とんとんからしのあるがまま

ゆっくりと、のんびりと、ゆる〜いシニアの日々を綴ります。

飛行機と泣く男の子

2024-01-28 | 旅行

旅からの帰りの飛行機の中

1時間半くらいのフライト

 

 

1時間くらい経ったころ

中程に居るらしい男の子が

泣きだした

 

わぁあん、わぁあんと

腹から泣いていて

一向に泣き止まない

 

飛行機は夕日に向かって、西へ西へと飛んでゆく

 

疲れているわたしだったが

それは、騒音どころか

坊やの思いっきり、が

実は心地よかった

 

あれだけ、わんわん泣いたら

さぞかし、気持ちよかろうに。。。

とさえ思えて少し愉快になったりもした

 

白い雲を眺めていると、大きな筋のような雲が見えた

 

そのうち、アテンダントさん二人が

なだめに行ったようだけど

 

それは雲ではなくて、富士山の雪であった(*☻-☻*)

こんな所から見たのは初めて

とても貴重だと思った

 

泣き方が

激しくなった

言葉が聞こえてきた

 

「耳が痛い」と言っている

 

雪をいただいた富士山の真上を、飛行機は飛んでいた!

 

みみいたい、わぁあんわ〜ん

みみいたい、わぁあんわ〜ん

みみいたい、わぁあんわ〜ん

みみいたい、わぁあんわ〜ん

みみいたい、わぁあんわ〜ん

 

 

それは、着陸するまで

止まなかった

 

火口を実際に見たのは初めてです😇

 

それに誰一人として

怒ったり騒いだりする人もいなかった

 

痛い痛いと

泣く坊やを誰が責めようぞ。。。

腹から出していた

その言葉と泣き声は

わたしの涙腺を激しく緩ませた

 

ぽろりぽろりと

涙が溢れた

 

 

大人でも耳が変になる

小さな子供の耳に

どれだけの負担がかかっているのだろう

 

 

痛いのを

誰もどうすることもできなくて

切なくて

切なくて

 

空の上の出来事

どうすることもできない空の上

 

 

この子は

飛行機がトラウマになるのか。。。

それとも

語り草になるのか。。。

 

そんなことを考えると

また、かわいそうになった

 

 

降りる時に

ちらっと見えた

白髪混じりのおじいちゃん?、お父さん?らしき人に

しっかりと抱っこされていた

2〜3才位の男の子

もう泣き止んでいた

とてもお利口さんに見えた

 

 

ほっとした

よく頑張ったねと

声をかけたかったけど。。。

勇気がなくて

そっと通り過ぎた。。。

 

きっと、お父さんも

泣いていたに違いない。。。

 

 

旅の終わりが切なかった

 

今日も明日も良い日でありますように。


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