『水芭蕉』(ポエム)
〜〜〜ある写真家のお話より〜〜〜
ひそひそと
ないしょのおはなし
致しましょう
写真家のあなたは
夜明けの水芭蕉が撮りたいと
まだ暗い朝が明けぬうちに
いそいそと森へと続く湿地に
出かけて行きました
そこには沢山の水芭蕉が群れ咲いて
まるで、ニンフのパーティのようだったと
そして
あれこれ構図を決めてた時に
それはそれは優しくてときめきの
甘い香りがしてきたと
それは、ふうわりと身体が持ち上がるような
それは、心が溶かされるような
そんな感じだったと
あなたは、少年のように
得意げに話すのでした
水芭蕉は“夜の花”と囁いて
しばらくすると
お日様が昇ってきて
その香りたちが消えてしまったと
だから、水芭蕉は夜の花だと
あなたは囁くのでした
寒い寒い冬の夜に
ないしょのおはなし
ききました
水芭蕉はきっとあなたに
恋をしたかも知れません
一夜限りの切ない恋を
お気づきになりませんでしたか?
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
※水芭蕉は普通、悪臭だそうです。
条件が整えば甘い香りがするそうです!
それは、早朝、群生してる所、風がない時に香るそうですね。
写真家さん、ラッキーでしたね🤗💕
我が家のクリスマスローズ、咲きました❣️