ちょっと気を抜くと・・・。

読んだ本が溜まってしまう。

この世には一生かかっても読み切れない量の本があるから、再読をする暇はない。

だから、読み終えた本を本棚に整理する意味がない。

読み終えた本は捨てるか、ムカつくほど安い値段で古本屋に売るしかない。

本も読む人の好き嫌いの選択だから、知り合いにあげても迷惑をかけるだけだ。

「再生」を読んだ。

12編の小説だ。 「火を熾す」「出発」は泣けた。

どんな理由があろうと、子供を悲しませる親は同情の余地はないよ。

もっと、苦しめよ。

この小説に登場する主人公はみんな、平均的なサラリーマンなのかもしれないが、俺よりははるか上流の人生だ。

苦難のボーダーラインは人それぞれ違うから、彼らにしてみたら、リストラや、早期退社希望者の枠に入るのは、大きな問題なんだろうな。

自分の物差しで部下や、息子を計って、落ちこぼれの負け組と決めつけてしまうのがサラリーマンだよ。

努力と、忍耐で几帳面に生きてきたんだろうけど、躓くと弱いよな。

ジジイは一刻も早く若者に席を譲って、一刻も早く死ぬことが、懸命だ。