フェルナンド・ジ・ノローニャ諸島

 

  フェルナンド・ジ・ノローニャ諸島をご存じだろうか？ブラジル国内で最も美しい場所の１つとされている場所である。

 

  ブラジル北東部のペルナンブコ州の州都レシーフェの沿岸から東へ５４５キロメートルほど行った大西洋上に浮かぶ２１の島から成る諸島で、総面積は２６平方キロメートルある。

 

  僕はJICA青年ボランティアの任期中、任国外研修の機会を利用して、このフェルナンド・ジ・ノローニャ諸島を訪れた。今から１１年前の事である。

 

  なぜ今思い出したかと言うと、「岡村・東野の旅猿～パラオ編」で、パラオの本当に綺麗な海でイルカと泳ぐお笑いタレントの岡村・東野氏の映像を見たからである。

 

  番組では船で野生のイルカを探し、最終的にはイルカの群れを見つけ、船の前方にたくさんのイルカ達が泳いでいる姿を映像に収めることができていた。

 

  僕もこのフェルナンド・ジ・ノローニャに行った時に、船で島の周囲を巡るツアーに参加したのだが、特にイルカを探す事もなく、何匹かのイルカが僕らが乗っている船のすぐ前方を泳いでいた。

 

  その光景がまさに「岡村・東野の旅～パラオ編」のイルカの映像と重なり、僕の記憶がフラッシュバックされた訳である。

 

  そのツアーでは番組同様、シュノーケルだけで十分海を楽しめる場所に船が停泊した。そこの海の透明さと言ったら、もう本当に透明であった。

 

 

 

  僕はこの島に滞在する際に、普通の民家みたいな所に泊まった。確か１１年前で５０レアル程度で、その施設たるやかなりお粗末であった。さらに、この島の環境保護の目的だとかで１日当たり２０ドルだったか２０レアルだったかを徴収された。

 

  確かに島にある海岸はどこもプライベートビーチみたいで綺麗ではあった。でも、どこに行くにも島専用のバギーをタクシー代わりに乗った記憶があり、商業施設もほとんどなく、非常に不便であった。とにかくヨーロッパやアメリカからの外国人観光客が多く、英語が飛び交っていた。

 

  僕はサルバドールでスキューバーダイビングの免許を取得していたので、ダイビングをして島の綺麗な海を堪能する事も出来た。しかし、フェルナンド・ジ・ノローニャには２日間しか滞在しなかったため、スキューバーの規定で飛行機に乗った場合は気圧の関係で１日以上間隔を置いてからでないと潜れない事から潜らなかった。

 

ブラジルには観光名所はたくさんある。日本からの観光客の方で、もし人とちょっと違うブラジル旅行を楽しみたかったら、フェルナンド・ジ・ノローニャはどうであろうか。 

 

確か、レシーフェから飛行機で１時間半位だったと思う。１度は訪れてみる価値はある。