日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

2007年度CELPE-BRAS問題4

2007年07月07日 10時14分29秒 | ポルトガル語
 ブラジル教育省のホームページにアクセスしたら、CELPE-BRASの2007年度の試験とその合格者の名前が公開されていた。試験の合格者には4段階あるが、一番難しいレベルにあたる上級の上の合格者は全体で3人しかいなかった。受験者が何人なのかは分からないが、上級の上のハードルは思っていた以上に高いことが分かった。また、2番目のクラスである上級の合格者もかなり少なかった。つまり、上級で合格するのはかなり難関であることが予想される。ただ、僕は是が非でも今回上級で合格したい。ブラジル生活は今年が10年目の区切りの年。日本で通訳をする際、最低上級合格が要求されることからも何とか合格したい。したいしたいと言っていても仕方ないので、日々努力するしかない。

 それにしても日本会場の合格者が載っていなかったのは全員不合格であったということであろうか?それとも試験自体が実施されなかったのであろうか?

 2007年度のCELPE-BRASの筆記試験の構成は4つの問題からなる。問題1は2分ほどのビデオを2回見たうえで、それを参考に論文を作成する。解答時間はビデオの視聴時間も含めて25分。問題2は2分ほどのテープを2回聞いた上で、それを参考に論文を作成する。解答時間はテープの時間も含めてやはり25分。問題3はA4用紙1枚ほどの文章を読んで、それに対して論文を作成する。そして、問題4はA4用紙2枚ほどのインタビュー記事を読んで、それに対して論文を作成する。問題3と4の解答時間は1時間40分である。また、テスト全体の解答時間は2時間半で、問題2を早く終わった人は問題3・4に進めるし、問題3・4を早めに終わった人は問題1・2の見直しをすることも可能である。

 今年前期の問題4の内容は、ブラジル人美容整形外科の第1人者に対するインタビュー記事を読んで答えるものである。ブラジル国内の2大代表的週刊誌の1つである「ISTO E」から抜粋されたものだ。僕はこの「ISTO E」はあまり好きじゃなく、「VEJA」の方が好きである。編集の仕方とビジュアルが気に入らないのである。

 インタビューの内容を把握すること自体は難しくない。問題はこの美容整形外科医の主張を上手にちりばめながら、自分の意見をまとめた論文を書くことである。こういうのは練習しないと上手にならないので、最高の練習方法は実際に書いてみることである。自分の解答案は次回のブログに記載することにする。

今回は2007年度前期のCELPE-BRASの問題4の筆記試験の本文において、今までに聞いたこともない未知の語彙と理解できるが辞書で正確な意味を調べる必要があった語彙に分けて以下に紹介する。

<未知の語彙>
 1. célebre 有名な、名高い
2. acalmado 穏やかな、落ち着いた
3. condescendente 寛大な、寛容な
4. glândula 腺
5. mamária 乳房の
6. dondoca mulher de boa colocação social,ociosa e fútil
7. Morfofobia
8. fobia 恐怖症
9. biotipo grupo de indivíduos que têm em comum muitas
características psicológicas
10.reparadora 元気付ける、改善する
11.surrealista 超現実主義者

 6と9は白水社のポ和辞書に載っていなかったので、ブラジルの広辞苑的存在のMichaelから意味を抜粋した。この辞書は掲載語彙が20万を超える超分厚い辞書である。4,5なんかは専門用語で覚える必要もない語彙だと言えよう。

<意味の確認が必要な語彙>
1.bisturi メス
2.sigilo 秘密
3.tolerar-se 受け入れる、に対して寛大になる
4.bem-estar 満足感、幸福感
5.contorno 輪郭、外縁
6.deparar 不意に出会う、偶然見つける
7.inexperiência 未経験、未熟
8.normalidade 正常
9.condenar 刑を宣告する、非難する、役立たないとみなす

 調べたことがある語彙ばかりなのだが、文脈上意味がしっくりいかないことから、不安で意味を調べてしまう。6のDepararは新聞などでよく使われる語彙なのでもう何十回と調べたが、辞書に載っているその訳がいつも文脈にぴったりはまらない。恐らく他の訳があるべきなのだろうが、未だいい訳を自分で見つけられていない。

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