匹くらい釣りました~
それを冷凍して持って帰ってきたので
今晩のおかずはそれよ~~

それやこれやで、
お掃除は大事だけどお義父さんやお義母さんには喜ばれるし
そのほかの楽しみもあるし
なんと言っても、東京より涼しくて気持ちが良いし
本音を言えば、もう少し居ても良かったけど
東京のダンナが限界!
帰れコールが毎日掛かって来るので、お盆で混む前に東京に帰ってきました~~!



さてさて、家に帰ったら、またまたお掃除おばさん!
でも、ここでは誰にも感謝されないのよね~~。。。





明日から嫁づとめ。。。(涙)

2007年08月08日 00時07分00秒 | Weblog
明日から、佐渡に行って来ま~す
ダンナの実家です

と言うのも、ダンナのお母さん(要はお姑さん)が転んで
調子が良くないらしいのです
そんな大した事は無いらしいのだけど
何しろ田舎の大きな家にジジババの二人暮らし
体の調子が悪くて、掃除が行き届かない。。。

つ~~ことで、ダンナが私に白羽の矢を立てた!

佐渡へお掃除おばさんに行けと。。。!

しかも、一人で!!

だって、ダンナは仕事が忙しくて長期の休みが取れないし
子供たちはそれぞれ予定があるし。。。


しかも、あの家は、まぁ!まぁ!掃除のし甲斐のある家なんだよね~~~。。。

自分の家もろくに掃除しない女なのに!!


しかし、何がつらいって
あの家にはパソコンが無いのだ~!!!

と言うことで、東京に帰るまでブログはお休みです~~!



では、では、強制労働に行って参ります~~

気分はシンデレラだ~~~!


あさのあつこ「バッテリー」

2007年08月06日 20時22分15秒 | 
あさのあつこ「バッテリー」全6巻(角川文庫)

マンガ化映画化されて評判になっている作品です
今回は原作の小説をお借りして読みました

<ストーリー>
中学入学を前にして岡山県の新田市の母の実家に家族と共に引越してきた原田巧
彼は13歳にしてピッチャーとしての天才的な才能と、それを支える強烈な自負心を持った少年だったが
投球とそれに関すること以外には全く関心の無い少年だった

引越し先で、巧は少年野球でキャッチャーをしていた同い年の永倉豪と出会う
豪は巧の投げる球に惚れこみ二人でバッテリーを組むことを熱望していた

共に地元の中学へ入学し、当然のように野球部に入部した巧たちだったが
厳しい校則と管理された中学校生活
生徒を押さえつける事に慣れきった野球部監督
巧の才能に嫉妬する上級生。。。

真っ直ぐで純粋、と言えば聞こえは良いが
自分を曲げて他者と折れ合うことをしない巧の性格は
周囲と様々な軋轢を引き起こすのだった。。。

そして、
巧に惚れ込んだ豪と豪をキャッチャーとしてしか見てない巧
息の合ったバッテリーだと思われていた二人の間にもいつしか亀裂が生じていた。。。




全6巻と結構長いんですが、巧が越してきてからのたった1年間の話です
よく「大きく振りかぶって」と比較されるけど、はっきり言って「バッテリー」は野球小説じゃないです
試合のシーンもほとんど無くて、
高校野球のような、「おお振り」のような、
野球に生きる青春群像を期待していた分には肩透かしを食らいます
この小説では、野球はあくまでもモチーフでしかありません
だからつまらないか、と言ったらそんなことはない!
主人公巧の心の成長を描いた青春小説として、とっても面白く読めました

巧には体の弱い弟がいるんだけど
母親は小さい時からこの弟に掛かりきり
父親は仕事が忙しくほとんど家にいない生活で
小さいころは、この祖父の家に一人預けられたこともあったのです
しかし、寂しい思いや弟に対する嫉妬を
野球に打ち込むこと、野球以外のものを排除することで打ち消してきた、
と言うより感じずに成長できたということが、行間から伺えます

しかし、野球以外のものを見ないことと
野球以外のことを知り、それでも尚且つ野球を選ぶ、ことには大きな違いがあります

野球しか見てなかった少年巧が、自分と野球の他にも
いろんな人間がいて、いろんな考えがあって
野球が面白いんじゃなくて、野球は人間がやるからこそ面白い
ということに気付いてゆく物語です

欲を言えば、ラストの門脇との対決
いい所で終わっているのが残念!
小説的には良い終わり方なんだけど、読者的には物凄く不満~!!
エピローグでプロになった巧と門脇が対決するシーンと交錯させる方法もあったと思うんだよね~~。。。


映画の方は見てないんだけど
私の頭の中では
主人公巧はきつい目をした美少年、すばらしいストレートを投げる、っていう設定なので
頭の中に少年のころのダルビッシュ投手が。。。
人なつこくて巧にほれ込んでるキャッチャー豪は『巨人の星』の番宙太の
イメージが浮かんできました
映画のキャラとビジュアル的には似てません?

ついでに、昔高校野球の名監督で鳴らした巧の祖父は菅原文太のイメージで出てきました~


盗作の盗作!(^_^;)

2007年08月06日 14時20分30秒 | Weblog
満天さんの所で、「雨にも負けず」の会社ライフ版『会社にも負けず』を読んで爆笑した私は
自分でも作ってみることにしました~!

題して

盗作の盗作!夜の漫画ライフ
「埃ニモマケズ」

埃にも負けず 床の抜けそうな部屋にも負けず

家族の白い目にも世間のそしりにも背を向け

鈍感力で乗り切り

お洒落心は無く 決して部屋は片付けず

いつも同じ姿勢でマンガを読んでいる

一日にマンガ四十冊と タイガースと少しのアニメを見

あらゆるマンガを 自分の家のスペースを勘定に入れずに買い込み

よく読み そして忘れる。。。

都会のど真ん中の 小さなマンションのウサギ小屋にいて

東に新刊が出たと聞けば 行って買い

西に新しいBOが出来たと聞けば 行って本の山を仕入れ

南に未読のマンガがあると知れば 貸してくれと頼み

北に漫画を読みたい人あれば 面白いから読めと薦め

一人の時は涙を流して読み

運動不足でよろよろ歩き

みんなにオタクと呼ばれ

褒められるわけも無く ネットにのめり込み

サウイフモノニ

ワタシハ

ナリタ。。。くない~~~~!!!





と、言いつつ
もう充分オタクな夜でした。。。


本当は、あさのあつこさんの「バッテリー」のレビューをアップするつもりだったんですが
文につまり、思わず遊んじまいました~






阿久悠氏死去!

2007年08月02日 09時04分31秒 | 時事ネタ
作詞家・作家の阿久悠さん死去「UFO」「北の宿から」(朝日新聞)

初めてのニュースネタです
参院選もネタにしなかったのに。。。あ、選挙には行ったけど~
それだけ自分の中にインパクトがあったのです

阿久悠さんを始めて見たのはスタ誕の審査員席
ジャガイモみたいな顔(失礼!)したオッサンが素人の女の子に
メチャメチャきつ~~い一言!
言ってる事は決して的外れではないし、
それまでお茶の間に裏の厳しさをこんな風に見せてくれる番組はなかったから
視聴者にはそれが非常に新鮮に感じたもんです

そのオッサンが隣の洒落た感じの30代の男性(都倉俊一)と組んで
スタ誕の卒業生に歌をつけてどんどんヒットさせて行ったのは
その少し後。。。

すごかった!
出てくる歌、出てくる歌、みんな『作詞 阿久悠・作曲 都倉俊一』
ゴールデンコンビでしたね

今も昔も音楽にはあんまり興味の無い私だけど
あのころ(70年代)だけは、積極的に歌番組を見ていたもんです
もしかしたら、歌番組の黄金期だったんじゃないだろうか?



ピンクレディ
山口百恵
桜田淳子
森昌子
伊藤咲子
柏原芳恵。。。
等、スタ誕出身の歌手は勿論のこと

その外にも
八代亜紀「舟唄」
石川さゆり「津軽海峡冬景色」
ペドロ&カプリシャス「ジョニーへの伝言」「五番街のマリーへ」
都はるみ「北の宿から」
ああ、フィンガー・ファイブもあったなぁ~。。。

と、ここにとても書ききれない位、
<作詞>の欄に『阿久悠』の3文字を見たものです

しかも、今でも空で歌詞が出てくるくらい記憶に残っている歌ばかり!

歌詞は決して難しい言葉を使っているわけではなく、
平易な日本語を並べて
印象的で覚え易くて美しくて、しかも心に残る。。。

「舟唄」の“お酒はぬるめの燗が良い~♪、肴はあぶったイカで良い~♪”
このフレーズ、大好きです

“地球の男に飽きた所よ!”
“着てはもらえぬセーターを、寒さ堪えて編んでます~”
“目立たぬように、はしゃがぬように、似合わぬことは無理をせず”
“北へ帰る人の群れは誰も無口で、海鳴りだけを聞いている”

ちょっと、考えただけでもこれだけのフレーズが出てきます

言葉にリズムがあって、
ドラマの一場面を思わせるようなストーリー性があって
ちょっとした日常のひとコマが美しく見えるのです

あちこちのテレビで同じことを言ってますが
私もそう思います

阿久悠さんは今世紀最大の作詞家です!

ご冥福を祈ります。。。