日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

ポルトガル語の翻訳の仕事の楽しさ・苦しさ

2011年02月10日 14時07分36秒 | ポルトガル語

 

 ブラジルに帰って来てから、翻訳の仕事がしばらく続いた。有難いことである。翻訳量があまり多くなく、締め切りに余裕さえあれば、基本的には楽しい仕事である。

 

 英語の翻訳の場合、翻訳家はそれぞれ専門分野を持っているようだが、ポルトガル語の翻訳の場合、そもそも需要が少ないから、専門を特定して仕事することはできない。とにかく依頼されたものを何でも引き受け、自分の守備範囲を広くして対応するしかない。

 

 だから、一般文書しか翻訳できないレベルだと、翻訳者として仕事を受注することは難しい。契約書や公文書など、どうしてもビジネス文書が主になってきてしまうからだ。

 

 でも、初めてそういう類の文書の翻訳をする際は、必要以上に苦労するものである。独特の言い回しや専門用語が頻出するからである。

 

 ただ、「これは出来る。これは出来ない」と選り好みしていると、いつまで経ってもポルトガル語の翻訳能力は伸びないし、翻訳家としての実績もできない。

 

 従って、「やる」しか方法がないのである。

 

 翻訳の仕事をしていると、本当に広範な知識を要求される。法律、経済、ビジネス、保健、社会、スポーツ、工業、農業、経営。。。。。

 

 各分野の文書の翻訳に当たり、各分野に関していろいろ調べるのは、自分の知識や世界観が広がり、自分が少しだけ賢くなったようで楽しい。学生の時に学校で与えられた宿題をやっている感覚である。

 

 専門分野の翻訳において、インターネットは決して欠くことのできないツールである。何か知らない事があれば、取り敢えずグーグルで検索し、情報を収集し、適切な訳を探す。特にWIKIPEDIA当に役に立つ。

 

 2011年は翻訳の仕事で多様な分野に挑戦し、より社会を広く深く知ることができたら楽しいかなと思っている。

 

 


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1 コメント

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感動した (oenka)
2011-02-24 19:48:32
使っている人の少ない言葉を知っているなんて、すごいね。
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