とんとんからしのあるがまま

ゆっくりと、のんびりと、ゆる〜いシニアの日々を綴ります。

小説「J」と寂聴さん

2023-09-19 | 日記

新聞の広告で小説「J」というのを知った

85歳女性と37歳男性の恋愛なんて、存在するの!?

というのが、正直な思い

だが、「J」というのはどうも、

瀬戸内寂聴さんだというではないか。。。

 

 

私の尊敬する人として

こう言う設定は想定外で

寂聴さんに

裏切られたとしか思えなかった

 

早速、書店で本を購入

チラチラっと中程を読んで興奮

(赤裸々な性の描写に)

日をおいて、深夜から一気読み

とうとう徹夜してしまった

 

寝不足と衝撃でくらくらと2日ほど過ごした

だって、寂聴さんは51歳の時に出家して

剃髪したじゃない!?

ま、女盛りに良くぞ決心したと

尊敬してたのに

「出家とは生きながら死ぬことよ」って

高尚なことを映画でも言ってたし。。。

(この方は、尼僧でも

恋愛してると思ってはいたけど。

いやいや尼僧の世界でSEXなんてあり得ないと

いつも打ち消す自分がいたので)

まさかね、

「事実は小説よりも奇なり」

そのまんまね。私の私見は当たりだった。。。

 

著者の延江浩さんは、

スキャンダルにしてはならないと

小説として昇華させた

けど、

途中までは、やっぱり、スキャンダルだと

思いながら読んだけど

最後の方になると

痛切な純愛小説だと帯にもあるように

なんだか透き通るような気持ちになった

 

嘘がなくて生きる真実は

真実なんだから

そのままの人間性を尊重します。。。

だけど

全ての85歳がそうだとは思わないし

寂聴さんなればこその(体力、気力、健康)

(地位、名誉、教養、お金など)

成せる技なのかなとも思います。。。

 

根底は類稀なる欲情の持続、、、

英雄色を好む。。。

ふっとそんな言葉が

頭をよぎった(女バージョンね)。。。

 

最後まで、自由に生き切った人ですね!

読後感は、羨望の眼です。。。

 

 

子を捨てしわれに母の日喪のごとく  瀬戸内寂聴

      ・・・・・ 句集「ひとり」より・・・・

こんな寂聴さんの句が、秋の風にゆらゆら揺れている

 

今日も明日も自由で平和でありますように。


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