人生旅路

タイトル変えてみました。
青森~茨城~濠州~石垣(沖縄)・・・
次はどこでしょう・・・というかそろそろ落ち着け,私。

生命の誕生。

2006-11-10 11:50:33 | life in Australia

今週は珊瑚の産卵週間。
一年に一度、大潮の夜に一斉に行なわれる産卵。

このCoral Spawningについて研究している人がたくさんAIMSにはいて
私のハウスメイトもその1人で
ついでに見学してしまった。

彼等はフィールドからサンプルを研究所のタンクに持ってきて
そこで観察&サンプルとなるCoral Lavaeを採取。


まさかこの目で珊瑚の産卵を見ることが出来るなんて思ってなかったので
すごく感動。
感動以外の言葉が出てきません。
というより何にも出てこない。

水槽のタンク内で見ただけでこんだけ感動したのだから
野生の中で、海の中で見たらよっぽど、ものすごーーーーーく感動するんだろうな。


珊瑚の産卵には白色光は禁物なので、赤いライトを用います。
このちょいちょい見える丸いのが、粘膜に包まれた珊瑚の卵達。

産卵が近づくと、珊瑚のポリプが開き、普段の珊瑚よりも口が開いて見える。
一つのコロニーのポリプ全ての口が開いたら、もうほとんど準備万端。

珊瑚の種類によって産卵の時間帯が異なる。

産卵時間は大体20~30分。

一つのポリプから一袋の卵塊が押し出され、その中には16~20個くらいの卵が詰まっている。

ポリプから一つ一つ押し出される卵がゆらゆらと水面に上がってくる様子は幻想的で
産卵が佳境に入ってくるとあらゆる所から卵が現れて
ただただ魅入っていました。


これが採取した卵達。

生まれてすぐの卵は水面にぷかぷか浮いてるけど
しばらくしたら卵塊を包んでいる粘膜が水に溶けて、卵がバラバラになる。

んで、受精後2時間位すると細胞分裂が始まります。

そうなると卵の成分のほとんどを占める脂肪酸が細胞分裂に使われ
色が白っぽく変わってくる。

1日~2日経つと、水面にぷかぷか浮くんではなく
水中を繊毛を使って泳ぎ始める。

なんかすごい。


卵をタンク(水循環機能付き)に移し変えるメンバー。
いろんなコロニーをミックスさせた方がいいんだって。


何か、すごい場面に参加させてもらって
超貴重。
なんて言っていいかわからない。




そして、またミラクル

なんと、なんと、なんと


ウミガメの産卵(もちろん野生)と遭遇してしまった!!!!!!!!
研究所の裏のビーチにこの時期に産卵しに来るって言ってたので
友達数人と一緒にちょこちょこ散歩がてら探しに行ってたんです。
そしたら探し始めてたった2日目。

出会いました

出会っちゃいました


始めは足跡があって


んで、今日こそ!!って思って、
まだそこにいて…って祈るような気持ちでそろりそろり登っていったら
いた!

ちょうど穴掘り始めたばっかりだったので
邪魔しないように少し離れて様子を見ることに。

掘り始めてから40分くらい?
産卵。
怖がらせないようにライト無しでしかも曇りで満月も見えなかったから
あまり産卵の様子は見えなかったけど
穴掘る音とか、息遣いとか、気配とか
すごい長い時間を一緒に過ごせた。

産卵は30分くらいだったかな。
時計見てなかったからわかんない。

産卵が終わると、一目散に海へ。

その前に一瞬だけ写真撮らせていただきました。

ほんの一瞬。



なるべくストレス与えたくなかったので撮り直しは無し。

でも、同僚が記録の為に結構撮ってたから、後でもらおう。

一晩で2種類の生命の誕生に立ち会えました。
こんな素敵な機会に立ち会うことが出来て
ここに来て本当に良かったって思った。


一ヵ月後くらいにはたくさんのカメの赤ちゃんが砂浜から出てくる事でしょう。