日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

少林寺拳法

2007年05月26日 10時47分19秒 | ブラジル事情
 約1ヶ月前、空手の道場に体験授業を受けに行った。極真空手。先生は授業中、拳を実際に相手に当てることもあり、ちょっと暴力的に見えた。習っている生徒達はみないい人そうではあった。でも、仕事の関係上週2回、それも1クラスは昼間に少年達とのクラスを受けなければならない。また、道場がセントロの近くで車で行けず、バスで通わざるをえないために夜帰りが危ないのであきらめた。

でも、何か体を動かすことをしたいと思って行ったのが、僕が公開講座で日本語を教えている私立大学が主催している少林寺拳法のコース。月謝は多少高いが、日本語の先生をしていることから20%の割引があるほか、駐車場代は無料。それに練習場所が大学構内であるため、安全だし、車で通える。さらに、先生は日系人で顔見知りである。

入学前に授業見学に行ったが、空手と違って相手に拳をぶつけることはなく、暴力的ではない。多少は当たっているが、基本的に相手を倒すのが目的ではないため、すべてはシュミレーション的な攻撃と防御の戦闘である。僕は一目で気に入り、次回から始めることにした。

授業は月・水・金の夜7時半から9時半までの週3回。月曜日は日本語の授業をしなければならないので、実際には週2回しか参加できない。しかし、入門して3週間あまり、今まで休まずにきちんと行っている。

先生から、とにかく上級者がやっていることを真似てくれと言われた。はっきり言って最初はそれしかできない。人がやっていることの見よう見まね。何となくそれらしくやるしかない。だから、授業中はかなりキョロキョロ周りを見ている。

授業の最初には必ず柔軟運動を行う。どのスポーツでも体の柔軟性は重要だが、少林寺拳法では蹴りもあり、足を高い位置までズバッと上げられるとやはりカッコイイのである。だから、柔軟運動は本当に大切だ。ただ、僕の体は子供の頃からものすごく硬い。股を開こうとしても90度以上開かない。一番悪い人でも120度くらいは開いており、いかに僕は体が硬いかを自覚している。

授業に来る生徒は約10人から17,8人。そのうち黒帯が3、4人、色帯が4,5人、白帯が4,5人という構成である。やはり黒帯の生徒は型もきちんと決まっておりカッコイイ。いつかああなりたいと思うが、数年はかかりそうである。ただ、この「カッコイイ」「僕もいつかああなりたい」という気持ちは大切である。

僕は小中学時代剣道をやっていたが、剣道を始めたのも、見ていて「カッコイイ」と思ったからであった。結局剣道は7年やって、初段を取って、中学を卒業した時点でやめてしまった。実はこの15歳の時以来、新しいスポーツに真剣に挑戦しておらず、この少林寺拳法が実に約20年ぶりのスポーツなのである。

先生がおっしゃっていたが、少林寺拳法では小さいのも含めれば600の技があるそうで、先生も200程度しか習得していないとのこと。取りあえず、色付きの昇級試験に受かるには16ほど技を覚える必要があるそうである。僕は基本中の基本の型を教わったが、3週間たちようやく頭で理解でき、体も少しずつ覚えてきたという感じである。スポーツというのは何でもそうだが、「習うより慣れろ」。体に覚えこませるしか方法がない。

でも、何でも習い事はそうだが、最初のうちは少し努力しただけでも、上達するので面白い。僕もこの基本中の基本の型がようやく分かってきて、何か自分の進歩に感動している。家でも暇を見つけてはちょっと型を練習したりしている。

何事も始めるのは簡単だが、難しいのは継続。まあ、今のところ始まったばかりでそんなことを考えること自体おこがましいのだが、まずは続けることを目標としたい。何しろ20年ぶりのスポーツである。もうすぐ習い始めて1ヶ月。だから、まず目標は2ヶ月続けること。そして、それが達成できたら3ヶ月。その次は半年。そして、1年と。とにかく一歩一歩現実的な目標を立てて、上達していきたい。出来れば、生涯続けていけるようなスポーツになればいいなと思う。

来月国際交流基金を通じて日本人の先生が3人日本から来るそうである。本当に楽しみである。

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