日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

銀行強盗

2005年08月13日 06時42分54秒 | ブラジル事情
 ブラジルは変わっている国だと思う。

 今週の水曜日ブラジル北東部セアラ州の州都フォルタレーザ市の中央銀行が強盗に襲われた。これだけならブラジルではよくあることだが、何と言ってもその方法がすごい。

 銀行から80メートル離れたところにある一軒家を借り、そこから4メートル下に穴を掘って、銀行の金庫まで穴を掘り、銀行の下から侵入し紙幣を奪っていったのである。その額は1億6470万レアル(日本円で79億)!ブラジルの銀行強盗史上最高の額だそうだ。中にあったのはすでに市場に出回っていた50レアル札で、およそ3.5トンあったらしい。

 犯人達が掘ったトンネルの中には電灯がつけられ、エアコンも整備してあったと言う。その一軒家には10人ほどが出入りしていたのが目撃されているが、警察はプロの仕事だと見ている。また、強盗劇は週末に行われたようだが、下から侵入したのに、監視ビデオに何も映らなかったこと、金庫につけられていたアラーム装置が作動しなかったことから、銀行関係者に事件に関わったものがいると警察関係者は見ている。

 今回のこの銀行強盗はまさにハリウッド映画並のスペクタルだが、やっていることはとても地味。何せ80メートルも地底でトンネルを掘るわけだから。3ヶ月前からこの一軒家は借りられていたようであるが、3ヶ月も掘っているんだからそれだけでもすごい。日本人じゃ絶対に考えつかない銀行強盗の方法だと思う。

 それにしても79億円はすごい。日本の3億円事件がかすんじゃう。ブラジルの物価を考えれば、日本円では200億円相当になる。これを10人で割っても一人20億円。

 因みに、まだ犯人は捕まっていない。

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1 コメント

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きょうのテレビでやったよ (domingo)
2011-12-06 21:39:46
きょうの日本のテレビで、この事件の顛末をやってたよ。
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