「ポルトガル語は難しい」と多くのブラジル人が言う。なぜポルトガル語母語話者であるブラジル人にとってポルトガル語がそんなに難しいのか?
僕が想像するに、不規則動詞の種類がやたらと多いほか、人称と数、時制によって活用の種類が多いからだと思う。さらに、正書法に関しては、その規則が本当に細かく決められているため、複雑すぎて覚えきれないのだ思う。
ポルトガル語は大航海時代にポルトガルが世界各地で植民地を作り、現地人にポルトガル語を強要したため、旧植民地国が独立した現在でも、スペイン語ほどではないにしろ、世界各地でポルトガル語が母語として話されている。
そして、各国で話されているポルトガル語は、英語同様にそれぞれの国の文化を背景に独自に進化する。だから、文法に相違点が生じているだけでなく、特に正書法や語彙に関してその違いが生じている。
このような事情を考慮して、ポルトガル語の本家本元を自負しているポルトガルが中心になり、20世紀に入ってから、各国で派生したポルトガル語を統一化して、ポルトガル語圏内の文献・書籍をポルトガル語母語話者が容易に読めるように、何回か正書法の見直しを行ってきている。そして、正書法の最後の見直しが行われたのが1990年であった。
2009年1月1日から、新正書法が施行された。今回の見直しも、最初はポルトガルが先導したようだが、近年のブラジルの世界経済における台頭の影響でブラジルの発言力が高まり、最終的にはブラジルが積極的に動いて新しい正書法の施行を推し進めたとという記事を読んだ。
このブログで実際に正書法がどのように変わったかは説明しないが、かなり大きく変わっており、その規則が多くの語彙に影響するため、ブラジル人が完全に習得するまではかなりの時間がかかることが予想される。実際、この正書法の定着までには4年の猶予期間を設けてあり、2012年までは旧正書法も有効とされる。
昨晩、僕が仕事をさせてもらっている翻訳会社が新正書法への対策として、翻訳者向けに講義を開催してくれた。講義は新正書法の解説本を書かれた有名な先生が担当された。本当に久しぶりにポルトガル語で講義を受けた。大学時代から、講義では寝てしまう癖があるのだが、今回は3時間の長丁場にも関わらず、興味深く聞かせてもらった。
会場には約30人の聴衆がいたが、そのほとんどが英語を始め、スペイン語やイタリア語などの翻訳者達であったので、大学の文学部の授業と違って、会場の雰囲気もなんかプロフェッショナルな緊張感みたいのがあった。やはり、皆さん日頃翻訳で苦労されているので、眼差しも真剣そのものだ。
普段「教師」として偉そうに授業しているが、時々「生徒」として授業を受けると本当に勉強になる。やはり本まで書いていらっしゃるベテランの先生だから、講義の仕方も手馴れており、ユーモアを交えながらも、正書法の変更点の核心を分かりやすく説明していく。聴衆からの質問に対しても全く動じることなく、迅速に答えていく姿勢は是非見習わなければと反省した。
僕はポルトガル語の正書法に関してあまり神経質に覚えていない。あまりにも複雑すぎて、全部いちいち覚えていると、頭が痛くなるからだ。だから、基本的な所だけ覚えて、後は適当である。僕は外国人なので、ポルトガル語の正書法が正確でなくてもある程度許されてしまう。
ブラジルでもこれから新しい正書法に準拠した辞書が出版されていくと思うが、日本におけるポルトガル語の辞書が出版されるまでには相当の年数がかかることが予想される。細かい規則を1つずつ覚えるのは面倒くさいので、新正書法に則った信頼に足る辞書が早く出版されることを祈りたい。そうしたら、語彙の正誤に迷ったら辞書で確認すればいいからだ。
僕が想像するに、不規則動詞の種類がやたらと多いほか、人称と数、時制によって活用の種類が多いからだと思う。さらに、正書法に関しては、その規則が本当に細かく決められているため、複雑すぎて覚えきれないのだ思う。
ポルトガル語は大航海時代にポルトガルが世界各地で植民地を作り、現地人にポルトガル語を強要したため、旧植民地国が独立した現在でも、スペイン語ほどではないにしろ、世界各地でポルトガル語が母語として話されている。
そして、各国で話されているポルトガル語は、英語同様にそれぞれの国の文化を背景に独自に進化する。だから、文法に相違点が生じているだけでなく、特に正書法や語彙に関してその違いが生じている。
このような事情を考慮して、ポルトガル語の本家本元を自負しているポルトガルが中心になり、20世紀に入ってから、各国で派生したポルトガル語を統一化して、ポルトガル語圏内の文献・書籍をポルトガル語母語話者が容易に読めるように、何回か正書法の見直しを行ってきている。そして、正書法の最後の見直しが行われたのが1990年であった。
2009年1月1日から、新正書法が施行された。今回の見直しも、最初はポルトガルが先導したようだが、近年のブラジルの世界経済における台頭の影響でブラジルの発言力が高まり、最終的にはブラジルが積極的に動いて新しい正書法の施行を推し進めたとという記事を読んだ。
このブログで実際に正書法がどのように変わったかは説明しないが、かなり大きく変わっており、その規則が多くの語彙に影響するため、ブラジル人が完全に習得するまではかなりの時間がかかることが予想される。実際、この正書法の定着までには4年の猶予期間を設けてあり、2012年までは旧正書法も有効とされる。
昨晩、僕が仕事をさせてもらっている翻訳会社が新正書法への対策として、翻訳者向けに講義を開催してくれた。講義は新正書法の解説本を書かれた有名な先生が担当された。本当に久しぶりにポルトガル語で講義を受けた。大学時代から、講義では寝てしまう癖があるのだが、今回は3時間の長丁場にも関わらず、興味深く聞かせてもらった。
会場には約30人の聴衆がいたが、そのほとんどが英語を始め、スペイン語やイタリア語などの翻訳者達であったので、大学の文学部の授業と違って、会場の雰囲気もなんかプロフェッショナルな緊張感みたいのがあった。やはり、皆さん日頃翻訳で苦労されているので、眼差しも真剣そのものだ。
普段「教師」として偉そうに授業しているが、時々「生徒」として授業を受けると本当に勉強になる。やはり本まで書いていらっしゃるベテランの先生だから、講義の仕方も手馴れており、ユーモアを交えながらも、正書法の変更点の核心を分かりやすく説明していく。聴衆からの質問に対しても全く動じることなく、迅速に答えていく姿勢は是非見習わなければと反省した。
僕はポルトガル語の正書法に関してあまり神経質に覚えていない。あまりにも複雑すぎて、全部いちいち覚えていると、頭が痛くなるからだ。だから、基本的な所だけ覚えて、後は適当である。僕は外国人なので、ポルトガル語の正書法が正確でなくてもある程度許されてしまう。
ブラジルでもこれから新しい正書法に準拠した辞書が出版されていくと思うが、日本におけるポルトガル語の辞書が出版されるまでには相当の年数がかかることが予想される。細かい規則を1つずつ覚えるのは面倒くさいので、新正書法に則った信頼に足る辞書が早く出版されることを祈りたい。そうしたら、語彙の正誤に迷ったら辞書で確認すればいいからだ。
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