日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

30代の生き方

2011年05月31日 23時35分04秒 | 日本事情

高橋 優「ほんとのきもち」PV

 子供の頃って、基本的には勉強だけしていれば良かった。

 勉強してテストの点数さえ良ければ、親や先生から認められたし、友達からも一目置かれ、自分でも人生において何だか正しい事をしているような気がした。

 勉強さえしていれば、いい大学に入学でき、最終的には一流企業に入社でき、幸せな人生を送れるような錯覚すら持たされた。

 

 でも、大人になると、その物差しは仕事という抽象的なものになり、子供の時と違ってテストの点数で決められるほど単純ではない。

 仕事をたくさんした人が必ずしも報われる訳ではないし、社会の中で成功するには様々な要因が絡んでくる。

そもそも、会社の中で昇進していく人の人生が絶対的に幸せな人生とも言い切れない。

 有能であるがゆえに忙しく、お金はあるが、暇が少ない人。仕事はそこそこで、お金はないが、時間にはある程度ゆとりがあり、自分の好きな事に打ち込める人。

 どちらがいいのだろうか?

結局は、人それぞれだとは思うけど。。。

 日本にいる30代の一般的な日本人サラリーマンの生活ってどんなものなのだろうか?

 毎日片道1時間かけて電車で通勤し、週日は毎晩9時ごろに帰宅して、家ではテレビを見る程度で、週末に気晴らしでそこらに買い物にでかけるような暮らしなのだろうか?

 仕事・仕事・仕事。

 確かに、社会生活を営む上で仕事をする必要は理解できるし、仕事をすることで自分の社会における存在価値を確認する事も出来る。

でも、人生が仕事だけで終わってしまうのは何とも侘びしい気がする。

じゃあ、「お前は何がしたいの?」と聞かれても、言葉に窮する。

「一生、世界を旅行して遊びまわりたいのか」と言われても、「はい、そうしたい」とは答えられないだろう。

結局は自分自身の明確な意志が分かっていない。

だから、取り敢えず、仕事をする。

で、どうせするなら、デカイ仕事をしたらいい。でも、デカイ仕事って何だ?デカイことすると偉いのか?偉くなると、どんな得があるんだ?

地位?金?名誉?女性?

それらが得られると、人は最高に幸せなのだろうか?

それらすべてを手にいれた上で、身を滅ぼす人がいるじゃないか。アーノルド・シュワルツネッガ-やタイガー・ウッズのように。。。。

高橋優が歌っている。

「ことの真相は何も分かっているようで分かっていない。それでもどうにかこうにか生きて行かなくちゃいけない」

  

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