☆ピアニスト吉田純の部屋☆

ピアニスト、編曲家吉田純のBlog。アリオーネ音楽教室主催、アリオーネミュージック代表。横浜音楽振興会代表。

映画 ラフマニノフ

2008-05-18 02:52:31 | Weblog
今日は映画ラフマニノフを観てきました。

まあまあでしたかね。なんて偉そうなことかいておりますが私にとってラフマニノフには随分興味を持った作曲家の一人であるし、大学院で論文も書いておりますので、まあ無駄に知識だけはあります。私なりのラフマニノフ像もかなりはっきり持っております。

なのでこういった状態で映画を観るとどうしても、ちょっと冷めた目というか、批評家的な感じで観てしまいす。でも映画自体はうそ偽りは描いてなく、アメリカ亡命後の作曲数の激減にたくさん触れていてその辺りは面白くみました。1回女学生に誘われ1線を越えて妻となるナターシャ(なんと実のいとこ)の大切さに気づく場面ありましたが、あれは絶対フィクションだと思います。そんな易い感覚の男ではないはず!!


ちなみに私の論文では作曲活動激減理由に
・家族を支えるため作曲活動に専念せざるをえなかった
・心から愛するふるさとロシアを離れ、インスピレーションが沸かなくなった
・シンフォニー1番の失敗の悪夢が生涯残り、新天地アメリカで新境地を見出せなかった。
と主に3点あげました。


大男にして精神衰弱体質、そんなラフマニノフの哀愁帯びた旋律、そしてピアニストの鍵盤征服欲を刺激する超絶的な技術はこれからも、人々を魅了してやまにでしょう。

昔はピアノコンチェルトの代名詞といったらチャイコフスキーでしたが今はラフマニノフの2番のほうが人気だとか聞いたことがあります。

僕も2番は随分勉強しましたが、ピアニストにとって3番はエベレストのようなものです。死ぬまでには登りたいとは思いますが、譜面見るとどうしても、途中で下山するのではないかと怯えます

今日わけあって生まれて初めて漫画喫茶で始発まち、そこからこのブログ書いてます。まったくの個室でびっくりするぐらいきれいですね。
ラフマニノフとはまったく次元が違いますが、こういう閉ざされた自分のなれない環境では確かにインスピレーションはわかない気がする。

自分を偽ってまでして世間になじむことができず、一人の女性を生涯愛し、そんなちょっと不器用な天才ラフマニノフに私は惹かれます。

明日は体力あればジャズセッション回るぞ。


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ありがとうございます

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