日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

日本語クラスの進撃

2014年03月25日 22時41分15秒 | 日本語教育

 先週から大学での日本語公開講座が始まった。

 今学期は昨年後期と同じく2クラス担当することになった。

 1クラスは昨年度持っていたクラス。ほぼ同じ面子である。

 もう1クラスは初心者クラス。個人授業で日本語ゼロに学習者に教えてはいたが、クラスで初心者を教えるのは3年ぶりくらい。

 当然の事ながら、僕は誰一人生徒を知らない。また、生徒同士もお互い面識がないため、最初の授業は緊張感を伴ったものになりがちである。

 ただ、僕はそういう張りつめた空気の授業が嫌なので、授業を通じて冗談を言って笑いを誘い、場を和ませるよう努めた。

 そして、授業の最後に、日本語を勉強する理由を全生徒に聞いたのだが、多くの生徒が日本文化が好きであり、特に日本のアニメが好きだというので、それぞれ好きなアニメを発表してもらった。

 僕も生徒に聞かれてまだ誰も言っていなかった「進撃の巨人」を好きなアニメとして挙げると、クラス全員が大いに盛り上がり、何人かの生徒がこのアニメに関して熱く語り始めた。

 恐るべし。進撃の巨人。

 ブラジルでもこの認知度。インパクト。

 「進撃の巨人」の進撃ぶりはブラジルでもすごい。

 日本語を勉強するようなブラジル人はもちろんアニメ好きが多いので、認知度が高いのはある程度予想できたことだが、それを差し引いてもすごいなと思う。

 進撃の巨人をみんな知っていることが分かったので、今後は授業にも進撃の巨人ネタを有効に入れて、笑いを誘っていけたらいいかなと思う。

 現在、生徒数20名。

 通常はひらがな・カタカナの識字教育だけで3分の1は巨人に喰われてクラスから駆逐されてしまう。

 でも、最初の授業をしたところ、結構みんなセンスが良かったので、今学期は何とか一人の犠牲者も出さずに、憲兵団に入隊できるような成績を残してくれればいいかなと思う。

 

 


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